よいお医者さんとは? | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

 今日は穏やかな天気で、朝モーニングのついでに2キロぐらい散歩してきました。

さて、我々開業医、勤務医、医師、歯科医師は患者さんにとって何が良い医者なんでしょうか?

 確かに医師は知力が無くては的確な診断ができません。

ただ個々で言う知力とは、ただ、記憶力が良くて偏差値が高い医科大を出た、とかいう問題もさることな

がら、自分で問題点を見つけ、解決する生きた知恵の事をいいます。

しかし、如何に頭脳明晰であっても、自分自身が病弱で体力がなければ、とても病んでいて弱り果ててい

る、患者さんを診て救う事はできません。

 大学時代に今の学生時代は徹夜マージャンをやろうが、二日酔いで頭がぼーっとしていても、何も

人に迷惑を掛けないかもしれないが、プロとなれば、自分を律すると強い気持ちと磐石な体力がなければ

とてもできません。

 実に遠い昔の言葉でその時はそれこそぼやーと聞いていました。(笑い)

ある中部地区の私大の、脳神経外科の名誉教授の先生の本によれば、

 若い医師に「最初に患者さんにあった時に、まず君達は何をしますか?」

と質問すると、大多数の答えは

「血圧や脈を診る」

「病状を聞く」

「全身を診察する」

という物ではなはだがっくりさせられました。

とおっしゃっています。

 その先生はいつも彼らにこう言うそうです

「医師が患者さんに向かって最初にする事は、その人の心の中の何処に隙間風が吹いているかを

察知してあげる事」

「そしてそれについてとりあえず一言二言の声をかけてあげる事です。」

「本のちょっとした笑顔や態度で戸板を当てるが如く風を塞いであげる事が大切です。」

この言葉の重みは今の自分にはずしーーん!と響いて参ります。

 また、若い医師に以下の事を伝えたいと、

 仕事が終わって帰る時前に、もう一度、患者さんの顔を見て帰ろう

 日曜や祝日にも、たとえ30分でも患者さんに会いに来よう。

 朝は早く病院に来よう、患者さんが医師を最も必用としているのは朝なのだから。

 回診の時には患者さんのもとに15秒でも30秒でも長くとどまろう。

 患者さんに何かを聞かれたら、即答せずに「そうですね・・・」と間をおこう。
一呼吸いれることで、相手の言う事をまず受け入れる雰囲気を作る事。

 私も一介の開業医に過ぎませんし、牧師さんでもお坊さんでもありません。

私生活ではどの様に立ち振る舞おうとも患者さんの前では別人28号であるように努めています。

そうこうしているうちに表も裏も人間味が出来てくると思います。

 でも反対に患者さんの前では私の人生感で最も嫌いないばりんぼうさんであり、地位の上野人には

あたかも揉み手の商人のような人もいます。

 確かに医学部に入るにはあの最難関のレベルの偏差値でなければ合格できないのは事実です。

しかし、それは一つの過程に過ぎなくて、本来の「あるべき医師像」は

たとえ、大きな病院でなくても、設備満載でなくても、「患者さんを思う気持ちの強さ」

こそが,大切と思います。

 私のような程度の者でも前回のセミナーの講師で、皆に少しは共感して頂き、

本当に気持ちの通い合う時間が持てた事を天に感謝いたします。

 これからも、患者さんに教えて頂く、患者さんと共に歩む姿をもしも、息子が医師になったら、

それだけは彼に負けないようにしたいと思います。

   http://www.mizutani9620.com 水谷歯科医院