アカデミックなネタ。
この件。

調査報告書によると、約100社に情報漏洩と。
下記を加味すると、恐らく500名以上(1,000名近く?)は公表前に知っていたんだろうなと。
そりゃインサイダー取引は起こるでしょと。

・人数ベースだと増える。(仮に1社当たり3人知ったとして約300人になる)
・漏洩した100社からさらに漏洩されたはず。
・大陽日酸社内も担当課長レベルまで知っていた。大陽日酸社内でもそれなりに漏れてたんだろうなと。
・上記は、公開買付対象者である大陽日酸の話。これに公開買付者である三菱ケミカル関係者もプラスと。

問題は、これだけ漏らしまくってもインサイダー規制上問題にならないという事かと。
法改正がなされて「利得目的等を有する」情報伝達行為等は禁止になったけど、今回のようなケースはこれに該当しないかと。
今回の件は大陽日酸に限らず、似たような会社は結構あると思う。実際、報告書に「大陽日酸だけのものはなく、我が国の産業ガス業界全般に広まっていた」とあるし。

重要情報の「遂行」にあたって、情報伝達する必要性がない人には漏らさないという規制が必要だと思う。
で、余りにも酷いケースは課徴金にするとか。
恐らく、初めて特設なんちゃらから上場廃止になった銘柄。
法的整理でどうのというパターンではないので、今後どうなるのかコメント。

1.企業価値を高めてお返し?
この記事 を読むと、「企業価値を高めて、一般投資家に対してお返ししたいと考えている」と。
再上場を狙っているという事?
企業価値を高めても、非上場株だと中々利益を享受しにくいかと(配当とかがっぽりあれば話は別だけど)
いまいちどういう意図で発言したのか不明。

2.光通信はどうするのか?
8割近い持分を保有。取締役も送り込んでいると。
見捨てるというのも難しい所まで踏み込んでいるかなと。

2014年に、555円上限なしでTOBをしているので、残りも責任持って買い取るのかもしれない。
但し、その後ごたごたがあったし、8割近い持分を持っている中で、555円で買い取る必要性がどこまであるのかという話はでるかと。

一方で、少数株主を残すコストと残りの株式を買い取るコストを天秤にかけると、買い取った方がいいとなるような気もする。大した金額でもないし。後、IRIの時にオリックスがやったように、株式交換なりでやるという方法もあるかと。

3.フェニックス等に移行?
もしかするとジパングみたいにフェニックス銘柄に移行して、一定の流動性を担保してあげるよという事があるのかもしれない。

4.ファンダは?
四季報ざっと見た。
EBITDA約5億円位。株価300円位だと、EV/EBITDA3倍位?どうなんだろ。
配当は5円を出し続けるのかどうか。この点もはっきりしない。
光通信の意向次第でどうにでもなるような気もするのでよー分からんンです。
この記事 に全事業の売却となる可能性ありと。

いくつか思う事を。

1.九州親和の時のようになる?
結構前の話なのでうろ覚えだけど、九州親和の時は子会社を全て売却して、持株会社を解散して終わり(株主には現預金等に連動して分配あり)というパターンだった。
これをやる可能性があるのかなという気もする。

2.分配価格は?
九州親和の時は、発表当時の株価よりも大幅に低い分配価格が想定され、株価は暴落した。
ただ、ここがそういうスキームを採用したとしても、株価がどうなるのかはよー分からない。株価水準・売却価格・債権放棄とかに左右されるだろうし。

債務超過なので本来分配は余り期待できないと思うけど、総会決議を通さなければいけない・江守・銀行等の持分含めても総会決議が「それだけでは」通せないので、ある程度分配しますよという絵にしなくてはいけないかなと。正直、こういうスキームを採用する意味がどこまであるのかという気もするけど。。。
(後、解散スキームの場合、税の問題が色々出てくると思う。この辺りもクリアできるのかどうか。)

いずれにしても、今後どうなるのかよー分からん案件であります。