【マイケルの命日】「Scared of the moon」和訳 〜子供時代に受けた性的虐待 | ☆Dancing the Dream ☆

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マイケルジャクソンが召されて、
今日で10年。

あの日の衝撃は、忘れられません。




このブログのタイトルの “Dancing the dream” は、
マイケルジャクソンの詩集のタイトルです。


これは…
この詩集の中の作品からも うっすらと読み取れること、
私なりにマイケル作品を読み解いてきた
私個人の考えでもありますが…

彼は子供時代に性的虐待を受けていたのでは…?
私は、彼自身が、
児童性的虐待の被害者だったのではないかと思っています。


そのことを、彼は作品の地下室に隠蔽し、
深いメッセージを遺している…


マイケルが、
子供時代から搾取され続けてきた、
J5のファミリービジネスから離脱し、
ソロ活動を決意した 魂の記念碑的作品は、
『Heartbreak Hotel』…
この作品は、彼の受けた性的虐待に纏わる、
芸能人生の始まりから10年間の年月を
告白したものではないかと思われます。

『Heartbreak Hotel』と対をなすのが、
『Smooth Criminal』という楽曲。
この二つは同じテーマをもつ双子のような作品なんですね。

彼が書く詞は、
表に現れた意味と、裏に隠された意味をもつ
いわゆるダブルミーニングの手法が使われ、
また、映像作品による視覚的なイメージも加わり、
ますます謎めきます。
真のメッセージは、作品の地下に周到に隠されているのです。

そこで、
一つの言葉に多重の意味を含み、
和音のように鳴り響き混乱してしまう、
マイケルが仕掛けたトリックの解読法として、
“表訳” と “裏訳” を同時に挙げるという工夫をしてみると、
彼の地下室の扉が開くことがあります。

何度も何度も解読に挑戦して、たどり着いた手法ですが…(笑)

例えば、こちら。
Smooth Criminal の"表訳"と"裏訳"
Billie Jean の "表訳" と "裏訳"

マイケルジャクソンというアーティストは、
ルイス・キャロルにも似た、
遊び心に満ちた 言葉のセンスをもった
素晴らしいライターだと感服してしまいます。

まあ、分析的に解読などしなくとも、
偉大な芸術というのは、心にすっと届くもの。

きっとマイケルのメッセージはシンプルなもの。
子供を守って!」…と。


今夜は、何の覆いもない、
マイケルの魂 そのもののような、
『Scared of the moon』をお届けします。

…いかがでしょうか?
この澄んだピアノの音のように、
降り注ぐ澄み切った月光の下で、
大人になり時を経ても、なお癒えない、
傷ついた子供たちの魂が震えながら寄り添っています。


マイケルは、
2度の児童性的虐待の加害者として弾圧されました。

これが、いかに不当なものだったか…
どれほど彼を苦しめるものだったか…


1度目は、ソロとして初めて行ったワールドツアー、
Dengerous tourの最中でした。

共和党 父ブッシュから民主党のクリントンに政権交代し、
マイケルのソロ独立以降の音楽活動は極めて政治的なもので、
このツアーは、パレスチナ問題、
中東和平の反戦のメッセージをもつものでした。
Will You Be There』をご覧下さい。
ダンサーたちは、中東の民族衣装を身に纏い、
戦火の中の子供が手話でメッセージを送っています。
この声なき声を世界に届けるワールドツアーだったのですが、
北米大陸ツアーを前に中止を余儀なくされました。

以降、マイケルの40年間の芸能生活のうち、
半分の20年間は、母国アメリカでの北米ツアーは、
行われていません。

2度目は、2年半の裁判を闘い無罪判決となりましたが、
この裁判後、彼はアメリカを離れ亡命生活を送り、
Jブラウンの死に際して、初めて帰国し、
『This is it』に立ち向かう決意を固めたのです。


ーーー


「Bad」期のアウトテイク。
1985年 に制作され、
アルバム「Bad」の候補曲になりましたが、外され、
2004年「Ultimate Collections」収録曲。

それでは、『Scared of the moon』を。





Scared of the moon

Alone she lays waiting
Surrounded by gloom
Invaded by shadows
Painting the room
The light from the window
Cuts through the air
And pins the child lying there
Scared of the moon

彼女はひとり 暗闇に囲まれ
横になって待っている
部屋に描き出される影に招かれる
窓からの光が
空気を切り裂いて射し込む
そして 横たわるその子を釘づけにする
月が怖い・・

She pulls up the covers
And shivers in fright
She hides from the colour
That rides on the night
The light through the window
That lights up the sky
And causes her mournful cry
Scared of the moon

彼女は毛布を引きかぶる
そして 恐怖に震えてる
夜の訪れと共にやってくる
その気配から彼女は身を隠している
空を照らし出すその光は
窓を通り抜けてくる
そして 彼女の悲しい泣き声の訳は
月が怖いから…

There's nothing wrong
Don't be bothered they said
It's just childish fantasies turning your head
No need to worry
It's really too soon
But there she lies shivering
Scared of the moon

なにも間違ったことじゃないんだよ
気にするんじゃないよと彼らは言った
それは ただのとりつかれた子供っぽい空想だよ
なにも心配することはない
それは 本当にあっという間だよ
でも彼女はふるえて横たわっている
月が怖い・・

Scared of the moon
Scared of the moon
Scared of the moon
Scared of the moon

月が怖い・・


The years go by swiftly
And soon childhood ends
But life is still fearful
When evening descends
The fear of the child
Still intrude the night
Returning on beams of light
Scared of the moon

年月はすばやく過ぎてゆき
子ども時代はすぐに終わる
しかし、夜のとばりが降りるとき 
人生はさらに恐ろしい
その子の恐怖が
月光に 呼び戻され
なお 夜に忍び込む
月が怖い・・

The feeling of terror
She felt as a youth
Has turned from a fantasy
Into a truth
The moon is the enemy
Twisting her soul
And taking its fearful toll
Scared of the moon

彼女が幼いとき感じた
恐れの感覚は
空想から真実に変わった
その月こそが 敵
彼女の魂を歪め
そして その恐ろしい犠牲を払わせた
月が怖い・・

But now there are others who sit in their room
And wait for the sunlight to brighten their gloom
Together they gather
Their lunacy shared
Not knowing just why they're scared
Scared of the moon

でも今は他の人がいる
部屋に座って そして 彼らの闇を晴らす陽の光りを待って
一緒に 彼らは寄り添って
月を恐れる心の傷を分かち合う
まったく なぜ怖いのか分らずに
月が怖い・・

Scared of the moon
Scared of the moon
Scared of the moon
Scared of the moon

月がこわい・・