メリークリスマスも正教系の料理教室で! | この命流星のごとく燃やして(`炎ω炎´)

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Веселого Різдва!(メリークリスマス!)

断食の次はクリスマスも料理教室な漢、星餓です!

 

前回ギリシャ正教の断食だったので、今度も正教会のクリスマスをご紹介。

それにしても、今年はイブと天皇誕生日と被って24日が休みなんですね。

まあ、星餓の会社は祝日関係無いのだが・・・。(´・ω・`)

 

クリスマスは我々の為じゃ無く子供の為の日。

先日、訳あってお子さんのいる所に行ったのですが、

彼等には夢と希望があって良いですね~。

 

・・・で、ある子が言ってたのが意外なプレゼントの希望でした。

「良い事考えた!あたしね~クリスマスにねえ~。

サンタさんにサンタさん100人もらう!

 

さ、サンタさんにサンタさんをもらう!?その発想は無かったッ!!(´゚ω゚);;*

確かにそれならプレゼントは100個・・・この年で投資と錬金術を心得ているとは!

 

ううう、星餓もサンタさん100人欲しいぜ。

そしたらその中の一人から休み、もう一人から美味しい料理とお酒を・・・。

今回はそんな夢を具現化した様(何年か前だけど)な教室の話題ですよ!

ババ━━━m9(`・ω・´)━━━ン!!!

 



そんな訳でやって来たのは、

モダングリーク&ウクライナクイジーンの先生のお宅。

(前回の訪問→https://ameblo.jp/esunittuku189/entry-12373957165.html

 

ウェルカムドリンクはホットワイン。が、コレが又凄いッ!!Σ(゚Д゚)

スパイス(特にカルダモン)がガンガン浮遊している!

八角が入っているのも珍しいです。

で、味は・・・これはウマー!ヽ(゜▽、゜)ノ
ホットワインって渋いイメージがありますが、ワインを後入れするので渋くない!

しかも、八角とカルダモン入りは初めてでしたが、実に良く合う~。

今までのホットワインでマイベストでした。φ(.. ) メモメモ

 

それでは初めましょう!あ、今日は小さな先生もいます。

クリスマスだから、学校は休みなのだそうです。(羨ましい)

うん、相変わらず天真爛漫で元気が有り余ってますね~。(^◇^;)

 



まずはデザートの一つ「キプフェン」。

これはウクライナでクリスマスに食べる三日月形クッキー。

ドイツやオーストリアにも大体同じ物がありますね。

 

まず生地を捏ねて寝かすのですが、

やはりここで小さな先生もやりたがる。

子供はこういう事好きだよなあ~。(ノ∀`*)タハー

 



それから中身にはクリームを入れるのですが、

主成分はメレンゲとクルミ。これを餃子みたいに包んでオーブンへ!

 

へえ~、生地じゃ無く中身にメレンゲを使うとは!

変わってますね~。どうなるか楽しみです!ヽ(゚◇゚ )ノ

 

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お次はボルシチ。いや、ボルシィ。(←小さい先生風)

ボルシチといえばウクライナ人は祖国こそが本場と譲りませんよね!

しかし、これはただのボルシチではなく特別なクリスマス・スタイル。

これは主にウクライナとポーランドで食べられているみたいです。

(参考ジャポランドより→http://japoland.pl/blog/%e3%83%90%e3%83%ab%e3%82%b7%e3%83%81-barszcz/

 

クリスマススタイルは、ラビオリみたいな物を作って入れるのが特徴。

キノコを炒めて作ったペーストを皮に包んで、ロシアのペリメニみたいな形にしました。

 

ここで小さい先生もやっぱりやりたがって、

余った生地をこねて遊んでましたね。(ノ∀`*)タハー

 



片や別の鍋ではボルシチのスープ作り。

今回のボルシチはこの「ボルシュ(発酵させた汁のみ)」を使うのがミソ。

 

中にはにんにくやライ麦、そしてこの色はやっぱりビーツ!

そういえば、以前イースターの白いボルシチを作りましたが、

あれの赤いバージョンといえば良いかも。ヽ(゚◇゚ )ノ

 

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こちらは野菜を煮ている所で、小さい先生が説明してくれました。

「あのね~ビーツをみじん切りにして~入れんの」

 

さらに、ここにキノコの出汁を加えるはずが、

無かったらしくまさかの展開ッ!!\(゜□゜)/

 

何とアゴ出汁(あの時のアレか!)、

さらに数種のハーブとたっぷりのオリーブ油がIN!

アゴ出汁をたたえたボルシチなんて本場でも飲めないだろうなあ~。ヽ(゚◇゚ )ノ

 



さらにコチラはメインデッシュの「アヒルの丸焼き」。
しかし、デカいな~。こいつをしばらくマリネする。

マリネ液には醤油が入っているのが以外でした!

中に詰める蕎麦の実ピラフは作り済み。

ロシアや旧ソ連圏ではそばの実を食べる習慣があります。

 

これをぎゅぎゅっとアヒルに詰めていく。小さい先生はレバーだから、

これは美味しくないって言ってましたっけ。ふっ、まだまだお子ちゃまだな。(`∀´)
ちなみに、焼く時には足と手羽にホイルすると先に焦げる事が無いそう。

 



さて、アヒルはデカいので、焼くのには二時間以上かかる。

その内に「ミカンとシャンパンのゼリー」を作る。

白い筋は小さな先生が取ってくれた。偉いね~。(´∀`)

だが、それでもまだ足りなかった。

さらに薄皮も出来るだけ剥くのです。

こうすることで大分味も変わってくるみたい。

シャンパンを注いで後は冷やし固めるだけ。

しかし、小さな先生がむっちゃミカン食べたがってたな。(ノ∀`*)タハー

 



最後に前菜の「シュバサラダ」。これはロシア料理で有名な、

「毛皮のコートを着たニシン」をモダンにアレンジしたもの。

トラディショナルスタイルは別のウクライナの先生から前に習いましたね。

やはりロシア料理に輪をかけて、使うのはたっぷりのマヨネーズ。

まさかの出口をカットして1本以上使ってしまうという。(ロシアはマヨの使用世界一!)
しかも、ただのマヨでは無くタラコマヨネーズなのです!

 

そして、ニシンの代わりにサーモンを使います。

それもスモークと生をブレンド、ついにはトビコも混ざってる。

へえ~これは凝ってますね!ヽ(゚◇゚ )ノ

 



だが、真に凝るのはここから!

 

野菜は全て薄くカット&スライスして、

型の上から一つ重ねてはマヨを塗り、

一つ重ねてはマヨを塗り・・・ああ、手間がかかる~。

 

だが、型を抜いた時のレイヤーを見たら、

それはもうお店みたいに綺麗なのです!(その全貌は下記にて)

これを見たら苦労も報われた気がした・・・。(∩´∀`)∩

さあ、ダックも焼けたし頂きましょう!


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まずは「クリスマスのボルシチ」。

 

スープ

あ、これは旨い!(・∀・)

言われ無ければ、アゴ出汁とは分かりません。

あのオリーブ油でリカバリされたのかな?

むしろ、ビーツ&ビーツのボルシュが効いてるみたい!

そこからくる甘酸っぱさ+生ビーツの土臭さと甘さなどなど、

確かにこれはボルシチですね~。

ダンプリング

軽いもちっと感で、

中には濃厚・こってり味のキノコピューレがこんにちは!

 

甘酸っぱいボルシチとリッチな中身の対比がファンタジックでした。

未知なる組み合わせでしたが、この詰め物は確かにプレミアムかも。


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次は前菜の「シュバサラダ」。
改めて見ると色がやっぱり綺麗だな~。

 

まあ、途中でビーツや野菜が足りなくなったりして、

少し修正した部分もあるのだが・・・。


でも味は・・・問題無し!これも旨い!

全ての野菜の味が引き出されていて甘いです。

対して、マヨとサーモンには塩気があってナイス対比!

 

いや~甘さと塩気の見事なコンボを堪能しました。(∩´∀`)∩

やっぱり色だけじゃ無いですね。美しい味=美味しいとはこういう事かと。


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メインのダックは解体してこんな風に盛り付け!


その味は・・・脂が乗っていて、弾力がありますね。
厚いからか、思ってたよりも肉の味がしっかり残っていた様な。

添えてあるのは豆苗でほろ苦い。

 

で、そばの実とレバーのピラフがまた旨い!(・∀・)

ふわっと、臭みゼロで肉と食べるとまた相性がGOOD!


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デザートの2つの内の一つ「シャンパンゼリー」。

何と最後の最後に盛り付けの為にザクロもパッカン!

 

実を一つぶづつ取り出してトッピング。

先生、盛り付けにはホント妥協無いよなぁ~。

味はシャンパンが効いてますね~。

甘さ控えめで大人の味で、ほのかな苦みも!(´∀`)

以外とゼラチンが固めで、みかんもサクサクしてました。


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最後にクッキーことキプフェン。


小さい先生曰く、子供がいない人は持って帰っては行けないらしい。

(家族に持ってかえるのは有りらしい)独身で悪かったな。結婚するもしないも、

それぞれの人生。子供にはまだ判らんよ・・・。(´=ω=`)

おお、サクサク!生地はクッキーよりもややパイよりでした。

中身も甘くて実に美味!メレンゲでくるみと砂糖をまとめてるって感じですかね。

気持ちふわっとしています。そういえば、小さい先生は粉砂糖ばかり舐めてたなあ。(ノ∀`*)タハー


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飲み物にはシャンパン&ウクライナスタイルコーヒー。

 

ゼリーとシャンパン、コーヒーは大人の味覚。

クリスマスとはいえ、小さい先生はまだ早すぎるぜ?

あ、大人だけのクリスマスの特権・・・見つけちゃった♪(ノ∀`*)タハー

 

 

まとめ・感想

 

★シュバサラダの型はペットボトルを輪切りにした物でも出来るという。

あのオシャレな重ね盛りは他にも色々応用出来そうですよね!

 

★こんなクリスマス料理が出たら日々の忙しさも報われるかも。

今回のクラスはそんなメニューだった気がする。

 

★アゴ出汁や醤油などまさかのテイストも!

東洋の旨みも使い処、センスで取り入れる発想は流石クイジーン!

 

★小さい先生は相変わらず自由奔放でした。