患者さんとの信頼関係 | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

前回よりかれこれ通算して20年に成らんとする30歳ぐらいの女性のクランケが来院しました。
彼女は10歳ぐらいのまだ小学生の時から当院に来ていただいています。

インフォームドコンセントという言葉はわかる様で実に難しい。
技術も・・相手の立場にも立てなく、自分の考えを無理強いすれば、自ずと患者さんとの
意思の疎通が欠如して、トラブル発生にも成りかねないです。

信頼関係とは極めて簡単な四字熟語でありながら、実に難しく、一朝一夕には成り立ちません。
患者さんとの長いお付き合いができる事が極めて大切だと思います。

ではどうすればいいのか?

私の考えでは、まず、何はともあれ、相手の、希望、考え、をうまく聞き出す事と思います。
こちらから、口角を飛ばす勢いでたたみかけるのでは相手の心が閉ざしてしまうんでは・・

保険診療、保険外診療どちらにしても提示はしても決めるのは相手であり、すべての選択権は
患者さんであると言う基本を忘れれば自ずとお互いギクシャクしてきます。

私は(誰でもそうですが)、まず、主訴を良く聞き、その軽減の為に全力投球するようにしています。

痛みなら即座に、ただ、歯科で痛みでおみえになる患者さんは、虫歯(C)、歯髄炎Pul)
歯が浮く、膿む、噛めないズキズキ激痛(Per)、歯肉の腫れ、急発(Pの急発)
がほとんどです。

患者さんの主訴を良く聞き、歯に由来していない場合は全体の写真(パノラマ)
で総覧的に診断を下し、処置します。

この信頼関係が成り立てば、後は、長々と自分をきらびやかさなくてもインフォームドコンセントは
確立されるんでは。

最初の女性も、もうアダルトになり、遠い昔から当院へきていただき感謝しています。
開業医はきつく、他人が見るほど夢心地であるかどうかは別にして

「先生ありがとう!よくかめるぎゃー」「先生の言うとおり始めはずんずんしたが今はすっかり楽に
なったよ」「子供が喜んで先生の所に行きますよ」・・・

感謝されたときにすべての労力は打ち消され
あーーよかったーーと

小学生が子持ちに、子供が青年に、働き盛りの人がお年寄りに・・・
長いお付き合い(守口漬けではないですが)ほどありがたく、うれしいことはありません。

今日あーーこの女性とも長いお付き合いをこれからもつずけるべく前向きに努力したいと
痛感しました。