Laugs surfshop yokohama ラウグス サーフショップ 横浜

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横浜星川駅前のサーフ、サーフスケート、ファッションのお店
海でのセッションや旅など…そんなページです


konitiwa everyone
秋に行われた横浜サーファーの遊びの祭典、HAMALOCO CUP 2023の動画です!
横浜のサーフショップ4店が集まって始まった横浜ローカルカップ、通称 ”HAMALOCO CUP”
昨今の競技サーフィンとは逆向きのカレントで進行する緩めのイベントです!
前回も説明した通り横浜らしい伊勢佐木町ブルースのバイブスを感じさせる動画が横浜横乗りをこよなく愛するENDO氏から出来上がったとのことでローンチ
実はすでに年末の野毛でオーナーたちにはお披露目済みでしたが2か月おくれて当サイトでもどうぞ!

このクリップをみてまずは世界観を共有し来年はぜひHAMALOCO CUPへ参加してみよう!


konitiwa everyone
今日は先日行われたHAMALOCO CUP 2023について・・・
横浜のサーフショップ4店が集まって始まった横浜ローカルカップ、通称 ”HAMALOCO CUP”

昨今オリンピックにもなり完全にスポーツ化したサーフィン。
今や商業的できっちりしたフォーマットでやるサーフィン大会が主流となり、毎年ポイント制のランキングも兼ね備えて日本全国で数十回と行われています。

そんな今だからこそ昔各地でやられていた楽しむためだけの草大会をもう一度と・・・プロジェクトは緩く進行いたしました。

コロナ渦で数年の休止はあったものの今年ですでに4回目・・・。
最初の4人から協力してくれる仲間も増え今やオーナーが6人。

毎回各ショップのオーナー1人が幹事になり好きなやり方でサーフィン大会を行います。

2023年は南区にあるLAULEAの猪股氏がコンテストディレクターで進行しました。

今年のコンセプトは、かなりきっちり行われた去年のようにできないということで”去年より緩めに”というダラダラなもの・・・。

そんな猪股氏のもとへ各サーフメーカーの協賛やトッププロサーファーのエキシビジョン、そして腕の良いボランティアが10名弱集まりコンテストは和やかに行われました。

波は良い時も悪い時もありましたが終始横浜の伊勢佐木町感あふれる穏やかなバイブスの流れとともに大会の幕を閉じました。

今回あらたに猪股氏より大会記念に野毛山動物園にふく風のにおいがする動画も欲しいねということで緩いコンテンツをつくる趣味を持つ横浜横乗りをこよなく愛するENDO氏にボランティア動画の制作を依頼。

本日、本編の前の予告動画をいただいたのでアップいたしました!

このクリップをみてまずは世界観を共有し来年はぜひHAMALOCO CUPへ参加してみよう!

彼女は3月上旬の平日のとある日に海に戻る日と決めた。

前日、、彼女がお店に現れた。
メールでもこと足りるはずだがそこは16年ぶりのサーフィン。
心配なことがたくさんあるのだろう・・・

ボードとリーシュ以外はすでに捨ててしまったようでウェットスーツとブーツはレンタルということになった。

当店のスクールは湘南までの交通費、サーフボードやウェットスーツなどのレンタル含めた料金が6600円なのでレンタルしようが持参しようが料金自体は変わらない。

彼女のサーフボードも6ft半ばの短めなファンボードなため簡単にテイクオフができるお店のスクール用のセミロングを持ち出したいところだったのだが
今回は彼女がこれから海に戻れるのかの確認が趣旨。

彼女の”あのボード”でどう感じるかが大事だ。

明日のコンディションも強めの風が吹く予報から奇跡的に変わり無風の予報。
波も膝前後と彼女が復帰するのには最適なコンディションとなっていた。

湘南の地形が悪くこのうねりだと波が崩れない恐れがあるため当初の待ち合わせ時間より1時間遅くして干潮前後に合わせてのレッスンに変更した。

そしてその日がやってきた。
朝彼女をピックアップするため近くのコンビニまで迎えにいく。
約束時間より少し早く私の車を見つけると彼女は少し早歩きで近づいて丁寧におじぎをした。

車に荷物をのせて彼女も乗り込み湘南へ
車の中では今日できるかどうかの不安な気持ちを吐露する反面、16年前のサーフィンライフを楽しそうに話してくれた。

海につくと私のお気に入りのポイントをいくつかチェックする。
ほとんどの場所は軽いオフショアで波が消されフラットなコンディション。
波がかろうじて崩れている場所はロングボーダーで埋め尽くされ彼女を教えられそうな場所はない。

まずい・・教える場所がない。

ただ私は前の週に地形をチェックしていてほとんどの人が発見していないある場所を見つけていた。
彼女を教えるとしたら波が小さい日。
湘南全域で地形が悪い今の時期はみなに知られてないピークが人を教えるうえで絶対条件だ。

なんとか波がブレイクしててほしい・・・

防砂林を抜けてそこをチェックすると誰もいない海で理想の波がたんたんと崩れている。

さっそく駐車場に車を止めて少し急ぎ気味で用意をする。
コンディションの変化は好ましくない。
さらにサーファーがピークを見つければすぐに人が集まるだろう。

そうなればそこでは人を教えることができない。

駐車場を出るとサーフボードをもってビーチに。
砂浜を5分ほど歩くとさっきチェックした無人のピークについた。

”よかった見渡す限り誰もいない”

波は膝からもも。風は弱いオフショア。
教えるには理想的なコンディションだ。

彼女は16年間スポーツを全くしていなかったらしい。
疲れない程度に軽めに準備体操をするとおそるおそる自分のボードをかかえた。

彼女の胸の高鳴りがこちらまで聞こえてくるようだ。

そして16年ぶりに彼女は彼女のサーフボードと一緒に海水に浮かんだのだった。

    続く

前回からの続き
 彼女の残していった古びたボードを少しづつ使える状態に戻す作業が始まった。
まずはワックスをとってきれいにする。
通常なら少しあたたかい日を選んで日光を当てながらワックスコムではがせば30分かからず綺麗になる。

しかし16年かけて固まったワックスは簡単にはいかなかった。
まるで石のように固まったワックスはぬるま湯をかけてもびくともせず、プラスチックスクレーパーの刃の鋭さを奪っていく。

結局ファンボード全体に塗られたワックスをはがすのに2時間以上かかってしまった。

そこからリペアにとりかかったが3か所の傷しかなかったので、さほど苦労せず3日間で一通りの作業を終えることができた。

ボードの凹みやフットプリントをみるとその人のサーフィンライフが目の前に浮かび上がる。
思ったよりもきちんとやっていたようで凹みの状態をみたところレベルは高くはないまでも何年かの間それなりの数をこなしていたようだ。

すべての汚れを落としピカピカの状態でサーフボードを保管して彼女が来るのを待った。
今から4か月弱の間に彼女がお店に現れなければこのボードは誰かの手に渡ることになる・・・。

それから3か月弱たっただろうか?
3月にしては珍しいほど暖かく風もない晴天のある日、彼女はやってきた・・・・。

「あたたかくなってきたので、来ました。
    とりあえず...あと2回サーフィンしてみてどうするか考えようと思います。」

彼女の佇まいやその真剣な話し方を見れば、今までにかなり悩んだ末の来店だということがわかる。

”とりあえず修理代を払わしてください”
4400円の修理代をもらうと正式に彼女は自分のボードを取り戻した。
生まれ変わったボードを手に取った彼女は軽く微笑んで会釈をした。

こんなことがありながら先週のある日、彼女と彼女のサーフボードは16年ぶりに湘南の海に向かうことになりました。
         
                   また次回に続く


こんばんわ everyone・・・
星川にお店が移って早いもので半年が過ぎました。
私もサーフショップを始めてすでに30年近くになろうとしてますがその間に何度かお店の場所を移動いたしました。

場所が変わるとマインドも変わるものでサーフショップのベクトルも少しだけ軌道修正するものです。

今日はそんなことを実感したあるお話・・・

昨年の秋
お店をリニューアルオープンして1か月弱が過ぎた頃だろうか?
ある女性が古びてうす汚れたサーフボードを持参してお店にやってきました。
”このボードを引き取っていただけないでしょうか”

実はこのような問い合わせは非常に多い。
昔やっていたのだけどいらなくなったボードを買い取ってほしい とか もらってくださいとか・・・

お店を移転してからのこと、サーフィン始めたいということでなく、いらないサーフボードの相談が頻繁過ぎて
私は少し気持ちが沈みはじめていた。

彼女の持ってきたボードをチェックしてみると某大型店のオリジナルボードで薄汚れていたしまあまあ年期ものだ。

でもよく見るとワックスやほこりで汚れているだけでボードの状態は悪くない。
少しメンテナンスすれば使えそうである・・・。
そこで私は彼女に話した。

”直したりしなきゃダメだろうけどまだ使えそうだね・・・。引き取ることはできるけど・・・もったいなくないかな?もう一度やってみる気はないの?”
などなど・・・・

サーフボードを名残惜しそうにみつめながら
”色が素敵で買ったんだ”とボソッとつぶやいたのを皮切りにサーフィンの思い出を話し始めた。

ひとしきり彼女のサーフィンの歴史を話し終わると次にサーフィンをやるうえでの難しい理由をいくつか話してくれた。

子育て、引っ越し、学費のことなど。

私も子供が二人いるので気持ちはよくわかる・・・・

でもなんとなく彼女は、海に戻りたいんじゃないかと思った。

そこで私が提案してみた。

とりあえずボードをきれいにして直しといてあげる。
どうせ売るとしても直さなきゃダメだからネ!

来年の春までにもしやる気になったらお店に相談に来て。
やりたいならリペア代とか払ってくれればいいし・・・
春までに来なければそのまま引き取ってしまうネ!
そうしたら勝手に売るだの学生にあげるだのしちゃうから文句は言わないでね。

私の一方的な条件を快諾した彼女は何かためらっている様子はあるものの
来た時よりはなんとなくだけど明るい表情をうかべたように見えた。

そしてお店のドアから出て行った・・・・。

        続きはまた明日に