#今シーズンの注目ドラマ/アマプラ『モダンラブ・東京』EP5黒沢清監督「彼を信じていた十三日間」 | 書物と音盤 批評耽奇漫録

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今シーズンの注目ドラマ

地上波の注目ドラマについては、また今度。



https://www.amazon.co.jp/モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~-シーズン1/dp/B0B6T1Y3QG


アマプラの『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』のエピソード5、黒沢清監督作「彼を信じていた十三日間」を観ました。


黒沢さんとしては珍しくジャストな恋愛ものです。


なのに冒頭からモロ黒沢清画面の連続。


主役は「ドッペルゲンガー」の永作博美とユースケ・サンタマリアの二人だし。



その上、途中、恋愛ドラマなのにサイコスリラーやホラーサスペンス的なタッチに変容していきます。


ラストも黒沢さんらしい不思議な終わり方。


まるで生と死の狭間、現実と幻覚の合間の恋愛ドラマみたいでしたな。


この、恋愛ものなのに、スリラーやサスペンスもののような気配に変容してしまうというのは、鈴木英夫監督の日常喜劇「目白三平」シリーズや恋愛映画「旅愁の都」が、過度にサスペンスフルな映画に生成変化していった現象を想起させますね。


なんとなく黒沢作品では『岸辺の旅』に近いというか、その系譜の作なように思いましたが。


ただ『岸辺の旅』は空前絶後の大傑作ですが、あちらよりはもうちょっとリラックスした出来という感じですけど。


中々面白かったです。


 

 

 

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