●「風の谷のナウシカ」でみる森羅万象
『風の谷のナウシカ』-(C) 1984 Studio Ghibli・H
昨夜、数年ぶりに「風の谷のナウシカ」を観て、未だに興奮さめやらず。
私が初めて観たのは、15、6歳のころではなかったかな、と思います。
何度見ても、これぞ、宮崎アニメの金字塔であることは私の中で、塗り替えられません。
これを書いたら怒られそうですが、実は「もののけ姫」と「ゲド戦記」、ナウシカ以外のジブリ作品、いつも途中で寝てしまっていました。
4つ下の妹が「となりのトトロ」が大好きで影響をモロに受けており、トトロ人形が家にあったもんでした。
今年18歳になる姪っ子が5歳位の時、トトロを観て「私の名前はこれからメイちゃんになるとよ。」というほど、トトロの影響大な我が家族の中においても、私のナウシカ愛は不動!!!
妹の息子(甥っ子)8歳と一緒に並んで、TVの画面に釘付けでした。何故かうちの母も(笑)。
数年ぶりに観たナウシカ。正直、「もののけ姫」公開された時、すごくナウシカに似ている世界観だと思っていたのですが、ナウシカ観て、やっぱり別物だな、と思いました。
確かに似ているかもしれない。
人間と動物界、自然界との共存。人と人との争い。
自然界の中にも、木、火、土、金、水があり、実は人から忌み嫌われている「腐界の森」にも、この木、土、金、水が存在します。
ナウシカが住んでいるのは「風の谷」。風力で「腐界の森」からの有毒な「瘴気」を避け、農耕民族の長の娘として、民を守る事がナウシカの使命。
「火の七日間」と呼ばれる最終戦争から1000年を経た未来時代、
「火の七日間」で使われた人型兵器「巨神兵」をめぐり、人間同士の戦いに巻き込まれたのは、
実は王蟲(オーム)だったんだ!と昨日見た限りでは、そう私は受け取りました。
今までは王蟲が人間界を襲う、という側面からしかみれてなかったけど、それは違うのだな、と。
人間が操るのはいつの時代も「火」のエネルギー。
風の谷の住民が敵国トルメキアの軍人に「火は俺たちも使うけど、最小限がいい。破滅させるための火は要らない」といった一言が胸に刺さりました。
「腐界の森」の地下は、ナウシカが研究していた菌糸植物や清浄な空気、そして湧き水の様な綺麗な地下水。
それを知らない人間たちは、「腐界の森」を焼きつくそうと、「巨神兵」を復活させようとします。
しかし「巨神兵」は王蟲(オーム)の群れに巨大な火を噴いた後、朽ちるんですね。
うーん。
私は「巨神兵」は兵器を顕しており、王蟲(オーム)は人間界以外の生物を顕していたように思えます。
「腐界の森」は神社や、森林、山を顕しているのかな~、と勝手に解釈しています。
火のエネルギーは確かに、現在でも兵器に使われるけど、
私たちが普段食べる食事を作る時の火、寒さを凌ぐ火、お湯も火(日)のエネルギーがあってこそ使えるありがたいもの。
風は自然のものを運び、地を彫刻するもの。
私も鑑定に、五行(木、火、土、金、水)や西洋占星術の4つのエレメント(火、風、地、水)理論をよくお伝えするので、
なるほど、とナウシカを観て、改めて大きく頷きました。
ナウシカのように、総てに感謝して、敵視しない共存関係を保つ生き方をしたい、としみじみ感じました。人間関係もそうですよね。
王蟲は攻撃すれば、相手を破滅させるまで仕返しするけど、ナウシカのように愛情をもって近付けば、とても愛情深い生き物。
甥っ子も興奮してナウシカに夢中になっていました。やっぱりこの作品は男子に受けるのかしら・・・。
ナウシカは相変わらず、私にとって女神的なキャラなのですけどね^^
しばらく、ラン♪ランララ、ランランラン~~♪(分かる人には分かる)が脳裏から離れないと思います。