さすがにお盆を過ぎると、朝、夕は凌ぎやすくなってきました。
「歯科医院の数が増えた」「コンビ二並だ」「石を投げれば歯科医院医に当たる」
色々な表現で言われる昨今です。
国試に通り、保険医の登録が済み、すぐに歯科医院の門を叩きました。
３件面接に行きました。（見学もさせていただきました）
一件目は重厚で物も言わずに歯科医師様的？な先生でした。
必要なこと意外はお話をなさらず、歯科衛生士の方が、主体でされていました。
治療的にはきちんとおやりの先生と記憶にございます。
２件目は、いわゆる、アポイントをきちっととり、一時間何人のゆったり枠で治療していました。
（これが、歯科医院の治療体系と思いました）
さて３件目はとにかく来るは来るは切れ目も無くまるで戦場の様に、皆がエキサイトして
一時間に何人でも来るだけ治療していました。
大学とは比較にならないスピードで次から次へと、ただただ手を動かし、説明は全て
ベテランの助手の人がしていて、先生はその人が決めた仕事を、何も言わずにメモ書きを見て
虫歯を削っていました。
三者三様でおのおの利点欠点がありますが、最終的には３番目の医院をチョイスしました。
何故かと言うと、時間も長く、休憩もそこそこ、（給料は一番高い）で一番過酷な条件の所でしたが、
何故、こんなに来るんだろうか？このスピードは手抜きにしても、どこを省略しているのか？
大学との違いは何か・・
「ここで学んで、良いものは取り入れ、悪い物は流そう」
とにかく開業を早くしなければ・・
今私が目指している医院は簡単なようで実は一番難しい
「思わずわくわくして行きたくなる歯科医院」
です。
昔から、歯科医院は「怖い」「痛い」「行きたくない」の三拍子のところです。
そこには、スタッフ自らが、患者さんを笑顔で温かく迎えるが原点となります。
マニュアルの受け売りなんてのは聞いて頭で解るだけで、心に響いていない事が多いです。
歯科衛生士を使おう！ これからは予防の時代だ！とよく言われます。
確かに知識と技術は衛生士学校で学んできてはいるものの、単なるプライド意識のみ先行して
にこりともせずに「はい！歯ブラシは・・」
なんてやられたら私なら逃げ出してしまいます。
担当の患者さんがいなくても、免許がなくても、患者さんに喜ばれる行動がいかに大切か、と
一人一人のモチベーションが高まり、院長と同じベクトルで意識統一して患者さんにあたる事が
極めて大切です。
私はよく、「ありがとう」を連発します。
患者さんに対しても「雨の中、わざわざかっぱまで着てミニバイクで来ていただいてありがとう」
「良い型だねー、いいねー、ありがとう」
「そうかー、それは良い考えだねー、教えてくれてありがとう」
感謝の気持ちが薄れれば自ずと相手には以心伝心なんです。
私は性格は（自分で言うのもおこがまいいですが）温厚ですが、決断力は極めて早いです。
自分で考えたこと「心のひらめき」は大切にして、思ったことはたとえ一ミリでも前向きに
行動いたします。
歯科医院とは単に「歯を治す空間」だけではなく、各々の患者さんとの出会いを大切にして、
それを温めながら、治療を行う所であり、
一方的にこちらサイドだけで力んでみても、患者さんの協力をいかに引き出し、
共同作業でなければならないと、昔から思っていました。
敷居が高い所を、気軽に来院できて、本来の「ホームドクター」「町医者」
としてのポジションが位置ずけられる事が大切であると思います。
スタッフと患者さんが和気藹々とはなしている光景の方が
能面で言葉がけもない歯石取り名人より大切と思います。
実は裏話ですが、あるコンサルタントの方より先日TELがあり、「三重県のある先生が
私の所を見学してノウハウを見たい」
との事でしたが、
私は丁重にお断りいたしました。
「人に見せれる物もないし、そんながらでもないですし、ノウハウは自分の持ち味
オリジナリティーですから、見て解ったとしても実際にアクションしないと、遠方より
わざわざ来ていただいても申し訳がありませんから・・」と
これからも、前向きに、ハングリー精神を持ち、今いる患者さんの身に成り治療して
喜ばれるよう、初心を忘れずに研鑽を積んで行きたいと思います。
わくわくしていきたくなる歯科医院それは、医院の空間にそのオーラーが流れている医院です。
そうなるように、人間性をより磨きたいと思います。 http://www.mizutani9620.com