今日は朝比較的温かく楽でした。毎年センター試験の時は天気が崩れ雪などで、受験生が大変ですが、
今年は平穏の内に幕を閉じました。
さて、先日ある人から、「寝ているときに歯軋りしている様だけどどうしたらいいの?」
とご質問を受けました。
そもそも、歯軋りとは、寝ている間に、無意識のうちに上下の歯を擦り合わせて、
「ぎしぎし」「ばりばり」「かちん、かちん」とあの極めて不快な音を発生させる習慣で、旅行等で、
同じ部屋で寝ていると、蛙でもいるのかなという感じです。
ただ如何せん、自分は寝ているので分らず、居合わせた人から指摘される点はいびきと同じです。
実際には健康な人でも一晩に数回あります。
この弊害は、長期間、長時間にわたる場合と思います。
モラル的に人に害を及ぼすのはいざ知らず、大変な咬合力、加重が奥歯にかかり、歯が磨り減ったり、
重症になると、顎関節症にまで発展致します。
原因は
精神的なストレスです。かみ合わせや顎の異常というよりは心因性のストレス、欲求不満、過度の
緊張などで、食いしばる事により、ストレスを発散しようとする、逃避補行為とも言われています。
誰しも、ストレス、欲求不満は大なり小なりありますが、昼間理性で抑えていた感情の捌け口が、
夜無意識のうちに、その感情が開放されて引き起こすと言われています。
では、どうするのか?
完全に治す治療法はまだ確立されていませんが、歯科でマウスピースや、プレート、即ち
歯軋り防止装置と言う物を装着して軽減する事は可能です。
歯の磨耗や、歯肉の損傷を防衛して、保護する事はできます。
我々の所でも年数例ですが行っています。これは、健康保険の範疇でできますので、一度歯科医院に
お尋ね下されば良いと思います。
家庭用では「歯軋りくん」などの市販製品もありますが、やはり専門医の診断が望ましいと思います。
誰しも寝ているときには「安静位空隙」といわれる、ポカーンとしている時には隙間があります。
寝るときになるべく顎が引かない様にして、寝ることも一案です。
とにかく、昼間のストレスを夜寝るまで持ち込まないで、ゆったりと、リラックスされると良いと
思います。
飲むのが好きな人は適度の飲酒、軽い運動、趣味の世界、私で言うと囲碁、ジャズ鑑賞等で、
夜は安眠しています。
反って妻とのトラブルの方が大ストレスになりますので、妻がナーバスな時には触らぬ神にたたり無し
的な事が最重要ポイントとなりますが(笑い)
「朝、起きると顎がこわばっている」「口を大きくあけにくい」「何か、一部の歯茎が頻繁に腫れる」
等の諸症状がありましたら、歯軋りが疑われますので一度歯科の受診をされる事をお勧め致します。
http://www.mizutani9620.com 水谷歯科医院