昨日は家族で七草粥を頂きました。
正月で暴飲暴食してダメージを受けた胃には最適な食事です。
さて、七草粥の歴史は古くは万葉時代からあると言われています。
皆さんご存知の様に七種類の若菜を入れるのが原則とされています。
これを食べると万病に効くと平安の昔より言い伝えられています。
本式の七草粥には全部入れるのは本筋ですが、現実には全て揃える事は容易な事では無いので、私の所で
は、2-3種類をいれて頂きます。
まさか現実に草を積みに行く事は不可能ですので、最近ではミニ七草セットとしてスーパー等で、出回
っているのが現実です。
正月に痛んだ胃腸には有効な食材として理にかなっていると思われます。
反対に秋の七草は主に観賞用として伝えられています。
中学受験の理科の花形として覚えさせられましたこの春の七草とは、皆さんご存知の様に
「せり、なずな、ごぎょう、はこばら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ春の七草♪」
とリズムで覚えたものです。
この粥の中に餅と七草をいれて、味付けに少々のシオをまぶすのが一般的と思います。
それでは、これらの効能を少々お話し致します。
「せり」
これは、非常に香りが良くビタミンAが豊富です。
「なずな」
別名ぺんぺんくさとも言われていますが、ビタミンB1が豊富で利尿作用、解熱、止血効果もあり、婦人
病の月経過多にも効果があるとされています。
また、血圧を下げる効能も顕著と言われています。
「ごぎょう」
食用の外に煎じて咳き止めになります。
「はこべら」
鳥の餌にも用いられますが、産後の乳の出をよくする働きが知られています。
「ほとけのざ」
キク科の植物で、たんぽぽに似た花を咲かせますが、たんぽぽのほうが薬効も多く入手しやすいので
一般的にはたんぽぽが使用されています。
これは、解熱、発汗、健胃剤になります。ビタミンAが豊富で、私には無縁の?世界ですが、世の殿様族
の強壮剤としては、効果てきめんだそうですので、最近どうも・・というお方にはぜひともお勧めです。
「すずな」
かぶの事で、根よりも葉に栄養分であるビタミンA,Cが多く含まれますので私もとるように心がけて
います。
「すずしろ」
たいこんの事で、大量の「ジアスターゼ」が根に含まれていますので、食べすぎにはでんぷん質の
消化薬として知られています。
わたしもさんまの時にはだいこんおろしを必ず一緒に食べて、自ら、おろしています。
最近の食生活はコントの「欧米だ!」ではないですが、西洋化され、ピザ、ドリア、マック、モス、
スパゲティー、カレー、ハンバーグ・・・が多く取られていて、私も好きですが、
昔ながらの和食は日本人の食生活には欠かせない物が含まれていると言えます。
春の七草を食べながら、日本の伝統、文化は食べ物に至るまで大切であると再認識させて頂きました。
http://www.mizutani9620.com 水谷歯科医院