請願書! | パパの倫敦ライフ(旧パパの香港ライフ)

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香港からロンドンへ移住し3年目!ロンドンでの生活などを中心に日々出来事を綴ります!

先日、パパも請願書に署名しました!

 

今、在英の香港人の間でイギリス政府に対し、子供達のHome Studentステイタスを在外イギリス人家族が帰国した時と同じ基準で許可するようにしてほしいという請願書が回っています。

 

日本でこうした請願書ってほとんど見たことなかったですし、香港でも見たことありません。

 

こうした請願書を見聞きしたのはアメリカでで、パパとは全く関わるようなことはありませんでした。

 

なぜ今、イギリスの香港人コミュニティー内でこうした動きがあるかというと、イギリス政府が香港人に与えたBNO Visaでは単なる在留資格に留まらず、その先の市民権獲得までが許されたものとなっています。

 

このビザはイギリスで就労、進学など全てが許されています。

 

ちなみにこれは歴史的背景を鑑み人権及び道徳的問題もある為とされていて、単なる海外からの移住者扱いではなく、イギリス人同等に値することを示したものである一方で、市民権獲得には5年+1年が求められており、これにより子供達もHome Student扱いになる為には最低5年は経たないといけないことになっています。

 

多くの香港からの移民の中にはすでに大学進学手前の子供もおり、今のままでは留学生扱いとなり、大学の学費を2倍3倍と払う必要があります。

 

お金持ちの香港人も多くいますが、実際には普通の共働きしないとやっていけない家庭も多々あります。

 

一方で、イギリスの構成国メンバーであるスコットランドでは在外イギリス人が帰国後3年でその資格取得が許されている事から、欧州の人権問題と絡み、イギリス人と同等の権利をBNO Visa所持者にも与えるとして、在留期間3年でそのステイタスが与えられています。

 

同じイギリスを為す構成国でありながら異なる施策を取っているスコットランドの判断からイギリス(イングランド)の現在の扱いは欧州人権保護条約違反となるとみなされ、この原則を維持継続することを求め、この請願書が出されました。

 

現時点ではこの請願書が出されただけで、今後、これがどう議論されていくかということになりますが、人権問題に引っかかるとは多くが考えも及ばなかったのではないでしょうか。

 

イギリスでの請願書は1万人が署名すれば政府は回答を返す必要があり、10万人を超える署名が集まれば国会で議論もされるそうです。

 

この請願書は出されて1週間程度で1万人の署名をすでに集めています。

 

まだまだ期限まで半年あるので、結構な数が集まるのではないでしょうか。

 

パパ的にはイギリス人でさえ海外から帰国して3年経たないと子供らはHome  Student扱いにならないとか本当に驚きで、日本は本当に優しいなって思います。

 

もちろん、我が家のお兄ちゃんも次男坊も3年でHome  Studentになれることを願います。

 

今はまだこのステイタスは不要ですが、やっぱり5年よりも3年が良い!

 

ほとんどのビザが市民権へのPathが許されていない中、香港人へのビザはそれが認められているという時点でそもそも香港人をイギリス人になることを想定してつくられたビザなので、やはりイギリス人同様の扱いにすべきじゃないかとパパは思います。