口の中がからから! | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

 昨日は小児の治療で麻酔、切開で恐がり、悪戦苦闘し、120分かかりましたが、

そこは、忍の一字で何とか切開排膿しました。

 さて、最近口の中が乾いて舌が滑りにくく、嚥下しようとしても喉につかえて、食べにくく、かつ

舌も痛む症状がございます。

要は唾液の分泌が少ない為に引き起こされます。

それを総称して「ドライマウス」と言います。

 口の中が、ねばねば、舌が荒れてざらざらかしわしわ。

所が歯石は案外少なく割には歯周病も進行しています。

歯の清掃状況も芳しくなく口臭も顕著です。

また、口内炎も多く、口角が切れていたり、唇もひび割れて痛みがあります。

 この症状は昔からあったのですが、余り注目されませんでした。

乾燥すると言えば「ドライアイ」という疾患があります。

 皆さんは一日の唾液の分泌量をご存知でしょうか?

昔、生化学で習いましたが、日に1000ml-1500mlです。

 唾液は大変大切な働きがあります。

食べ物の消化酵素アミラーゼ(プチアリン)を出す、抗菌作用、傷の修復、味覚の形成(みらい)

等が主な働きです。

 原因は

全身疾患ー糖尿病、腎障害

神経性、薬物ーストレス、うつ病、抗不安薬、降圧剤

唾液腺自体の異常ーシェーグレン症候群(自己免疫疾患)

 です。

検査としては、唾液分泌量の測定、唾液腺造影、生検、放射性同位元素を用いた画像診断等があります。

 治療法は根治療法が困難な時には対症療法で十分の場合がほとんどです。

余り参考にはならなかったかも知れませんが、予備知識としておいて頂ければ幸いです。

                  http://www.mizutani9620.com 水谷歯科医院