キッチンの扉を閉めて熱が部屋に漏れないように作ったのは、煮込み料理。
ビーフシチューでした。
煮込むから部屋が暑くなるのに、なぜか夏に作ることが多いこのビーフ(ポーク)シチュー 。一時期よく作っていたのも、夏だったなぁ・・・。
【ブルーチーズを散らしましょう!】
San Juan Capistrano (サン ファン キャピストラーノ)にある The Ramos House Cafe (ザ ラモス ハウス カフェ)。
最初に訪れたのは、もうずいぶん前のこと。
近くはないけれど、その後数回再訪しています。
今回参考にしたレシピは、このお店のレシピ本。→US Amazon←
お友達の本なんですけどね笑
ビーフシチューといっても、日本のデミグラスソースのものとはかなり違います。今回のは小麦粉も入らないので、より一層雰囲気が違う。
牛肉、にんじん、たまねぎ、セロリ、マッシュルーム。
ローズマリー、タイム、にんにく、トマトペースト、赤ワイン、トマト、自家製チキンストック(ビーフブロスの代わり)が入っています。
先日作ったビーフシチューと材料も作り方もかなり似ているけれど、大きな違いはじゃがいもと小麦粉が入らないこと、フレッシュトマトが入ること。
この3つの違いだけで、ビーフシチュー はビーフシチューでも牛肉の洋風煮込みという仕上がりになります。
今回はオーブンは使わずコンロで煮ました。
弱火で二時間半ぐらい、牛肉ホロホロ。
これがしたかった、最高!
先日のビーフシチューも美味しいのたけれどこちらもこちで美味しくて、また別のもの。先日のものよりも、シャープな印象があります。
差異を印象付けているのは、最後に散らしたブルーチーズ。レストランのレシピだけあって、こういうちょっとしたことがきいています。
そしてこれが美味しい。
塩分をチーズでプラスし、味のアクセントに。
特にお肉と一緒に口に含むと、たまりません。
ブルーチーズが生きるのは、牛肉のトマト煮込みの雰囲気があるさらっとしたビーフシチュー だから。シチューは旨味いっぱいだけれど、さっぱり味だから。
いい仕事、してくれています。
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参考 先日作ったビーフシチュー
このビーフシチューと今回のビーフシチュー の違いは、
・小麦粉とじゃがいもを入れないこと。フレッシュトマトを入れること。
・野菜は1.5cmぐらいに刻み、仕上がるときはほとんどとけていること。
・オーブンではなく、弱火で煮込むこと。
他はかなり似ています。
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【レシピのまま作る意義を教えてくれたレシピ】
このビーフシチューレシピ、牛をポークに変えて、初めて作ったのはずいぶん前のこと。今でも記憶に残るぐらい、私にとって大きな教えがありました。
レシピのまま作ることに意味があることを、教えてくれたレシピです。
家にあるもの、ないもの。
小さな要素に思えることの排除や、好みの追加。
都合や簡単さのためにレシピをアレンジすることは、家庭料理であれば日常のこと。
けれどレシピ通りに作ったからこそ出会える、自分の枠内にはない教えと出会うこともあります。
このレシピには、「パースニップ」という耳慣れない材料が使われています。
(パースニップ)
見た目は白いにんじん。
味も人参にすごく似ています。にんじんよりも土臭さが少なく甘さがあり、爽やかな香りが強い。煮込んだとき、煮崩れもしにくいそうです。
トレジョさんがお馴染みの方であれば、このチップスの原材料と言った方がわかりやすいかな。
初めてこのビーフシチューを作ったとき、パースニップを使わずに作りました。それはそれで美味しくて、ニコニコ食べたのを覚えています。
次の時、レシピ通りにパースニプスを入れてみたら、これまた美味しい!パースニップの香りが時々強く香り、シチューの中で味のアクセントとなっていました。
なくても十分おいしけれど、パースニップがあればもっと美味しいビーフシチュー 。
私はその時までパースニップの存在をほとんど知らなかったし、もちろん買ったこともありませんでした。
レシピ通りに作らなければ知らない美味しさがある。
そう教えてくれた出来事は、今でも思い出す学びでした。
といいつつ、今回はパースニップが手に入らなかったので、入っていなんですけどね笑
私には美味しいだけではなくて、ちょっと特別なレシピで作ったビーフシチュー は、やっぱり美味しかった!ザ ラモス ハウス カフェのレシピはやっぱりいい!
ごちそうさまでした。
一昨日ブログ記事にした、スペイン・マドリード旅行中に食べたパエリア。
この動画を編集して、記事をあげて。
小さな気持ちの変化がありました。
このパエリアに乗っている食器が、素敵だ!
パエリアをこのレストランでいただいた時。
帰ってきてパエリアのブログをあげた時。
その他の時も全く何とも思わなかったのに、動画をアップロードしてからやけに気になり、しまいには使わずしまってある同じ系統の食器が頭をよぎりはじめました。
こういうクラシカルな食器は、どう使っていいかわからず、特定の柄以外は苦手で見向きもしなかったのに一瞬で気持ちが変化。
家にあるものが気になっています。
せっかくある食器。
失敗しても、私が作る料理に合わなくても、使ってみなけれはわからないことがたくさんある。以前は柄が好きではなくて省いていたけれど、自分の中に入ってきたなら試してみるのもひとつ。
バラバラな食器が集まっている我が家なので、合わせるのが難しいけれど、そのうちブログにもクラッシックな食器が登場するかもしれません。
意外なところから、意外な扉が開いたようです。