先日の子供の日、コーヒーを飲みながらニュースを見ていたら、 出生率が ついに1を切った と聞いて、 思わずカップを落としそうになった。
私の若い頃なんて、出生率 1.7。 恋愛も結婚も、今よりずっと“生活の延長線”にあった気がする。
最近は「結婚しない症候群」なんて言葉もあるらしい。 若者が恋愛に踏み出せない、と。
でもね、私たちの頃は踏み出すも何も、 町内の世話焼きおばさんが勝手に押し出してくれた。
大きな写真と便せんの履歴書を持たされ、 「はい、この日デートね」と強制セッティング。 今で言えば、 “オフライン強制マッチングアプリ” みたいなもの。
仕方なくドライブデートに行ったけれど、 これがまた、どうにもリズムが合わない。
私が話題を変えれば相手は沈黙。 私が沈黙すれば相手も沈黙。 まるで別々のチャンネルを聞いているみたいだった。
後から聞けば、 相手の方は「お付き合いを…」と思っていたらしい。 どうやら私だけが気づいていなかった。 (昔から“鈍感力”だけは高かったらしい。)
合コンも盛んで、 とにかく“動けば何かが起きる”時代だった。
今の若者を見て思う。 アプリも便利だけれど、 便利すぎて逆に動けなくなるのかもしれない。
でも結局は、昔も今も同じ。
自分から動かないと、何も始まらない。
恋も、仕事も、人との縁も。
コーヒーの湯気を眺めながら、 そんなことをふと思った朝だった。


