父ちゃんの食道癌…改め…父ちゃんの「せん妄」 -3ページ目

父ちゃんの食道癌…改め…父ちゃんの「せん妄」

2013年夏、私の父親(70代)に食道腺癌が見つかる
11月に食道亜全摘手術を受け、術後の経過も順調だった

ストレス耐性が弱い父は「食べる事」に挫折

せん妄

食欲は回復したが、認知症対応型施設に入院

退院

父、食事が順調に進んでます。



町内のKさんが、喫茶店のモーニングに誘ってくれるので、これも「いいリハビリ」なのだけれど。。。


Kさんに誘われる度に、「今日は鰻をごちそうになるぞ!」と張り切る父。。。いやいや、喫茶店でコーヒー飲むだけでしょ、、、、と思いつつ、口を出すと面倒くさい事になるので黙って見送る。。。


腰が悪いので早く歩けないKさんに構わず、父はさっさか歩いてってしまう。。。


で、父もまだ栄養不足で心配なので、母が途中まで一緒に歩くのだが、、、

父にとってはそれは「監視されている」とのこと。。。。

母も私も「なにかあったらと思って心配しているんだよ」と説明するも、「監視されている、自由が無い」と思ってしまっている。。。



保険金についてもまだ執着していて、「手術給付金が入るはずなんだ!電話で問い合わせする!!」と言ってきかないヽ(;´ω`)ノ

ほぼ毎日そんな感じ。。。




癌治療をした病院へは、リハビリ気分(通院するだけでもちょっとしたリハビリになるからという意味)で週1受診することに。



かかりつけ医院にもちょくちょくかよってます。


4月に入ってから、通院の付き添いは母に任せっぱなしなので、訪問看護についてはうやむやのまま。




そしてまた新たな悩みが。。。

食事が順調(といっても体重は40kgを切っている)だからか、イライラすると止まらないし、部屋で何か叫んでるから「どうしたの?」と覗くと、独り言だったり。。。



母が言っていない事を、父は「こんな余計な事を言いやがって」「いつもそうやって勝手に決め付ける!」など言い、母が「アタシそんなこと言ってないよ」というと、「またそうやって言い訳しやがる!」とキレるし。。。



さらに、生活リズムがくるってしまったのか、夜中3時ごろ起きて食卓へ行き何かゴソゴソやっている。。。




4月19日、土曜日。


テレビ番組で美味しそうなお寿司を見た父が食べたそうにしているので、母が夕食にお寿司を買ってきた。

その後母は外出、私は具合が悪く横になっていたら、、、

父がお寿司を電子レンジに入れ、カッチカチになるまで加熱してしまった。。。。

家じゅうにただよう異臭、化石のようになった寿司、そして寿司を載せた皿は熱により割れ、、、


「何やってんだよジジイ!!!」と怒り狂うAさん。

「先生に言われたとおりのレシピでやってる!!」と父。。。

「今日の薬は豆腐とよく煮込んでから飲むように言われているんだ!!」と父。


Aさんは「手術なんかするなと言ったのに、言う事聞かないからこうなった。一切かかわらない」と言って一貫してきたので、このような時の対処法が分からない


Aさん、横になっている私に向かって「おい!出てこいよ!!!」「出てこいっつってんだよ!!!おまえが24時間見張ってろよ!!!」と怒鳴る。

私、具合悪いからAさんをシカト。。。


その後Aさんと父の怒鳴り合いが延々と続き、母が帰宅し、なんとか事態収拾。。。。




4月20日、日曜日。


まだ家の中に異臭が残っている。。。


父が服用する薬を、1日分、朝・昼・晩の3つのプラケースに入れて、毎朝食卓に出しておくのだが。。。


父、朝食後に3食分すべて服用してしまった。。。

セロクエルは毎晩寝る前に、母が直接渡しているので無事だったが。。。




これらも「せん妄」なのだろうか。。。



はあー。。。

私、、、桜が散った頃から、「もう父の相手するの限界!」という気持ちがどんどん強くなってます( ´(ェ)`)




父、せん妄で虚実ないまぜというか夢と現実の区別がつかないというか、、、

テレビのリモコンも使いこなせないし携帯電話の使い方も分からなくなってしまう時もあるし、その他日常のこまごました事とかも、、、、

今日が何月何日なのか、何曜日なのかも分からないし。


感情の起伏が激しいのも相変わらずで、やけにイライラしている時は、家族が何を言っても「違う!」と怒鳴るし。。。




父はストレス耐性弱いけど、それは私にもしっかりと受け継がれているわけで。。。



もともと人として全く尊敬できない父を、「親だからしょうがないよね」という諦めに似た気持ちで、我慢を押し殺して接しているけど、、、、


術前説明で「お花見の頃には元気になってますよ」て言われて、その頃までなら、自分の心も保てるだろうと思っていたから、、、、なのに、ずーっとせん妄続いているし、食事もまだまだだし。。。




ああツライなシンドイなー。


最近、やっと気分転換のコツをつかんだぞ!と思ったけど、やっぱりだめみたい。。。




訪問看護入れたら少し楽になるのだろうか。

先日母に話して以来、いっこうに訪問看護の話が進んでいない。。。

例のごとく「アタシそういうのワカンナイ」と言って、その先に話が進まない。。。



4月4日、金曜日。


父、昨日寿司を食べすぎたせいか、部屋に引きこもり、食事せず。

かかりつけ医院で点滴。


Aさんは相変わらず「騒音」。



4月5日土曜日~11日金曜日。


母がやっとやる気になったのか、食事の管理をするようになった。

父も朝・昼・晩ちゃんと食卓に出て、食事している(まだまだ人並みの量にはほど遠い)


Aさんますます五月蠅い。

父に直接「ボケジジイ!!」など罵倒する。。。



かかりつけ医院に毎日通い点滴を受ける。

医「とにかくたんぱく質!高カロリー!の物をたべなさい」

と父を激励。


外食については、食べすぎてしまうこともあり、「2週間は我慢してください」と説得してくれた。


父の前でかかりつけ医に症状を説明すると、父は「そんなことはない!!」と全否定するので、こっそり説明する。

訪問看護をすすめられる。

ホウモンカンゴッテナニ??状態で返答できず。。。。


で、ネット検索してみて、具体的に分かったので、母に相談するも、母も良く分からないようで結論に至らず。。。

Aさんは訪問看護に反対らしく、「チョ―迷惑!!」「あーいやだ」「自然療法しないからこうなっちゃってバカじゃないの?」などなど毎度おなじみの事を言う。。。



4月12日、土曜日。


この調子で続いたらいいなと思っていたら、、、

町内のKさんから外食のお誘いがあったらしく(本当にあったのか幻なのかは不明)、、、


今日は外食だ!と張り切っていて、、、


母も私も、(あちゃ~。。。せっかく順調に行ってるのに、外食して、食べすぎて、また振り出しに戻るのか~)とうんざりしつつ、、、


Kさん、、、父の退院後全く会ってないので、父がどういう状態なのか知らないわけで、、、父を誘ってくれるのはありがたいんだけれど、事情を知らない人は「もっと食べて栄養つけなきゃ」と言うし(そう言われてそうできるなら、言われる前にとっくにやってるよ)`ε´()、、、父は人並みに食べたら「食べすぎ」で気持ち悪くなって引き籠っちゃうだろうし。。。。


父はもう「外食だ!」という気分が先走っていて、母と私が何を言おうと聞き入れないから、もうどうにもこうにも。。。。





3月29日、土曜日。


父、頭がはっきりしてきた。

食事も残さず食べているとのこと。


思い込みは相変わらず。

「保険金がたくさん入るはずだから通帳記入しといて」

「怪しい水だから飲まない」

「東京マラソン見に行けないなあ」

(東京マラソンによほど執着があるのか、毎週言ってるヽ(;´ω`)ノ)

などなど。



3月30日、日曜日。


姉夫婦が面会に来た。

姉、父の痩せた姿、棒のような脚に驚いていた。



3月31日、月曜日。


看護師さんに、「検査の数値が良かったら今週退院です」と言われる。


母と私、焦る。もう退院!?

母、かかりつけ医に相談する。



今後について、食道外科の担当医と精神腫瘍科の医師と話し合わなければならない。。。。

母「アタシだけじゃ説明聞いてもワカンナイからミチルちゃんお願い」

私「何でもそうやってワカンナイって言ってこっちに丸投げするのはもうやめて」

私(´-`).oO(あー言っちゃいけないこと言っちゃったかも。のちのち禍根になるかなあ。。。)



4月1日、火曜日。


父、かなりしっかりしている。

急にどうしたんだ!?

入浴する。(2月14日以来、初の入浴)



午後、精神腫瘍科の医師、食道外科の医師、母、私、面談。

せん妄については

・神経のバランスが崩れている

・年齢

・長い喫煙歴による脳の委縮

・栄養状態

・脱水

これらの要素によると言う説明。

数値が改善したのでこれ以上入院を続ける理由が無い。

「せん妄」だからといって入院させてくれる病院はそうそう無い。

今後は具合が悪くなる前にかかりつけ医と相談すること。

退院する日は家族の都合も考慮しつつ、今週中で。

など。



4月2日、水曜日。


父、病院内の床屋へ行ってサッパリ。(抗がん剤治療後もと通りに生えてきた頭髪と眉毛をカット。爪も切ってもらった)


父の昼食時間に合わせて面会へ。

父は病院食を、私はコンビニで買ったおにぎりを食べる。


私の梅おにぎりを食べたいと言うので、父の病院食のパンとトレード。

父がおかずの他に、このおにぎりを食べきったのでびっくり。

家にいた時はおにぎり1個すら食べられなかったのに。


更に食後、売店でアイスを買って食べたw川・o・川w




4月3日、木曜日。


父、退院。

母が迎えに行く。


父、自宅前でタクシーから降りようとして転倒。

擦りむいただけで済んだが、ヒヤヒヤ(((( ;°Д°))))


退院早々、父と母は口喧嘩が絶えずギスギス。

父は母の悪口を、母は父の悪口を、それぞれ私に言うし、喧嘩に巻き込もうとするし、どっちも私を味方に付けようとするしで疲れる。


病気の事も不仲の事も、夫婦の問題なのか家族の問題なのか訳が分からなくなってきて心がすり減る。。。


ギスギスした空気の中に、叔父(父の弟)来訪。

助かった~。ザ・ギスギス中和剤・叔父。。。

叔父がまめに来てくれるので有り難い(ノ´▽`)ノ


せっかく来てくれたからお寿司の出前を取るぞと張り切る父。

そして父はお寿司を食べすぎ、また入院前の様になってしまったのであった。。。。


元気になる

食べすぎる

気持ち悪い

食べなくなる、引き籠る


もうこれ3度目!

食べすぎないようにちゃんと見てなかった私が悪い。。。




3月28日、金曜日。


午前2時ごろ、母の携帯電話が鳴る。

入院した父からの電話。


母によると、父は

「いま何時?」

「きょう何日?」

「なんか、つかまちゃったみたい。変な所にいる」

「知らない場所にいる」

などなど言ったとのこと。


母と私、爆笑。。。

ポジティブな笑いではなく、、、

もう笑うしかないよね、という、何かこう追い詰められた感のあるネガティブな爆笑というか。。。。



更に午前4時ごろ、今度は病院から連絡入る。

父が

「捕まった」

「ここは病院じゃない」

「帰る」

などと言い病院内を徘徊してどうにもこうにも、、、なので、家族の方来てくださいとのことで、母、病院へ向かう。



母、朝8時ごろ帰宅。

母「お父さんね、左手に点滴、右手にコップ持って、病院のエントランスの辺りをうろうろしてた。その後を病院のスタッフが3人くらいついてて」


その後父は何らかの薬を処方され、落ち着いたと言うか眠ったと言うか、、、そんなわけで母は帰ってきた。




午後、面会へ。


こんな状況なので、父は個室に移った。

投薬により、うつらうつら。

それでも少しはおしゃべりした。昨日に引き続き、喋り方がフニャフニャしている。



看護師さんから説明があり、

・(入院前日辺りから?)水分を取っていなかったようで脱水症状だが、それは点滴で徐々に回復するので大丈夫とのこと

・せん妄については、午前中に精神腫瘍科の先生に診てもらい、薬も処方してもらったとのこと

他にも何か聞いた気がするけど、忘れたヽ(*'0'*)ツ



入院の何日か前から「水分取ってるのだろうか?」と思ってたんだけど、父に確認すると「ちゃんと飲んでる」と言うし、トイレも頻繁に行き来している様子だったので、脱水症状だとは思わなかった。。。。


父の「飲んでる」は、飲んでる「つもり」で、本当は飲んでなかったようだ。。。



病棟の自販機でペットボトルの水買って父に渡したら、

父「これは怪しい水だから飲まない」

私「(゜д゜;)????」

私「。。。サントリーだよ。怪しくないよ」

父「怪しい。これはサントリーの偽物だから飲まない」


唐突な「怪しい水」発言が、退院前まで続くのだが、、、

後日、父の頭が割とハッキリしている時に話していて、この思い込みが何処から来たのか分かった(推測だけど)


9月に1回目の入院をした時、いちいち自販機や売店で水を買っていると割高なので、私がアマゾンや楽天で安い水を箱買いして数本ずつ病室に持って行ってたことと、その水が父の知らないメーカーの物だった事が原因らしい。。。。


父が知らないメーカーの水(怪しくないし、ドラッグストアなどでも売っている物)

本人は特に文句を言うでもなく普通に飲んでいたが、どこか心の中で納得できなかったのではないか

せん妄

「怪しい水は飲まない」

大きな会社が出している飲料も「怪しい」と思いこむ

脱水症状



謎の言動にも、どこかに必ず理由があるのだなあと思ったのでした。。。。

私のせいで脱水症状になってしまったのだ。。。。