これから開業したい方へのワンポイントアドバイス | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

今日から年の後半戦です。

暑い、暑いと言う間に涼しくなり、寒い寒い年末を迎えます。

さて、私の場合は家庭の特殊事情もあり卒後すぐに開業医の下に走り、

一日に何人もの患者さんをいやおうなしに捌き、院長いわく「給料に見合った働きを」
強いられました。

当然です。慈善事業でおやりの「赤ひげ先生」「ドクターコト先生」

はある意味医療の理想かも知れません。

しかし、開業医の宿命は「町医者」に徹し、「ホームドクター」としてのポジションが

与えられています。

診療が終り帰りは10時くらいで、もう、食欲も消えうせています。

これからは、当然ですが、「場当たり的で、成り行き任せ」の歯科医院は

必然的に淘汰されてしまいます。

歯科医師数も年々増加傾向にありますが、反対に厚生労働省は医療費抑制政策で

保険点数をあのて、この手で削減してまいります。

これから、開業をお考えの先生方に本の少しだけアドバイスするとすれば
(私のレベルでいうのもおこがましいですが)

自分が得意なのは子供なのか、老人なのか?

矯正なのか、インプラントなのか?

審美なのか、義歯なのか?

使われていてもお先が見えないという(そんな人はいないと思いますが)人が

何の目的意識も無く安易に開業しても成功はおぼつかないかも知れません。

又、保険主体の治療を求めるなら、奥歯の抜髄(神経処置)を10分ー15分程度でやらねば

なりません。

資本力の援助がある人はともかくとして、自力優勝をねらう人は

「目標を明確に持ち、人には無い落ち味、カラーがあり、基本的な技術は何が来ても万全」

という自身ができてからが懸命と思います。

歯科医師でも誰でもそうですが、すこしばかり、収入が上がると、足元を見ないで、とかく
遊びに走ろうと致します。

最後に、私の開業22年からの唯一のアドバイスとして、

「人間性を高める努力を惜しまない事」が極めて大切と思います。

相手の立場に立ち、人の痛みがわかれば、エラーの症例は同じ事を繰り返さないように

研鑽を積もうと努力します。

相手の要望に何が受けいられ無かったかと反省すれば自ずと相手の身に成り

診療できるようになると思います。

「クレームこそ自分を高める師匠」と考えれば人の話を真摯に聞く姿勢も現れてくると思います。

目先の欲に走り安いのが人間の嵯峨ですが、

将来の為にあせらず、あわてず、あなどらずの三拍子で行きたいと自分自身思います。

                http://www.mizutani9620.com