ISに拉致された人質、
湯川さん、後藤さんの救出を固唾を呑んで見守り、
日本のみならず世界中の視線がに集中する中、
ひとりのトルコ在住のジャーナリストが、
亡くなっていた。

●日本時間の1月29日、トルコ国内でフジテレビ・FNN取材団に随行していた日本人コーディネーター高谷一美さん(47)が、事故により死亡した。事故が起きたのは、シリアの国境に近いトルコのアクチャカレ。高谷一美さんはトルコ・イスタンブール在住20年。経験豊富なキャリアと語学力を持つ。フジテレビの取材団とは合流予定で、彼らとは別にタクシーでアクチャカレ国境関門への経路を走行中、高速道路でトラックに激突した。高谷一美さんとタクシー運転手 (カシム・ポラット氏 Kasım Polat)は事故後にすぐ病院へ搬送されたが、医師が死亡を確認された。
●トルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT)
30.01.2015
ヤルチュン・アクドアン副首相は、22年間トルコに在住し、過激派組織「ISIL(いわゆるイスラム国)」に拘束されている日本人人質の後藤健二さん関連の事件の取材に同行中、シャンルウルファで交通事故により死亡した日本人コーディネーター高谷一美 さんに哀悼の意を表した。
アクドアン副首相はソーシャルメディア上で高谷一美 さんにトルコ語と日本語で哀悼のメッセージを送った。トルコ語のメッセージでは、「22年間我が国に在住していた日本人コーディネーター高谷一美 さんを交通事故で亡くした。我々も日本の皆さんの苦痛と悲しみを共にしている」と述べた。日本語では、「高谷一美さんの悲報に接し、ご家族と日本国民に対し、心よりお悔やみ申し上げます。安らかに永眠されますよう、お祈りいたします。」と書いた。
不慮の死を遂げた高谷一美さんは、
人質事件の救出劇の流れの中で、
どのような仕事をしたのだろう?
そして、その内容はどのような意味を持つのだろう?
なぜ彼女は死ななければならなかったのか?
あの緊迫した時間を
改めて時系列で追ってみよう。
①安倍総理 中東訪問。
2015/1/17 エジプトにて
「ISと戦う周辺諸国に2億ドル支援」を発表。
②1/20 初動画アップ 72時間以内に2億ドル要求
政府=応じず
③1/24深夜 湯川殺害フェイク画像アップ
後藤?音声メッセージ
リシャウィ死刑囚人質交換要求(詳細支持なし)
政府=??(リアクション見えず)
④1/27 PM11時頃 後藤画像・後藤?音声メッセージ
24時間以内にリシャウィ死刑囚釈放要求。
さもなくば後藤もしくはヨルダン飛行士を殺す。
政府=?? (1/28/PM11時の期限を過ぎる)
⑤1/29 AM8時頃 後藤?音声メッセージ
PM11:30(Mosulの日没)までにリシャウィ死刑囚人釈放要求。
さもなくばヨルダン飛行士を殺す。
====④と⑤の間で情報錯綜↓が始まる=====
・アメリカ政府は、米国務省・サキ報道官によって
日本政府とヨルダン政府の人質交換の交渉を容認する考えを示した。
・シリア北部トルコ国境のTal Abyad の検問所では、
後藤とヨルダン操縦士はリシャウィが安全な場所に到着するなり
姿を見せるはずと待たれ、各国の報道陣がつめかけ、
警備が強められ、高官たちが待機している。
・ヨルダン政府のスポークスマンが
政府は、戦闘機操縦士と日本人ジャーナリストと引き換えに
リシャウィを解放する意思があると確証した。Mohamed Mahmoud
・ヨルダン・アンマンの某消息筋によると
サージダ・アルリシャウィはアルディミー族族長に引き渡され
イラクにむかっているとのこと。Mohamed Mahmoud
・イスラエルの通信社 死刑囚と後藤さんの解放について合意と報道。
・別の政府高官が、リシャウィが解放されシャイフ(部族の長老の意)に
引き渡されたことを否定。
・ヨルダン政府・ヨルダン大手メディア以外の各国独立系メディアは、
リシャウィの移送に動いていると報道。
・ヨルダン外務大臣はリシャウィの解放を否認し、
その解放は、ヨルダン人操縦士が無事解放されることに
かかっていると述べる。
【日本の報道比較】
・2015年1月28日(水) 17:54~19:00FNNスーパーニュース アンカー
高谷一美さん現地コーディネイトイスラエルメディアはヨルダン政府が死刑囚と後藤健二さんを交換することと
パイロットを殺害しないことで合意。
ヨルダン・アンマンから中継。また別のメディアはイラクのドレイミー族に
死刑囚を引き渡したと伝えるなど水面下の動きが断面的に出ている。
中山外務大臣が依然厳しい状況に変わりないと話した。
ツイッター上では死刑囚が収監されている刑務所上空をヘリコプターが旋回している
という情報もあるが具体的にそういった状況をみることはできないとのこと。
トルコ・アクチャカレから中継。去年はここでフランス人記者が解放されたが、パイロットが解放された場合どこで解放されるかはわからないが、
過去にトルコではイスラム国で拘束された人を保護したこともあるため
ここが解放場所になる可能性は十分にあると伝えた。
午後1時52分、参議院本会議の質疑中に菅官房長官に何かを伝え、
安倍総理にも何かを伝えその後菅官房長官が退席。
そして谷内国家安全保障局長らから報告を受け再び議場に戻った。
午後2時半、後藤さんの母親は会見を開き、
「ヨルダン政府との交渉にどうか最後まで全力をあげてほしい」と話した。
午後2時44分に岸田外相が途中退席し外務省へ行き40分後に
「現地対策本部と連絡を取り合い現状を確認し指示をだした、
引き続き努力を続ける」と話した。
・2015年1月29日TBS放送15:53 - 19:00 Nスタ
ヨルダン・アンマンから中継。現地対策本部では緊迫した状態が続いている。
中山外務副大臣は先ほど、記者団の前に現れたが、
「事態が進行しているので出来れば答えを差し控えたい」と答えている。
パイロットの兄が取材に応じ、「イスラム国側の要求に応じ、
女性死刑囚を釈放してほしい」と話した。
トルコ・アクチャカレの検問所から中継。
検問所には人の姿が見えるが慌てている様子はない。
去年1月、イスラム国に拘束されていたフランス人が解放された事があったため
人質の交換が行われるかもしれないと多くのメディアが集まっている。
首相官邸から中継。菅官房長官はイスラム国側が発表した日没は
一般的に午後11時半ごろという見通しを示していて、
その対応のため遅くまで待機する見通しを伝えている。
・2015年1月29日放送 21:54 - 23:10 テレビ朝日 報道ステーション
トルコ・アクチャカレから中継で、河野太一記者は検問所周辺では
緊張感が漂っていると伝えた。検問所を超えるとイスラム国の支配地域で、
イスラム国としても日本メディアの動向にかなり注視しているという。
トルコとシリアの緩衝地帯ではフランス人ジャーナリストがイスラム国から解放され、
人質となっている邦人男性も同地点で解放される可能性があるという。
内藤正典はイスラム国はヨルダンに収監されている死刑囚を
トルコ国境まで護送するよう要求していて、予想される移送ルートを説明した。
仮に日没までに国境に移送する場合、昨日の時点でヨルダンを出発していなければ
間に合わないという。
トルコ・ ガジアンテップ空港前から中継で荒木基記者は
死刑囚を移送するには空路を使わざるを得ず、
トルコ国境に近い空港の一つが同空港と説明した。
現時点でヨルダン側からやってくる飛行機はないと述べた他、
イスラム国で内紛が発生したことにより、人質とする邦人男性の交渉に
遅延が発生している話しがあると語った。あくまで噂レベルだという。
ヨルダン・アンマンから中継で及川大地記者は
人質となったヨルダン軍パイロットの解放を求める会合が行われると伝えた。
交渉期限が迫っていることもあり、出席者は一様に険しい表情を浮かべているという。
またパイロットの一族は有力とされる家系で、会合には議員や部族長も出席している。
ヨルダン政府が要求に応じずにパイロットが殺害された場合、
大規模な反政府・王室運動に拡大する恐れもあるという。
=======↑=========
⑥2/1 PM2時頃 後藤フェイク殺害画像アップ。
2/4未明 ヨルダン飛行士を焼き殺す動画アップ。
⑦安倍総理 集団的自衛権の行使、及び
自衛隊海外派兵の恒久法の必要性を語る。
菅官房長官、IS邦人人質事件について
秘密保護法の適用の可能性を語る。
こうして見ると、
政府は、救出に向けて何も行っていない。
厳然と行ったのは①と⑦だけだ。
つまり、政府の狙いは、
①「人質事件によってテロリズムの脅威をアピール」し、
これを利用して、
⑦「集団的自衛権、恒久法、秘密保護法」を具体化することだった。
・・・さて、
高谷一美さんの事故死は、
トルコ諜報機関の暗殺が疑われている
セレナ・シムの事故死と酷似している。

イランの国営放送テレビのトルコ特派員・Serena Shim
セレナシムとは、後藤さんと同時期、同じ場所にいた
この人物。

↑セレナ・シム氏が、
トルコ諜報機関から問題視されたコバニでの取材。(10月下旬・19日直前)

イスラム国の戦車が見えます。 トルコのエルトガン大統領がISに戦車を与えているんだ。
↑後藤氏がコバニに訪れた(10/22)のは、
セレナ・シム氏の死(10/19)の直後。
セレナ・シムと後藤健二のカメラは、
ほぼ同時期、ほぼ同じものを捉えていた。
それは「ISはトルコから軍事支援を受けている」と
いうことに他ならない。
そして、
高谷一美さんとセレナ・シム氏
彼女らは、二人とも、
トルコとシリアの国境の町で取材していたジャーナリストだ。
そして、同じように仕事を終えて、ハイウエイを走行中、
同じように大型車と衝突し、死亡したのだ。
彼ら3人のジャーナリストは、不審な死を遂げた。
やはり、
セレナ・シム~後藤健二~高谷一美の死には、
関連性がある
彼らの共通点は、
トルコ国境の街を取材していたことだ。
しかし、仮に高谷一美さんが、
セレナ・シムと同じように、
トルコ諜報機関に暗殺されたと仮定するなら、
彼女の何が、彼らにとって不都合だったのだろう?
彼女の仕事は、特定のTV局だけでなく、
各局のトルコ旅行に関する番組、トルコ文化を伝える番組に出演し、
旅行ガイドブック地球の歩き方の特派委員など多岐に渡っている。
つまり、トルコのお国事情に精通しトルコ語ができる日本人であることを
生かした仕事なのだ。
FNNの報道において、彼女の主な仕事はあくまで通訳であり、
彼女が直接レポートしたものではない。
彼女が狙われたとしたなら、
それはFNNの報道には関係ないのではないだろうか。
そして、閃いた。
==============
トルコの英語放送局、BGN newsの
高谷さんの事故死を知らせる記事の中の
The Fuji TV journalist was noted to have served as a translator for the high number of Japanese journalists who have flocked to the region,
このフジテレビのジャーナリストは、この地域に群がってきた
数多くのジャーナリストのための通訳を勤めていたことが注目された。
この言葉に、
高谷一美さんが、なぜ
セレナ・シムと同じように死ななければならなかったのか?について、
気づかされることとなった。
次記事に、つづく・・