今日は昨日の町民運動会の疲れで珍しく近場で動いていました。
さて、どんな店に行こうとも愛想たっぷりの店員さんが「いらっしゃいませ」
と言われれば、食べ物屋さん等なら、「もう、一品追加しようか」
等と思うのは私だけでないと思います。
昔から、多くの日本人に親しまれ、好かれている神様の一つに「弁財天」様があります。
日本には３大弁天と言われるものに、
「厳島弁天」「竹生島弁天」「江ノ島弁天」があります。
また、関西の「天河弁天」は弁天様の総元締め的な存在です。
弁財天様は正に字の如く財と言う字面からしても財物に非常に縁が深いとされています。
つまり、財をなす「女神様」の象徴と言えます。
女神様すなわち女の神様であるので、弁財天様は非常に愛嬌がよろしい。
私の個人的な好みを言うと顰蹙物ですが、
江ノ島弁天さんは、裸体の正に素っ裸で、豊満な胸を何ら隠すことも無く皆に披露して、
かつ、ひざの上には琵琶をおいて、美しい音色を奏でていると思います。
人間、男女を問わず、一流の人物は極めて明るく、財を勝ち得た人物はまず愛嬌が良い
人がほとんどであると思います。
見るからに暗いオーラーが漂い近くにいるとこちらまで貧乏神に取り付かれそうな人で、
財運の神様が宿り大金持ちになった等とはまず聞いたことがありません。
政界、財界でも、下手に自分は知識が有り、へたなエリート意識満載の、傲慢な自信家よりも、
常に相手に対して気配りをして、愛嬌のある人のほうが、相手の胸の内にうまく溶け込んで行き、
いつのまにやら、周りのエリート軍団を蹴散らす人も多々見受けられます。
戦国武将の豊臣秀吉もその部類の大人物と私は思います。
彼は足軽の時から、絶えず周りを見渡し、常に前を見て、相手がこれから、要求することを
実にタイミング良く処理する人間であると伝えられています。
別の言い方をすれば、人間の度量が大きいので、ある緊迫して皆が緊張感でダメージを追っている時に
起死回生の「ジョーク」を飛ばして他人の気持ちを和ませる名手であると思います。
医師の中にも技術は平均以上で、研究熱心であり、歯科的な能力もあるのに口下手である先生も
見受けられます。
その人達は「何で、皆は俺の技がわからないのだ、近くの００先生なんぞは口のうまいだけの
ペテン師さ、皆騙されているんだ」
と人の成功例を恨んで、ねたんでみても何も進歩も進展制もありません。
私が考えるに、医療の原点は、「相手を思いやる気持ちが如何に相手に通ずるか」
であると認識しています。
ただ、口から出任せ八町で患者さんをくどき落としてもいずれメッキが剥げてしまいます。
患者さんを素人等と高をくくっていると、とんでもない所で足元を掬われてしまいます。
私の考えでは自分のコミュニケーション不足を戒め、自分思いの独断は親切の安売りになりかねないと
反省すべきと思います。
また、人の成功例を非難することは、自分の成功も暗に非難することになるので、私は
決して致しませんし、
同業の非難も１００人１００様で、お花や、お茶、音楽、絵画でも流派が違えば、
物の見方も感じ方、方法論も違ってきますので、いたしません。
セカンドオピニオンとして、質問を受けたときには、極力事実をありのままに、脚色せずに
客観的に伝えるのみとさせていただいています。
愛嬌があると言うことはそれだけで相手に対して安心感と気持ちのゆとりを与え、
周り全体の空気もよくなり、俗に言うプラスのオーラーが医院全体に流れ、
私の究極的な目標である
「思わず行きたくなる医院」であります。
男たるもの度胸が必要と言えども、相手に恐怖心や不安感を与えては良さも半減してしまいます。
そこには、弁財天様の様な愛嬌が必要と思います。
言い換えれば、的確な判断と医療行為の男性的なパワーと、相手を思いやり、温かい言葉がけで
相手を和らげ安心感を与える女性的な（おかまチックと言う事ではないですが）
ソフトムードの両面、二面性が必要と思います。
母を除いて昼中華料理屋さんに行きましたらいつものクールなお姉さんではなく、愛想の良い
女店員さんがにこりとして、出迎えてくれたので思わず、餃子も一品付け加えてしまいました。
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