反省 | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

歯科医師として、臨床経験20年を越え中堅どころと言われる世代に差し掛かってきました。

色々な患者さん。 色々なスタッツフ。 色々な材料屋さん。 色々な技工士さん。
実に色々な方々と接し教えられ、あるいは、教え、切磋琢磨しながら現在があります。

その間AかBかの選択に迫られたとき、即時に答えが出せるもの。
何日も何日も苦悶の連続からやっと自分なりの答えを導き出す物もあります。

考えることと相談することは違うものであると思います。
その根底をなすものは自立と依存という自分自身の葛藤であるとも言えるんでは。

親や先輩、師匠への依存から自立過程に就職という一大イベントがあります。

やっと「親のすねかじり」を脱却できそうだ。やれやれと自分で思う。

次により発展的にうまく行きぬいていこうと創造的、生産的に相互依存できることが
大切に成ります。

勤務の時の後始末はすべて院長がやり、困窮したときには即時に聞く事が出来、精神的には極めてゆとりがあります。

ひとたび自分が院長になると、最高責任者、医師であり、経営者でもあるポジションにいあおうなしでも
着くことになります。

しかし、誰しも少なからず妙なプライド(私は極めて低い方ですが)が先行して
相談することは依存的で恥ずかしいことだと感じてしまいます。

年配のミドルエージになっても力になってくれるメンター役がいると、想像、改革がおこしやすくなるんでは・・

最終的にはどちらに転んでも自己責任であることはいうまでもありませんが。

なんでも、一人だけでがんばり、大成した人と、周りと協力してすごい事をなした人と、
どちだが賞賛に値するかと・・

若いうちはわき目も振らず猪突猛進しても「若いなーあいつはー」
で済まされても、ある年齢を超えるとそうは言われず、
「なんだ、あいつは、自分の事だけ考えて、利己主義なやつ」
と嫌がられてしまいます。

自分だけがんばる事は、根気、粘り、意志の強さ等まだしも
この年齢になると、
他人をケアし、育てることも要求されてきます。

これらは、自分と相手との、相互関係、お互いがプラスに働くことを考えなければならないのでは。

今はある件は自立すべきか? 依存すべきか? 自分と相互依存の併用方なのかを
今の自分のいる状況を概ね肌で感ずることが出来るようになってきました。

私の大尊敬する、本田総一郎さんは
「一人一人が自分の得て不得手を包み隠さずはっきり表現する。石は石でいい。ダイヤはダイヤでいい。
そして、総監督は部下の得意な物を早くつかんで、伸ばしてやる。適材適所を配置してやる」と

我々の医院にくる人材でもそうである。

半端なものどうしでも、お互い認め合い、助け合いながら仲良くやっていける。
「完全無欠のロックンロール」という歌がはやったが(地元近くの出身)
そんな人は化け者以外にはいないと思います。

臨床経験からまた、歯科医院運営を省みると、自分の足りない所(足りない所ばかりですが)
は周りの人に助けてもらい、
自分の得意な所は損得抜きで、相手に与え
お互いがお互いを認め合いながら事を進めていくのが共同組織の良い所であると
痛感しています。

昔TVのコマーシャルで「反省だけならサルでもできる」とありましたが

私はサルにならなくて良かったです(笑い)