How many roads must a man walk down
Before you call him a man?
パリで起きた痛烈なテロリズムに
心がざわつく週末でした。
フェイスブックなどでは
自由・平等・友愛の
トリコロールで
断固としてテロを許さないという気持ちや
犠牲者への弔意を
示した方もたくさんいらっしゃいます。
フランスにゆかりがあればなおのこと。
そうでなくても
自由を愛する心意気として
フランス国旗を示した方も
多かったことでしょう。
そして今回は
地上のどこに住んでいようが
人の命に軽重などないはずと
あらためて考える機会とした方も
多かったようです。
生まれ落ちた人命のひとつひとつに
優劣などあるはずもありませんが
自分と関わりの薄い世界に
思いを寄せるには
自ずから限界もあるのが
人間というものかもしれません。
ボブディランが問いかけた
この歌の意味は
私たち人類のすべてに
今も向けられているのだと思います。
Blowin' in the wind
徒手空拳。
東京のなんたるかも知らないまま
バブル真っ盛りの東京で
学生生活に放りこまれた
地方出身の私は
言いようのない居心地の悪さを
この歌に大いに慰められたものです。
ハッピーエンドとは無縁ですが、
「誰が見ても正しい答え、
ただひとつの回答などありえない」
現実の世の中をみつめて
生きていく勇気をもらった歌です。
この歌を口ずさむ幸運を
私と近しい人だけのものに
しておきたくなくて。
ここに書いてみました。
The answer, my friend,
is blowin' in the wind.
The answer is
blowin' in the wind.
~~~
Blowin' in the Wind
Bob Dylan/Jon J Muth
ISBN 978-1-4027-8002-8