私立の授業料にVATを課税する話が現実味を帯びてきているイギリスで、さすがにそれには耐えきれないとして早々に私立から公立校へ転校する生徒が増えているらしい。
Daily Mailで紹介されていましたが
ほぼほぼ公立の学校の受け入れ枠の95%がすでに埋まっている!
特に人気エリアの学校の入学枠は空きなんて殆どない。。。
記事によると
5つのカウンシルに2つで、域内の小学校、中学校では空きの受け入れ枠が10%を切っているという。
中学校だけ取り上げると
153のカウンシルの内、61で10%以下の枠が残っていて、8つでは5%を切る水準だという。
特にキツキツなのがロンドンのKensingtonとChelseaで、この2つでは3.2%を切っているらしい。
こうした枠が殆ど余っていないのはHarrowとかWest Londonで顕著。
記事では、
もし授業料にVATを課した場合、最大4万人の生徒に影響を与え、彼らが公立に傾れ込みかねないことになると試算していた。
もちろん私立に通っている生徒の多くが比較的優秀な子供が多いことから、公立のトップクラスの学校への入学、転校はさらに熾烈なものになりかねない。
公立で枠が10%弱まだあるとかいっても、誰もが避けたい問題ありな学校を含めた話なので、そもそもどのカウンシルのどのエリアにいようと、評判の良い学校は枠なんて最初っから余っていない。
結局
今後は教育に熱心な家庭では、さらに子供の進学熱はさらに熱を帯びるだけになりそう。。。
地域の評判の高い学校やグラマースクール人気はさらに白熱してしまうでしょうね。
特にグラマースクールが設定しているキャッチメント・エリアはさらに小さく変更される事でしょう。。。
折角、事前に評判の良い学校のキャッチメント内に家を買ったり、引っ越してきていたのに、キャッチメントから外れるとかいうことが今後、起きそうです。
こんなんで私立から公立へ移動するだろうと試算される4万人もの生徒をどうどこが受け入れられるのか?
国家予算がないから私立の学費に課税するってところから話が始まっていますが、あぶれでた大量の生徒を受け入れる受け皿となる公立の学校支援はどこからその予算は出て来るのでしょう。
労働党、ちゃんとその辺の試算したのかな?!