私も参加させてもらっているNPO法人ファザーリングジャパンは、いろいろな方がいるもののメインはやはり子育て世代のパパ会員。赤ちゃんが産まれたよー!!なんて楽しいお話に、日本各地から、場合によっては海外からもおめでとうの言葉が寄せられる楽しいメーリングリストがあります。
子育てに奮闘中のパパママからのお祝いの言葉は、どれも味わい深いもの。おめでとうの後に赤ちゃんの命名に話題は移ってゆき、ある方の書き込みで「名前は親が子どもに与えられる最良のプレゼント。」というのを拝見して大きくうなずきました。
では親しか与えられない贈り物。いくつかあるのでしょうが私が思うのは、子どもに与える英語教育。
実はバイリンガルの人はアルツハイマー型の痴ほう症にかかりにくいという研究結果が注目されています。
私たちは12歳以下でバイリンガルになった人を前期バイリンガル、それ以降大人になってからの人を後期バイリンガルと区別します。今回アルツハイマーになりにくいとほぼ断定されたのは前期バイリンガルの人。後期バイリンガルについては、まだ研究の途中のようです。
バイリンガルのアタマの中では、たとえば英語と日本語の場合、日本語で話している間は英語で考えたり話をしたりする機能を使いません。この、あるけど使わない、という脳の働きが、アルツハイマーの発症を抑えるらしいというのです。
バイリンガルといってもいろんなレベルはあるわけですが、もし子どもに英語の使い手になって欲しいのなら出来れば3歳、遅くとも6歳までには何らかのアクションを起こすことを強くお勧めします。
ところでこういうと、ネイティブのシャワーなどと言ってネイティブの英語話者から話しかけをしてもらわなくては意味が無いと東奔西走するお母さんたちがおられます。でもちょっと待ってください。
あなたが思っているネイティブの英語、実はそれほど素敵なものではないかもしれません。日本語の先生が標準語を使うとしても、実際の日本語は方言も含めて多様なように、様々な地域で話されている世界言語の英語は、ネイティブといっても話し方はとても多様です。
大切なのは、聞きかえされにくい「相手に理解されやすい」英語の発語を身に着けるということ。いまの英語力で、あなたに「価値のあるネイティブの英語」と、「ネイティブの話者ではあるけど発語には訛りが強くてやや聞き取りにくい英語」との違いがお分かりになる自信がありますか。
もしなんだか自信が無いなあ、とお考えなら、私たちがお手伝い出来ることがあります。
ではこのお話の続きは明日にでも。