海沿いを走り続けた。
風は強くなるばかり。
時折みぞれ混じりの雪も降っていた。
SURFING可能な場所はまだ顔を見せなかった。
13時を過ぎたあたりで飯を食らう。
時間がないので手っ取り早く道の駅で海鮮丼をたいらげた。
さすがに日本海の街。
道の駅で出すLEVELの丼ぶりめしではない。
新鮮な魚介類に新潟のこしひかりが完全なるハーモニーになって口に広がった。
美味い飯にはありつけたが口数は少なかった。
飯を食らってもNOSURFでは心の空腹感は埋まらない。
便所もほどほどに急いで道の駅を出たが雪景色も手伝ってすでにあたりは薄暗い。
とにかく先を急ぐことに・・・
海沿いの道から内陸に入るとすでに県境をこえていた。
突っ走ること30分、次に海沿いに出たときは3時近くになっていた。
海の景色が変わっている。
ねぜだか風をかわしグラッシーな海面になっていた。
テトラがありSURFは厳しいが波の形はいいものを持っている。
思わず口から言葉が出る“テトラのないところを探そう・・・うねりは問題ない”
5分ほどでテトラの切れ目が見れた。
急いで海辺に車を付ける。
綺麗なBREAKが目の前に広がった。(上の写真の波)
波は肩前後だろうか
WIDEにうねりが入ってくるとある一定のサイズまで完全にダンパーで崩れ、サイズが胸位になると綺麗に割れ出す。
ただどこから切れるかが予測がつかない。
更に数本見るとわかるがBREAKの仕方が妙な感じだ。
チョプーのように綺麗すぎるBREAKは普通の崩れ方じゃなかった。
何本か見ると頭OVERのSETが数本到来した。
完全に湾を一気にBREAKして白い泡で埋め尽くす。
“これは乗れそうもないな・・・海の中に人口REEFでもあるんだろうね・・・残念だな”
期待が失望に変った。
今日は無理かもしれない。やはり新潟で入るべきだった。
完全に俺の判断ミスだ。
落胆しながら低速で国道に出る。
アクセルに力が入らなかった。
沈黙を続けた41が口を開ける
“最後までわからないですよ。TENCHOU”
この言葉で車内の空気が変った。
“先に行きましょう店長”KT8がつづく
“きっといい波ですよ。絶対いい波ですよ”BAKABAYASIがはしゃぐ
KIMはナビをいじると力強い声で言った
“TENCHOU、ここが怪しっす・・・15分くらいで行けそうっすよ!
NAVIは俺に任してアクセル全開でお願いします”
“そうだな・・絶対いい波のるぞ!今日は大晦日。俺たちの乗り納めだ!”
日が暮れるまであと2時間半。
あと一時間以内にPOINTがなければ今日はNOSURFで終えることになるだろう。
ここまで来てのNOSURFは精神的に大きなダメージを与えることになるはずだ。
うねりのディレクションとサイズ、そして風はなんとかなりそうだ。
あとはテトラと地形のみ。
祈るような気持ちでバカヤロウ6人衆は日本海を南下するのだった。
