(2000) 学校の怪談
『学校の怪談』(がっこうのかいだん)は、常光徹先生の小説『学校の怪談』(〇談社)及び日本民話の会のコミック『学校の怪談シリーズ』(〇プラ社)が原作です。田舎の学校で起こる怪奇現象、いわゆる学校の怪談を題材とした作品で怪談ものですが、ホラーというよりはファンタジー要素が含まれた冒険ジュブナイルものといった子供向けを意識した趣きとなっています。また、ノスタルジックな雰囲気を持たせたことにより大人層からの人気も獲得していました。実写の映画版は4本が制作されています。
アニメ版は、スタジオ〇えろが制作。2000年10月22日から2001年3月25日までの間に〇ジテレビ系列局で放送されました。同年8月24日にも特番放送。平均視聴率:12.2%、最高視聴率:14.0%、最低視聴率:10.6%。監督さんは幽遊白書やマキバオーで一緒だった阿部記之さんでした。全20話(全19話 + 特番)その他総集編が2話、未放送が1話。
主役となる子供たちによるお化け撃退、意外な結末などを取り入れた作品でした。特番として放送された「首なしライダー!! 死の呪い」は、本放送時には最終回(第19話)の5カ月後に放送されましたが、〇OKYO MXや〇ニマックスでの再放送時には最終話の1つ前、〇バテレでの再放送時は2014年・2016年いずれも最終話として放送されています。
ストーリーは、母を亡くして父と共に引っ越してきた小学5年生の宮ノ下さつきと弟の敬一郎が、両親も通ったという天の川小学校に転入してきます。さつきたちは学校の旧校舎に迷い込み、そこで妖怪たちに襲われてしまいます。しかし、旧校舎のなかでさつきの母親が遺した「オバケ日記」を発見し、そこに記された方法に従って妖怪を撃退しようとしますが、誤って妖怪「天の邪鬼」をペットの猫「カーヤ」の中に封印してしまいます。カーヤの中から天の邪鬼を追い出すためには、旧校舎内の他の妖怪を退治しなければならないことがわかり、さつきたちは「オバケ日記」の情報をたよりに、他の妖怪たちを退治していくという話です。
登場キャラクターは、主人公の宮ノ下さつき、弟の敬一郎、同じクラスの青山ハジメ、同じクラスの柿ノ木レオ、体が弱い美人なお嬢様で一年先輩の恋ヶ窪桃子、宮ノ下家で飼われている黒猫カーヤ。(封印されている天の邪鬼の声は、ばいきんまんやフリーザの中尾隆聖さんでした。)
主人公のさつきは、冬でもミニスカートを履いている小学生の女の子で、パンツに対する隙(パンチラ)が多い事もこのアニメの特徴でした。ハジメは、思春期ゆえかスケベであり、ほぼ毎回さつきのスカートをめくっては反撃を食らっていました。幾度もハジメにパンツを見られていることから、第5話では「見られてもいいパンツ=見えパン」を履くことを学習しましたが、その後の話ではなぜか使用していません。ハジメのスカートめくりの癖に関して、レオは「その癖だけは直したほうがいい」と指摘しているものの、一度ハジメと結託してさつきのスカートの中をカメラで撮ったことがあります(その時さつきは見えパンを着用)。パンチラ要員としては恋ヶ窪桃子も対象になっていて、さつきほど頻度は多くありませんが、パンツを見せてしまったことがあります。
実はこの作品で、フィルムの撮影監督を降板してから4年ですが、やっと撮影監督として復帰する事が出来ました。クレジットが『デジタル撮影監督』になっていたのは、当時混在していたフィルム撮影と差をつける為だったのでしょう。当然ですが、降板中は給料も減額していました。(-_-)
この作品は、私にとっても記念碑的な思い出深い作品です。OPはデジタル的な表現を多めに取り入れて撮影。またEDは素材が大判の一枚絵だったので、それをいろいろ加工して撮影したと思います。(もやもやの煙やノイズ、色変えなどは撮影で処理)
…さて、この作品では忘れられない出来事がありました。いわゆる『#3話お蔵入りの件』です。その事情については、私がここで説明するよりも、ネットにUPされているものをご覧になった方がいいでしょう。
↓だいたいのあらまし
↓発掘された台本?
相良の気儘ブログ☆ : アニメ 学校の怪談 口裂け女 台本から読み解く幻の第3話のあらすじ、ストーリー (livedoor.jp)
↓関係者がこぼした話
第11怪 都市伝説① 口裂け女 | 黄泉ネット yomi-network (ameblo.jp)
…えーと、私も最初、〇えろさんから連絡があった時にはびっくりしたんですが、結局中止という話になり、急遽、総集編用のカットを撮影することになりました。放送一週間前ですから、本撮も終了していて、ちょうどリテイク作業をしていたと思います。
当然ですが、絵コンテも読んで撮影打合せも終了していますから、内容も覚えているんですが、いろいろと微妙な話でもあり、詳細については控えさせていただきます。
ただ、この話は恋ヶ窪桃子ちゃんの入院中の回想や〇ンチラなどのカットもあったんですよねぇ…。それが日の目を見なかったのが非常に残念でした。(-_-;)
↑画像はイメージです。