「モノノ怪~座敷童子」の舞台が、全女性トラウマ級 | 闇を愛するアラフィフニート主婦の日常

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旦那と2010年生まれの息子と暮らしてます。
2013年にパート勤めを辞めて以来
「さして働かず、さして家事せず、さして子育てせず」をモットーに
不謹慎でネガティブな日々を送っています。

昨日ですかね、観に行ってたんですが

誰か誘おっかな~と思いつつ、結局一人で行ったんですが

 

こ・・・これは

一体誰を誘って観るのが正解か分からない(;´Д`)

 

という、割とトラウマ級なストーリーでして。

 

あの、お舞台そのものは良かったんですよ。

役者さんとか何やら色々。

 

公式サイトになぜか飛べないので

取り急ぎ証拠写真をば。

 

 

世界観かっこよ!!!

原作、アニメなのかな? 漫画なのかな?

元々のビジュから抜け出たような、いえそれ以上の再現性(;´Д`)

 

この男前役者さんが、目の前を横切ってくれるおいしい席だったのじゃよへっへへ・・・

 

会場はこんなところ。

 

 

シャレオツ!!

大阪城ホールの近くではあるんだけど、そっちとは反対方向なので

しばし迷って開演ギリギリにw

 

さぁ本題に入ろうか・・・

ネタバレ込みなんで、今後控えてるアニメ映画を鑑賞予定の方は、素通りするがよし。

 

ストーリーですがね。

 

雨の夜、訳アリ妊婦が、とある宿屋を訪れる。

抜けてる番頭と、コワモテおかみは、満室だったところを渋々受け入れ

訳アリ妊婦を、訳アリの部屋へ泊まらせる。

 

同時に宿泊している怪しい薬売り。

彼はこの世のモノならざる物の怪を成仏させるのが本業のお方で

ということはこの宿屋にも、物の怪がいらっしゃるわけ。

 

結論から言うと、この宿の物の怪は

以前遊郭だった時代に、宿屋のおかみに無理矢理堕胎された水子たちだった。

遊郭ゆえ、仕事上の失敗による妊娠はつきもの。おかみは心を鬼にして、嫌がる遊女達を何人も堕胎していく。

訳アリ妊婦が宿泊したのは「始末部屋」と呼ばれた堕胎部屋のなれの果てのスペース。

 

妊婦に呼応して、わらわらと湧いてくる水子たち。

悪気はない。悪さもしないが、ただ「生まれたかった」「おっかあに愛されたかった」という思いで、成仏できずにいる。

 

「仕方なかったんだよ」と言い放つおかみだが、そんな元遊女のおかみですら、我が子を堕胎した経験がある。

しかしその経験から、2人目を妊娠した際「この子だけは隠し通してでも」と、ひっそり産んで育てる。それが抜けてる番頭の徳次だった。

母とも名乗れず育てた徳次に、おかみは遊女達の堕胎作業の手伝いをさせる。「これは人助けなんだよ」と言い含め。

 

もう・・・もう・・・何が何やら!のトラウマオンパレードでしょ?!(;´Д`)

最終どこに決着して成仏するんだ!と思ったら、それはちゃんとええ感じでまとまりました。詳しくは控えますが、ちゃんと皆成仏いたします。

そしてダダ泣きしました(;´Д`)

 

おかみが堕胎した一人目の息子・イチが

「徳次は良くて、どうして俺はダメだったんだよ!」と嘆き続けるのですが

「徳次を産んだってことは、それだけ俺の時に後悔したってことだよな」

と自分の腑に落とすのです。号泣(;´Д`)(;´Д`)

 

しかし堕胎のシーンは、シンプルなのに胸が裂かれそうなグロさでした。

ヘソの緒に見立てた赤い帯でつながる親子を、おかみや徳次が、帯を引きちぎることで離ればなれにしていくのです(;´Д`)(;´Д`)

ここまで水子問題に迫った作品が、「透明なゆりかご」以外にあったでしょうか?! カムイ伝とかで生まれたての子を殺すシーンくらいしか浮かばん(;´Д`)(;´Д`)

 

で、トラウマについて、延々解説考察したい。

 

えーと前置きですが、俺は後にも先にも、中1息子Y氏が1回こっきりの妊娠経験で

堕胎流産ともにありません。化学流産とかあったら知らんけど。

 

そんな俺ですらトラウマを感じるのに

一度でも似たような経験のある女子なら、何とする・・・?! マジでマジで。

 

まして、男子でも同じです。

嫁や恋人の堕胎流産を経験してる男子とて、どんな痛みを感じるやら。

 

そうした生臭いことに無縁の、例えば我が子Y氏を連れて観たとしても

どんな気持ちで何の感想を語れば良いのだ(;´Д`)(;´Д`)

 

結果、一人で観に行ってホント正解だったのかもしんない・・・と思わざるを得ないのでした。

 

女子の悲しい堕胎が、遊女の時代で終わってるならまだ良かった。

違うのです。現代にも連綿と受け継がれてる、現在進行形の問題なのです。

 

望まぬ妊娠、堕胎に至れず一人きりでの出産、産んだら死んでいた、もしくは殺した

そうした経緯で、すでに心も体も傷付いてるのに、司法的に咎められるのも女子だけです。

男子は決して訴追されない。

遊女たちのエピソードでも、腹の子の父達の責任なんて、一切問われませんでしたからね(;´Д`)

 

生まれられなかった子も、また生まれられた子も

皆無邪気に母のみを求める。

 

いえ、父の役割ももちろん大事ですよ。

わしとて、旦那居なかったら、あの思春期男子とっくに葬り去ってるかも、と思う瞬間がちっともゼロではありません。

 

なのに子は、いつの時代も母を求める。

そして世間は、子の製造元の半分である父を咎めず、母が責任を負う。

 

まー体のつくりが違うからしょうがないっすけどね?!

 

もう俺は舞台を観て、自分が哺乳類であることすら呪わしくなりましたwww

なんで・・・なんで腹で育てて産んで、生まれたあとに乳やって育てるのも女子って構造になってんだ・・・

男子なんて恐らく、花粉飛ばすくらいの気軽さで精子ばらまいてんだよなぁ、いいなぁいいなぁと心底うらやましくw

 

真剣に考えた。男女ともに花粉ばらまきシステムで、人間の妊娠出産を改革できないかと(できるかw)

でもそのくらいしないとマジで、男女平等とかあり得ませんからね?! この人間社会で!!

 

でもなぁ俺、分かるんだよその、母を求める心ってヤツが・・・

自分が母となって、哺乳類のメカニズムに嫌気がさしてなお

俺は俺の母に、父とは全然違う、一定のファンタジーを、いまだにほんのちょっぴり抱いてないこともない!ってな!

 

ちなみに俺と母は

俺の出産後に俺の闇がたっぷり噴出し

何ならそれこそ、自分のヘソの緒食ってまで浄化して

数年にわたる絶縁を乗り越えた、という生臭いエピソードがありますが

 

その、俺が絶縁に至れるに至ったきっかけも

母の堕胎カミングアウトからだったのでwww

 

まー詳しくは、これまでにもさんざん書いてるので控えますし

俺は何なら、その堕胎されたきょうだいたちのおかげで、今の俺があるとまで思い、感謝には至ってるのですが

 

・・・あの物の怪たちみたいに、あんな風に天に昇っていったとしたなら何とする(;´Д`)(;´Д`)(;´Д`)

やっべぇ、この舞台、危うく母を誘うかもしれないところだったじゃねぇかゲラゲラwww

まぁ、母と二人で観ても、それなり面白く、闇寄りの感想を互いに吐けたとは思いますが、まぁそれにしても。

 

そんなこんなで、まぁディープなストーリーです。

 

例えば、戦争モノの作品を観ても、俺の心にここまでは刺さらない。

だって日本においては、戦争は一応過去のものになってるから。

 

過去に起こった出来事で

すでに何らかある程度の癒やしも経て

問題は残ってはいるけど、とりま今は平和だから、これからのことについてはゆっくり考えよう・・・ってできるじゃん。

 

でも、水子は!! 堕胎は!!! 今でしょ(;´Д`)

 

まぁね、人間とて、単なる生命体のひとつでありますから

毎日何かが生まれて死んでいくこの世で、水子の存在とて、自然のことわりではあるかもしれないですよ。

何もそんなにセンチメンタルに「生まれたかった!」「おっかぁ!!」と、水子の当事者が思ってるとも限らないわけです。

(水子の当事者てw)

 

何なら俺とて、「宿っただけで何らかの経験」「そしてそれは、堕ろさざるを得なかった親にしたら、たくさんの後悔も含んでるかもだけど、それとてもあまたある経験のひとつ」と思っており

水子の当事者も「じゃねー、バイバーイ! 次いってみよー!」みたいな感じで、割とさっぱり生まれ変わってるかもしれんですけどやなw

 

なんだろな、芽吹いた命を人為的に間引くのが

人間だけだから、余計罪深く感じるのかな。

 

でもそんなの、枝の剪定や、何なら爪とか髪切るのと変わらんかもしれんし(;´Д`)(;´Д`)

かといって女子側の体の負担は、爪切りとは雲泥の差やけどな!!!!

 

なんしか

ただ泣かせよう、みたいな目的で

うっかり扱ってはいかんテーマなのです。

 

でも

お舞台では、軽く扱ってたわけじゃないです。

むしろあそこまで、母や水子達のあれこれを、ディープに描いた作品を俺は知りません。

 

だからなおさら色々考えちゃうんだよう(;´Д`)(;´Д`)

ひょっとしてそういう作戦?! 不妊治療とかばっかり報じられて、望まぬ妊娠の根本的問題が、全然解決されない現代への警鐘なの?! だったら大成功だよ!w

 

ちなみに、おかみが堕胎した、イチ役の方が

訳アリ妊婦を追う殺し屋の役も兼任してまして

 

その殺し屋、水子たちにあっさり殺されてしまうんですよwww

 

あれだけ生まれたがってたイチが、一方では殺し屋で、しかもすぐ死んでいくっていうwww

そういう皮肉には笑えましたww

 

皆さんは、哺乳類の妊娠メカニズム、人間だけの早産状態による女子への多大なる負担、永遠に信仰される母性伝説について、いかが思われますでしょうか。

(問いかけのひとつひとつが全部重いwww)