勤務医と開業医 | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

今日も一日無事診療が終りました。

私は、大学に残り研究に没頭しようとか、基礎の残り、(白い巨塔の病理学教室の大河内教授)
の様に、地道に縁の下の力持ちに成るには、余り向いていないし・・

と言う事で、卒後すぐに、開業医の下に、修行に行きました。

22年という、まだまだ臨床医としては、未熟でこれからますます研鑽を積まねばと思います。

開業医は体力勝負と言われますが、自分の健康管理にはこれからこそ気をつけねばと
反省しております。

一般的に「町医者」とある意味親しみをこめて呼ばれいます。

自分が特に学術的にすばらしい、とか、この、手法が日本が認める大家でもありません。
ただ、人に、自分を褒めるとすれば、唯一つ

どんなに、体がきつくても(日に80人こなした時もありましたが・・)
どんなに無理難題を望まれようが
どんなに自分が逆風の時でも

私は、誠心誠意相手が私を頼りにして求めてきたならば、
頭ごなしに理論武装して、患者さんを言い含める事は、しませんでした。

開業当初はまだ、血の気の多い、後先見ずの無法者だったかも知れません。
(モラルに反することとか、法律に抵触する事は、してませんが)

歯科医師会入会時も、世間の歩調も考えず猪突猛進のとこもあり、同業者の厳しい、
御指摘もありました。(これは、自分が世の仕組みに疎かったとも・・)

大学の講義で、いかにも、勉強しないと、成れの果てが町医者(歯医者さん)にでも
成り下げれ・・

てな感じで、勉強して、大学院に残り、博士号を取得することがある種の美徳の様に
言われたこともありました。

しかし、皆さん!考えてみてください

学問至上主義の弊害、相手のみになれない、上からしか物を見れない医師が増えれば
完全に日本の医療は崩壊してしまうんでは?

大学ではある種の研究対象の一部をになう、(少し過激でごめんなさい)。しかしやはり、親身になる
我々の所に訪れるた時には
一人の、主体性を持った人間であり、物ではなく、生きた人間を扱い、
その人の人格をも尊重して、事にあたらないと、
ボタンの掛け違いから、お互いぎくしゃくと、してきます。

教科書はあくまで、基本でありますが、その雛型だけで、対応できるほど、実際には
甘くは無く、そこには、自分流の経験から裏打ちされた、人に、まねできない、
オリジナリティーの蓄積が物をいいます。

ある種学術団体の、医師会、歯科医師会とは、少し目指すものが違うかもしれません。

「保険の充実で、医院経営の安定化」
「すべての、開業医が、安心して、患者さんの為に全力投球すれば、経営がなりたつ」・・・

これらが、我々開業医の本音であると思います。

人生半ば、さりとて、医療界の達人的存在になる、
(会員の為に、骨身を惜しんでおやりの、先生方には本当に頭がさがります。)

歯科医師会で自分の居場所を、最初から、最後まで見い出されなくとも、名も無くとも
こつこつと住民の為に少しでも、お役にたてれば、幸いと認識しています。

「開業医の生きる道」という集まりがあるそうですが、あーー開業医になって私の
人生は良かったと胸を張っていえる終盤を迎えたいです。   http://www.mizutani9620.com