予防医療とは? | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

 中々春爛漫の陽気ににならず、今日は案外朝寒く院内も暖房をいれました。

さて、昔は何らかの自覚症状が出てから医院の門を叩くというのが一般的でしたが、今では予防医療の意

義の重要性が叫ばれて参りました。

 そもそも、病気の予防には

「一次予防」といわれる、病気そのものを防ぐものです。

次に「二次予防」といわれる病気に犯されても症状が重くならない間に早期に発見して治療する

という物です。

 これまでの予防医学と言うと、二次予防の事を示していました。

健康診断、人間ドックに代表されます。

 これは皆さんもご存知の様に各種検査をして、疑わしい場合は更に精密検査をして、必要性があれば

治療を進めるという考え方です。

 日本ではこの世に生を受けてから定期的に検診が受けられるシステムになっています。

ただ、対象となる病気も時代と共に変遷して参ります。

たとえば胸の病と言えば昔は「T.B」といわれる結核でしたが、今では喀痰検査でわかり、ツベルクリン

でそれほどの恐い病気では無くなり、今では肺癌の早期発見が重要になってきました。

 眼科領域で言えば視力検査よりも、眼底検査で写真から糖尿病や動脈硬化を調べたり、白内障や、緑内

症の検査が重要になってきました。

 一次予防には今まで生活習慣病、昔は成人病と言われた高血圧、高脂血症、痛風などの予防にターゲッ

トがあてられてきました。

 最近特に注目を浴びているのが、

「メタボリックシンドローム」です。

 生活習慣病一次予防には、食生活、運動、禁煙等の生活習慣の改善が必要欠くべからざる事は言うに

及びません。

 しかし、一方では病気になりそうな臓器だから、予め切り取れば良いという考え方もあります。

今までは癌に侵された臓器の周辺までのリンパ節をも転移を予防する為に切り取るという二次予防でした。

これはリンパ節隔世手術と言われるもので大学時代に見学させて頂きました。

 ただ、まだ病気になっていない臓器を健康な人から切り取るという事は慎重に評価しなければなりません。

 くも膜下出血を予防する為に頭蓋骨を開ける手術で「未破裂脳動脈瘤クリッピング手術」

といわれるそうです。

これか脳ドックで発見された場合に行うことがあるそうです。

 ただ専門科の中でも脳動脈瘤を放置してくも膜下出血になるリスクと手術により期待できる予防効果

手術そのものにおける外科的浸襲そのもののリスクとの相対する評価が確立されていないそうです。

 何ら自覚症状が無いのに行う一次予防については色々な考え方があり、医の倫理面においても

賛否両論があります。

 皆さんいかがお考えでしょうか?  

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