Shall we ダンス? | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

 すでに一月も終盤戦を向かえ、あれよあれよの間に一年の12分の一が終りそうです。

私は昔は良く映画を見ましたが、皆さんご存知の「Shall wa ダンス?」でおなじみの映画監督の

周防さんが、今度は冤罪をテーマに作るそうです。

 「それでもボクはやっていない」

これは、やってもいないのにやったとされた、痴漢冤罪の事件にスポットを当てました。

当時就職活動中の一青年が、痴漢と現行犯逮捕されて、その後起訴されて判決を受けるまでの、

苦悶の毎日を描いた物です。

 刑事事件の疑問点、問題点が浮き彫りにされ、司法のあり方も鋭く捉えているそうです。

通勤電車の中で、痴漢、「強制わいせつ」の積みに落としいれられ、一審で有罪判決をくらい、

その後の彼の転落人生、人の非難に満ち満ちた世間の目、家族の崩壊、挙句の果てには職も失い、

余りの辛さに、自殺未遂ま起こした、一青年のドキュメンタリーです。

しかし、2年高等裁で、逆転無罪判決を勝ち取ったとの報道でした。

 あくまで、「自分の主人はやっていない」と信じて共に戦った妻、友人達の苦悶、葛藤。

監督曰く

「涙なしには聞けない感動的な話でした。でもやってもいない事を、やっていないと認めさせるのに

2年間も。こんなむちゃな話はありませんよ」と。

 ある意味監督さんは、司法のあり方、システムへの怒りが世間に訴えたいという、彼の使命感に火を

つけたとも言えます。

 無罪を争う事件の裁判の傍聴を何と、200回。

 関係者への取材、脚本は3年がかりで、作りあげたそうです。

警察、検察の批判に加えて、裁判所の批判も鋭くとらえているそうです。

 昔の監督は、自分の全エネルギーを注いででも社会と戦い、その、執着心、ぶれない信念には、

迫力がありましたが、今は自分の趣味の世界で、自分の感性を共有してくれる、層に受けいられれば、

万事よかれ、ともいえるそうです。

 彼は言います

「憲法改正、イラク派遣、前総理の丸投げ、いじめ問題、今の日本は大きな転換期を迎えています。

今ここで踏ん張らないと本当にこの国は大変な事になっちゃうんですよ」と。

 世には痴漢行為をする卑劣な男もいますが、反対にしてもいないのに、したと言われて汚名を着せられ

て、人生の辛酸をなめたこの青年の苦悶の日々は想像を絶すると思います。

 最後に私の防衛作、満員電車で隣に女性が近ずいたら、両手を上にあげ、隣に座れば、両手を組み、

絶対に勘違いされないようにしています。

 また近くを横切る時にはあえて、触れないよう身を引いています。

くっつける場所で、接近できる人との関係は、そんな卑劣な事をしなくても自分で青い鳥は見つけれる

タイプですので、この青年の気持ちには同情いたします。

      http://www.mizutani9620.com 水谷歯科医院