今日で夏休みが終ります。
医師、歯科医師とて、一人でクランケを救う事はできません。
そこには、看護師さんといわれる方々の縁の下の力持ち的存在があり、
お互いが協力しながら一つの事をなしえていると思います。
昔から3K(きつい、きたない、きけん)と言われています。
超過勤務(残業)手当てがはっきりしていない。
ある統計によると、超過時間の85%が不払いとのデーターすらあります。
これは、労働の対価の評価がされない、「ただ働きの蔓延」と言わざるを得ません。
では、何故、そのような労働条件にも拘わら続けられるのか?
あるベテラン看護師さんは「病気が治って患者さんに感謝され、喜ばれる事が私達の生きがいです」
と。
大手の病院においては経費削減が叫ばれていますが、
患者さんに対するサービスを削ることは現実問題できません。
ナースコールで呼ばれれば患者さんの所に飛んでいく。
ではどこを削るか?
人件費のカットをせざるを得ない現状です。
そこで現れたのが「成果主義賃金の導入」です。
このシステムはいままで骨身を削って勤続してきた方々に対して、
勤続年数をも考慮しない方法だそうです。
あるベテランナースさんは言います
「妊婦の夜勤や残業があるきつい労働条件でもがんばれたのは、手厚いケアをして、
治った時に患者さんに喜んでもらえるから」と。
成果主義賃金体系は大手の病院のリストラや、人件費抑制の道具につかわれ、
職員のやる気をうしなわせるだけであると大手の労働組合の支部長さんは訴えています。
都内の都立病院では都内の一般職員の給与体系はこれまで、毎年昇給する
「年功型賃金制度」が基本でとくに勤務成績が良い人に対しては早期昇給する、特別昇給制度
の成果主義賃金体系が存在するそうですが、
今年の4月からは年功型の仕組みは撤廃され、全面的に成果主義賃金に移行したそうです。
この方式の一番難しい点が
自分の評価はAと思っても、評価する側がBなら、結果はBとなってしまうことがありえます。
医師においての「産婦人科医」「小児科医」の絶対数の不足、ナースさんの労働条件の
改善は早急に対応されねば医療体制の崩壊が起こると考えられます。
政府の前向きなかつ早急な対応を期待いたします。 http://www.mizutani9620.com