オーブンで固まる(固める)粘土のFIMOは、

 110℃で30分焼くように書かれていますが、それよりも高い温度で焼いたらどうなるでしょうか?

ちなみに先日購入したフィモキッズには"130度以下で焼くように"書かれてあったのですが、110℃でも120℃でも130℃でもOKということですよね。

 

温度設定ができるオーブンでも、温度が上がったり下がったり一定ではないようですし、本当にその温度になっているのかも実際のところ不明です。

 

前回110℃で5分、10分、20分、30分、40分「焼き時間を比較」した実験をしましたが、「30分が適切かな」という「…かな」という結果だったので、イマイチすっきりせず。

 

今度は「温度で比較」してみることにしました。

 

フィモ粘土の焼き温度を比較
◆比較した粘土
フィモキッズ、フィモソフト、フィモプロフェッショナル
◆比較した焼き時間
110℃、120℃、130℃、140℃
◆比較方法
色の変化(焦げの有無)
曲がり具合(折れ具合)と壊れ具合
【色を比較】どの粘土
・110℃は真っ白!
・温度が上がっていくにつれて茶味が増す。
・120℃はギリギリセーフな白さ。
・130℃、140℃は茶味が強く、白い粘土を使う時は要注意。
 
【折れ・割れ・固さを比較】
どの粘土も110℃は30度~90度くらい曲げたあたりでポキッと折れてしまった。
キッズは温度が高くなるにつれてしなやかさが増す。140℃は完全ゴム質!
ソフトプロフェッショナルは、加熱後は固さが強いが少しのゴム質を感じ、120℃以降の粘土はどれも90度以上曲げれば折れそうな感じ。確実に割れると思ったのでこれ以上は折りませんでした。
 

なぜこんな実験をしているのか…?

①ある書き込みでFIMOは「最適温度と時間で焼ければ割れない」というのを見て、本当なのかなと思ったから。

 

②フィモで食器を作り続けるか悩んでいるから。

フィモで樹脂粘土やプラ板で作った食器のように割れにくい食器を作れるのかな?と。

 

③大人なら、わざわざ強い力で折ったりしないと思いますが(折る人もいるかもしれませんね)

子供ねんど教室の時に子供が強い力で曲げても折ってしまう(割ってしまう)時があるので、子供に触らせても壊れない強度が存在するのか知りたかったから。

 

FIMOは薄さに弱いと前々から感じてはいましたが、やっぱり弱いですよね?

 

特にソフトやプロフェッショナルは、カチカチに固くなるわけではありませんし、若干のゴム質感があるので指で曲げることができ、調子に乗って曲げると折れます。

 

絶対に割れない、壊れないっていうのは…無理があるような。

 

FIMOで薄いアクセサリーを作っている人がいますが、その人たちの作品ってどうなっているんでしょうね?

曲げたら折れちゃうのかな?

それとも…絶対に折れない・割れない?

 

薄くても折れない(割れない)作品を作りたいなら、

樹脂粘土、軽量粘土、石粉粘土、UVレジン、プラ板がいいのでしょうか?

 

折り曲げる行為をしない扱い方ならFIMOでもいいですが、

何かの拍子に…床に落としてしまったり、指や足による強い力で押してしまったりという事が時として起ることがあるので、そういう時でも壊れない強度があるならぜひ知りたいのです…。

 

最後の実験として

120℃と130℃で各30分、上にアルミ箔を被せて焼いてみました。

・アルミ箔を被せたら120℃も130℃も白いままだった!

・板状の形よりも、円状の形の方が固く折り曲げずらくなった!

けれど、これが壊れるってことは、割るつもりで力を入れたってこと。

調子に乗って曲げたらソフト120℃が気持ちよくポキッと折れました(^_^;)

・固さは120℃でも130℃でも大差がないように感じる。

 

まとめ・結果・私のオーブンでは110℃設定は弱いかもしれない。
・130℃以上で焼いても焦げる(発火する)わけではない。
・キッズは温度が高くなるにつれてゴム質感が増すが茶味も増す。
・白い粘土を使う時は特にアルミ箔を被せた方がよい。
・ソフトとプロフェッショナルは何℃で焼いても強い力で曲げれば折れる。
・厚みのある作品なら110℃でも120℃でも問題はない。
・作りたい形によって割れやすさ、強度が変わる。
・私のオーブンは120℃~130℃で30分~40分が最適
 
 
今回もなんだか微妙~な、はっきりしない結果になってしまいましたが、自分の目や指でしっかりと確かめたい人は、ご自身で実験してみることをオススメします。
 

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