本屋さんに子ども一緒にといくときに、大人には気を付けていただきたいことがあります。
いつか私が洋書の売り場で見た親子連れ。上の子は女の子。4歳か5歳くらい。下はまだ1歳半くらいの男の子を連れた、それは身だしなみの良いリッチな雰囲気の日本人のご家族。
どれがいい?
と言われて女の子が真っ先に手をのばしたのは、プリンセスがどっさりのステッカーブック。
それ、本じゃないじゃん!という大人の気持ち。まあ、お気持ちは分かるのですが。
最初の約束とは違い、あらら、それはダメ、ですって。
だって、どれがいい?って聞いたじゃん!!
当然女の子の気持ちはおさまらず。
ぐずぐずと不毛な(失礼。でも、パパもママもダメよ駄目よ。ばっかりの一点張りだったものですから。)親子げんかの末、
彼女は泣きながら、なにも買ってもらえずに売り場を後にすることになりました。
売り場にたまたま居合わせたワタシの切ない気持ち・・・
だって、どれがいいか選ばせたのはパパとママ。それがダメなら、せめて理由を。プリーズ!!
子どもの望むままになんでもを買ってあげるのは私も絶対に反対です。でも、約束は守りましょう。もしその約束が守れない事情があれば、誠心誠意謝って、必要ならばなにか代替案を出す。大人どうしなら、当然やっていることだと思うのですが・・・。
最初に、お姉ちゃんだけが楽しむおもちゃとかではなくって、弟も一緒に楽しめるような素敵な絵本を選んでね。とひと声かけていただけで、展開はずいぶん違ったものになったでしょう。
あるいは、いかに輸入品のステッカーブックとはいえ、家族全員でのお買い物のときには、疲れたらだっこの弟くんよりはがんばっていっぱい歩いたであろうお姉ちゃんに、このくらいのご褒美はあったのかも。
子どもを連れて書店に出かける場合、書店の売り場に並んでいるのは本とは限らない、というのは意外な盲点なのです。特に、英語えほんは大人の趣味的コレクションに扱われることも多いので、値の張るおもちゃやスペシャルエディションも、売り場にはゴマンとあります。
絵本を買う時は、特に3歳以上なら、あらかじめ”買いに行くのは絵本だよ。おもちゃじゃなくて、一緒に読む本だよ。”と言っておいてあげると親切ですね。ただ、これも年齢によるので、年子の上の子で2歳児、なんてお子さんに”お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、ガマンしなさい!”なんて、大人の言い分は通りませんので、ご注意くださいね。
だったらもう面倒だから、大人だけで本屋さんに出かけて買ってきたほうがよいのか?それにはいい点もあるけど悪い点もあります。このお話は長くなるので、続きます。