【平野貞夫・政界の生き字引のお話を聞く】パー券裏金問題の原因〜「検察の責任」/二階、野田の見逃し | ☆Dancing the Dream ☆

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3ジジ放談は、元朝日新聞・田中角栄の番記者だったという早野透さんが昨年11月に急逝されて、ホンワカした雰囲気が共通する前川喜平さんがジジに加わった形で続いている。

ジジだからと言ってまったりとした茶飲み話程度だろうなどど侮ってはいけない。
時に、どこでも聞けない滅茶苦茶、過激な本音トークが炸裂する。
なにしろ昭和、平成、令和の政界、官界、経済界を表から裏から見てきたジジたちなのだから。

特に、88歳、米寿の政界の生き字引・平野貞夫さんのお話は、いつも超ヤバい。
ちょっと聞き取りにくくてスルーされると勿体ないので、文字起こししてみた。



<裏金・検察・政治の裏と今昔>平野貞夫×佐高信×前川喜平【3ジジ放談 生配信】

佐高:
平野さん、裏金疑惑ですよね。

平野:
いろいろな法律や解釈、運用、抜け道のないように改正、訂正することは大事なことだと思いますが、しかし、もうちょっと根本的な、基本的な、なんでこういうことが起こるかというようなことを少し考えていただきたいと思いますが。

佐高:
それにはまず政界の古狸の平野さんから口火を切って頂いて。

平野:
 私、このパー券裏金問題は、社会的あるいは経済的な政府の政策の中で、非常に「意図的に怠けた」ことが原因で、政治がそれを直さない、そういう状況が、平成の時代につづいて、それがやはりパー券を悪用するような状況になったという裁定はあると思いますが、それはちょっと、根本的に横に置いておいて。
 初めからこんなことを話すのはなんですが、
安倍派が中心に、パー券のこういう不正な使い方、不法な使い方ができた原因に、政治の動きの中の、あるいは、行政の動きの中の原因に、「検察の責任」がある。
それが、ジャーナリズムで議論されていない。それを思っております。

(中略)
6:10〜

平野:
それじゃちょっと私、おそらく現在こういう問題を提起している人間はいないと思いますから、ちょっと説明したいと思います。具体的なことを。実は、パー券裏金が安倍派中心にこんなにおかしくなったという、その政治状況の「検察の責任」も具体的に説明したいと思います。

実は、ご記憶の方もあると思いますけど、平成23年、2011年なんですが、「検察が政治家の犯罪捜査で、二つ誤った対応をしている」のです。
その一つは、当時、二階・元経産大臣の「東芝」の特許庁のコンピューターの疑惑問題があると思いますが、これで、実は、東芝が請け負って、下請けの会社が二階さんの関連する会社で、二階さんがこれに関わったんじゃないかということで、これはTBSの方の報道なんかもあって、警察は捜査をしてたわけですね。ところが、金の流れがなかなか分からなくて。たまたま*?+&$#(聞き取り不能)という会社が法人税法違反で国税で問題になって、その資料の中に、二階さんの問題が‥あると。
これを特捜は問題にしたかったと。捜査してたもんですから、上の段階の本人に事情聴取するということをやるべく申請したと。
たまたまその国税庁の資料の中に、これはもう瓢箪からコマのように、「当時の民主党政権の財務大臣の野田佳彦、ここにその疑惑の金がある」という資料があって、これを本格的な捜査にいくかどうかということが検察の問題になって。
この平成23年の3月に、検察の資料が、二つとも…「片一方は捜査中止」「片一方は操作しない」という結論を出したんです。
   https://www.dailyshincho.jp/article/2021/01280559/?all=1
   https://access-journal.jp/34545

私は、その後、裏金だけじゃなくて、日本の政治がおかしくなった原因だと思います。

佐高:
それは、当時の民主党のある種の実力者というか仕掛け人の仙谷由人あたりが絡んでいるんですか?

平野:
まあ、生きてる人の名前はあれですけど。笑
そこで、実はですね。2012年ですから…翌年の9月に、野田さんが総理になるわけですね。
総理になれたのも、これを…(佐高「揉み消したから」 平野、頷く)なんですが。
これからは私の推測ですが、野田総理は、財務省、とくに国税に借りができているわけですよ。

佐高:
なるほど。

平野:
それがその後の「自公民の消費税の10%の実現」につながるのではないかと
それが結局、野田首相による「解散」ですね。安部さんとの…。

佐高:
自民党に、敵に塩を贈るような解散ですね。

平野:
それで、第二次安倍内閣ができて。そして、憲法破壊の政治が続くわけですね。
そういう意味で、平成23年3月の検察のこの判断を抜きにして、僕は政治を議論する場合に、パー券裏金問題のなんでこんなことが起きたかと…(いうことは語れない。)

佐高:
といういうことはあれですね、平野さん。
それは、自民党の圧力だけではなくて、政権の圧力というものに検察が負けてきたと。

平野:
そういうことです。
それで、どういうことが起こるのかというと、「政権交代」を安部自民党の方は、そのことを通じて、「したくない」「させない」と。
ということで、その頃、統一教会と創価学会が、自公政権を延続させるような運動を始めるわけですね。

佐高:
統一教会は、自民との「中」ね。「中」に入って。外にあるんじゃなくて中に入ってるんですよね、自民党の。
で、一応、「外」には創価学会と。公明党と。
いう話ですね。

佐高:
ですから、私は決してその検察の方は気が付かれているかどうかは分かりませんけど、今回の裏金問題の捜査というのは、そういう苦い体験を意識して、法と正義に基づいて対応していただきたい、ということを申し上げたいわけなんです。

佐高:
前川さんね、財務省ってね、昔の大蔵省ですね。
「大蔵省と喧嘩している人は、総理大臣になれない」とか、あるいは、「法務省、検察も予算の関係で大蔵省には究極的には弱いんだとか」いうふうなことが言われますけど、その辺はいかがですか?

前川:
まあ省庁再編以前は、やっぱり大蔵省は強かったですよね。
2001年の省庁再編ね。やっぱり官僚機構の中心に大蔵省がいましたよ。それは間違いないですね。
(興味深い話だが… 文字起こしは、中略)


21:48〜
平野:
それから、さきほど私が言った話は、2012年10月28日に出された、サンデー毎日に報道されてまして、そこには、検察で抑えられた人の悔しさとか、そういうこともありますので、私が勝手にそう言った話じゃございません。
  https://access-journal.jp/39580
    

佐高:
もう少し財務省の問題をしたいと思うんですけど。
私は、立憲民主党に、残念ながら「財務省ウイルス」、それを別名「NAOE菌」って言ってんの。
NAOE菌ってのは、Nが野田ですね。Aが安住Oが岡田Eが枝野

立憲民主党のNAOE菌が、財務省に完全に毒されてて。
例の「消費税」ってのは、大衆にとって一番厳しい。それを消費減税を言い出さないってのはとんでもない話でしょ。
これ、森永卓郎っていう人がね『ザイム真理教』って本を出してて、これが売れてるんですけど。これが財務省のある種の欺瞞を剥いでるんですけど。
私が言いたのは、これがね、「三五館」っていう小さな出版社から出てるわけですよ。
それで、森永卓郎ってそれなりのベストセラーライターだから色んな大手の出版社からだせるはずなのに、森永さんに言わせると、「全部断られた」と。
私が持ってるのが、13刷だから、かなりいってるわけですよ。
「全部断られた」っていうことは、大手出版社でも、怖いんですよね。税務査察っていうのが怖いわけでしょ。その辺が、財務省の支配っていうのの怖さですよね。

平野:
ある種の検察と同じ権限を持ってるからね。

(以下略)