丹波国桑田郡(京都府亀岡市)本梅の滝ヶ峰城
京より多紀郡や播磨に抜ける街道と摂津国能勢郡へ至る道を抑えることができる山上にあります。
これも以前清書してそのままだったので、アップ。
主郭Ⅰは西と南の二方に土塁があり出入口は現状bのみ確認できます。
その全周を郭が囲んでいて西の尾根続きⅡwは一段高くなり南北に土塁を伸ばしています。
Ⅱw西北隅は石が積んであったようですが、いまは崩れて下数段が残っています。
↓堀切a
Ⅱw西南隅からは竪土塁が落ち、横堀+土塁のhへと続きます。
堀切aとともに西の尾根筋~南尾根を護っていたのでしょう。特徴的な遺構です。
Ⅱeの出入り口dは枡形状で、降りると小区画になり厳重な構えにみえます。
さらにその下郭Ⅲの出入り口eも同様の構えです。しかも郭Ⅲの下は石積が!
横目地が通り、しっかり積まれているようにみえます。
この石垣をみるとここは惟任日向守の城ではないかと思われます。
ただ木の根が石積を崩しているのでしょう、もっと石積があったのではないでしょうか。
この山上全体に倒木が多く整備が必要と感じました。
伺ったのは2017年3月1日、たぶんすぐに清書したのですが…
掲載が遅れたのは、この城の南東尾根にも遺構らしきものがあってこの評価について悶々としていたため掲載を躊躇っていたの。だと思う…
この城は『図解近畿の城Ⅱ』で佐伯哲也先生が書かれていたのですが、この遺構については書かれていません。
特に尾根南端には西・北二方向に土塁をつけた平場があるのです。
遺構…なのかなぁ