水谷歯科医院|女性の笑顔は歯で決まる

水谷歯科医院|女性の笑顔は歯で決まる

水谷歯科医院は、患者さまの気持ちに寄り添い、
自然で上品な笑顔を大切にする歯科医院です。
丁寧な説明と、安心できる治療を心がけています。

先日の子供の日、コーヒーを飲みながらニュースを見ていたら、 出生率が ついに1を切った と聞いて、 思わずカップを落としそうになった。

私の若い頃なんて、出生率 1.7。 恋愛も結婚も、今よりずっと“生活の延長線”にあった気がする。

 

最近は「結婚しない症候群」なんて言葉もあるらしい。 若者が恋愛に踏み出せない、と。

でもね、私たちの頃は踏み出すも何も、 町内の世話焼きおばさんが勝手に押し出してくれた。

大きな写真と便せんの履歴書を持たされ、 「はい、この日デートね」と強制セッティング。 今で言えば、 “オフライン強制マッチングアプリ” みたいなもの。

 

仕方なくドライブデートに行ったけれど、 これがまた、どうにもリズムが合わない。

私が話題を変えれば相手は沈黙。 私が沈黙すれば相手も沈黙。 まるで別々のチャンネルを聞いているみたいだった。

後から聞けば、 相手の方は「お付き合いを…」と思っていたらしい。 どうやら私だけが気づいていなかった。 (昔から“鈍感力”だけは高かったらしい。)

 

合コンも盛んで、 とにかく“動けば何かが起きる”時代だった。

今の若者を見て思う。 アプリも便利だけれど、 便利すぎて逆に動けなくなるのかもしれない。

 

でも結局は、昔も今も同じ。

 

自分から動かないと、何も始まらない。

 

恋も、仕事も、人との縁も。

コーヒーの湯気を眺めながら、 そんなことをふと思った朝だった。

 

 

 

深夜の静けさを切り裂くように、 青いスバルが当院の駐車場へ滑り込んできました。

 

水平対向エンジンで名高い、あの独特の低い鼓動。 遠くからでも「あ、帰ってきたな」と分かる音です。

 

運転席には娘。 助手席には、母をそっと乗せての帰省でした。

「ついでに歯の治療もしてほしい」 そう言いながら、どこか安心した顔をしている。 家族がふっと戻ってくる瞬間というのは、 何歳になっても、胸の奥が温かくなるものです。

 

この二日間は、まるで極楽浄土のようでした。

静かで、穏やかで、 家族の気配がそっと寄り添うような時間。

 

その“極楽の二日観”も、もうすぐ終わろうとしています。 またそれぞれの場所へ戻っていく前の、 ほんの短い、やわらかな余韻。

 

駐車場に止まった青いスバルを眺めながら、 深夜の空気の中で、 そんなことを思っていました。

連休の土岐市は、驚くほど静かだ。 道路はスイスイ、店もガラガラ。 まるで町全体が「今日は休みます」と言っているような、そんな空気が流れている。

 

ふと、昔の自分を思い出す。 深夜に品川へ向けて車を走らせた頃だ。

当時の相棒は、トヨタが誇る最高級車・4000ccのセルシオ。 あの静かなエンジン音と、夜の高速を“ばんばんかっ飛ばしていた”自分を思い返すと、 今では少し信じられないほどだ。

 

中央道を抜け、山梨の山々を越え、東京へ。 あの頃は、夜の高速を走るだけで胸が高鳴った。

 

浅草に行ったとき、駐車場の係の人に声をかけられた。 「岐阜県ですか? 私、昔 多治見に疎開してましてね」

東京の真ん中で“多治見”という地名を聞くとは思わず、 なんだか不思議な縁を感じた。

 

係の人は続けて、 「東京は中に入ると道が狭いんですよ。駐車場の幅もね、 あなたのところは2.7m? 東京は2.4mが普通で…腕がないと入れられない」 と笑っていた。 あの会話の温度は、今でも覚えている。

 

和歌山にもよく行った。 娘のいる御坊市は、和歌山市から高速で約1時間。 朝4時に出発して、まだ暗い高速を走った。 あの頃は、運転すること自体が旅の一部だった。

 

でも今はどうだろう。 正直、あの頃のように長距離を走る気力はない。 娘は悠々と帰省してくる。 時代も、身体も、生活も、静かに変わっていく。

 

連休の土岐市の静けさの中で、 そんな過去の景色がふっと浮かんでは消えていく。

町は静かだ。 でも、心の中にはいろんな場所の記憶が、 今もゆっくりと息をしている。