聞く耳を持つ | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

今日も一日無事に終えほっと一息です。

さて、私も開業駆け出しの時は、所謂、崇高な目標、あれも覚え、これも取り入れたいと
知識欲も今以上に持っていたと思います。

それは、自分では正しいと自負し、技術もまずまず(あくまで、自己評価ですのでお許しください)
患者さんにも親切に対応しているつもり、痛いも少なく、スピードもあり、
スタッフとも仲良く(当然若いので、友達感覚ですが)して、うん、この業種は天職?
てな具合でした。
 
高度成長の波が日本全体を被い生産性、利益追求、いけいけどんどんでした。

患者さんを多数捌くのが優れた開業医?てな錯覚に捉われがちでした。

しかし、本当に患者さんの目線に立ち、相手の声、生の声を心を開いて聞けたかどうか・・
忙しい、次の人がお待ちになる、受付は患者さんで溢れ、椅子に座れない人は円椅子を用意して・・

今、患者さんの話を積極的にこちらから聞き、良い点は感謝し、
負の意見、要望は真摯に受け止め、早急に対応できることから改善して行き、
むしろ、当院なファンだからこそ良いにつけ、悪いにつけ、意見をおっしゃってくれるんだと、
ありがたいと思うようになりました。

今、世は景気好転、底を打ち、株価は上昇、地価上昇の兆し・・

暗い話題が余りにも多い歯科界、その苛立ちを全面的に政府のせい、誰々のせい・・と
しかし、ただ、漫然と、棚ぼたを待っていても、もちはどこからも降ってはこないのでは。

そこは、前向きに戦う企業戦士ガンダムではないですが、自分の足元を見直し、
腰を据えて、なにかの対策を打って出る。

これからは、さらに、患者さんは向こうからお見えになるのでは、無く
患者さんに選ばれる歯科医院、人間で無いと、ますます窮地に立たされると思います。

今年から、臨床研修医制度が必須となりました。
ある本で、彼らの前で大先輩の開業医の先生が
「君たちは難儀な道を選んだ。厳しい。責任も重い。経済的にもそれほど恵まれるわけでもない」と
続けて
「一人の人間に与えられる機会と権限いおいて、医師ほど大きな職業はない。病める人を救うという
崇高な使命と喜びは、何ものにも代えられるものではない。私は職業の選択を間違えたと思ったことは、一度も無い。それほど幸福な仕事をしている。」

実に、すばらしい!この先生に一度お合いしたいものです。

病める人を救う、つまり、我々プロは聖職と言われ、その聖職といわれるものを兼ね備えていなければ
ならないと、私も反省させられました。

どんな高度な医療技術、思案があれども、私は、まず、患者さんの立場に置き換え、よく、聞くようにし
極力時間を割いても、丁寧な説明、対応を心がけています(完全ではありませんが)

選ばれる歯科医院の前に、選ばれる人間像でなければ、これからますます窮地に追い込まれると。

それには、目線を同じにして、なにが相手が要求し、必要とされているのかを
絶えず頭の片隅においてこれからの医療人として生きて行きたいと。