【History of Duesenberg】 | GWSスタッフの日々ブログ

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楽器の街・東京 御茶ノ水の中心部に位置する 「ESP Guitar Workshop」は、ESPのクラフトマンシップのすべてが体感できる工房と楽器店の融合したコンセプトショップです。

 

DUESENBERGの歴史を語る前に一点、重要なポイントに触れておく必要がある。

デザインに対する強いこだわりだ。これに対しては手に取ったことがある方も、初めてご覧になる方も驚かされる事だろう。

特に重要となる"THREE-STEPS(三段形状)"は、ペグ、コントロールノブ、ピックアップセレクター、ピックガードなどあらゆる箇所に用いられており、全体的な統一性がある。

このこだわりの背景にあるのは、アール・デコとパーツというふたつのキーワードだ。

 

 

デューセンバーグ創業の発端は、ギターデザイナーのディエター・ゴルスドルフ氏が1978年にドイツの"ハノファー""ロッキンガー・ギターズ"というギター・コンポーネント・パーツの販売会社を設立するところから始まる。

1980年には"Tru Tune Tremolo"というオリジナル・トレモロも開発し、クレイマーからエディ・ヴァン・ヘイレン・モデルとしてライセンス発売されるなど大きな成功を収めるわけだが、同時期にはすでにオリジナルピックアップの開発を始めるなど、まさにパーツのプロであったことは見逃せない。

 

 

その後、アメリカにも拠点を構えテレキャスターやレスポール用のトレモロ開発、塗装も含むネック/ボディ工房の設立など順調に成長し、1986年、デューセンバーグというブランドが立ち上がることとなる。

デューセンバーグという名前は1920年代にアール・デコ調のデザインで話題となったアメリカ自動車メーカーからとったという。

 

 

ゴルスドルフ氏自身のデザイン嗜好がここで具現化するのだが、当時は隆盛だったヘヴィメタル・ギタリストに向けたスタンスだったというのは意外だろう。

1995年にはStarplayerをリリース。デューセンバーグの独自のカラーはここで確立されたと言っても過言では無いだろう。

ドイツ人ギタリスト、カール・カートンやケブ・モなどがエンドーサーとなったほか、2000年には日本で椎名林檎が使用したことがきっかけで大きなブームを巻き起こすこととなる。

 

 

その後も続々とパーツも含めて完成されたデザインと優れた演奏性をもったギターを次々リリースし、2009年からはPLEKシステムも導入してより精度の高いギター作りを行い、ジャンルを問わず多くのギタリストから厚い信頼を寄せられている。

モノづくりの国ドイツをまさに体現したブランドだろう。

 
 

STARPLAYER TV

 

Body : Laminated Spruce Top / Flamed Maple Back,Sides
Neck : 1-piece Maple
Fingerboard : Indian Rosewood
Pickup
【Neck】 Duesenberg Domino P-90
【Bridge】 Duesenberg Grand Vintage Humbucker
Control : 1 Volume, 1 Tone, 3-way Pickup Selector
Bridge : Duesenberg steel saddle bridge
Tremolo : Duesenberg Deluxe Tremola
Case : Original Hard Case

Duesenbergのフラグシップモデル。セミホロウボディにDomino P-90、Grand Vintage Humbucker P.Uを搭載し、クリーンからハードなサウンドまでこなします。

特徴的なスリーステップのデザインが各所に見られ、オリジナルのトレモロユニットなど個性的なルックスが目を引きます。

フルホロウモデルや、Fホールを両サイドに配したデラックス、3ハム仕様のカスタムなど、バリエーションも豊富です。