エリコのブログ           バックパック2人旅         ~世界をゆるめに横断~     -8ページ目



ルクソールからハルガダに来る前に、

実はコセイルというこれまたリゾート地へ行ったんだけど。


ガイドブックにも載ってなかったし、

なんの情報も持たずに行ったため、

ホテルすらまともに探せず、

またエジプト人の方々にお世話になったわけなんだけど。


やっと着いたホテルは、

高い、

汚い、

なんか広くて気味が悪い、

ベッドが羊臭い(アラブ人特有の体臭。ともちゃんはこの匂いをかぐと吐きそうになります)。



コセイルでは、

バスに乗ろうとしてボラれ、

TAXIに乗ろうとしてボラれ、

あまりのボラれ方をしたので、

「なんで、そんなにぼりまくるの?」と聞いたら、

「外人だから。」


なんじゃそれ、そのままじゃん・・・。

でも、当たり前のようにそんな言い方するか?



やる気を失い、

速攻ハルガダ行きを決めたのです。



この町に、あたしたちは一体何をしに来たんだろう?


ここまでのバスは窓を開ければ熱風がものすごい勢いで流れ込み、

乾燥した風でコンタクトは吹っ飛びそうだったし、

顔も髪もゴワゴワ。

硬いコンクリートの上に座り込んで、

来るか来ないか分からない乗り換えのバスを何時間も待った。

不快なホテルで一夜を過ごし、

翌朝には外人という理由でボラれ、

ブチ切れ、この町を出ることを決意する。



このときは、

この町へ来たことを記憶から消そうと思った(笑)

無意味すぎる・・・。


それでも少し落ち着いて考えれば、

こんなこともこんな旅ならではの思い出なんだよね(笑)






そしてハルガダでのリゾート生活がスタート!

ここまで、観光やら移動やらが続いて疲れたし、

ここらでしばらく贅沢なリゾート暮らしでも・・・となる。


1泊140エジプトポンド(約2200円)のホテル。

おお、ルクソールの5倍以上の価格設定だ・・・。


でもそこは高いだけあって。

ベランダに出れば、

目の前にはバァーーーーンと広がる紅海。



紅海・・・。

もう、それは想像以上の美しさです。


ボートで進んでいくと海の色は、

エメラルドグリーン、真っ青、深い青・・・と、

変化していく。


潜るとそこは、深くて、静かで、でも鮮やかで。

これはひとつの世界。って思った。


ダイビングする人なら、

こんな感じって知ってるのかもしれないけど、

あたしにとって、これははじめて見た驚きの世界だった。


サンゴ礁とその周りを泳ぐ魚は自然界の色とは思えない色。

海の中の世界を、夢中で見た。



この感動は忘れない。






暑くて、海があるところで飲むビールは最高。

そんなにお酒を飲めないあたしですら、

そう思う。

浴びるように酒が飲める?ともちゃんにとって、

ここは天国でしょう。


町をふらふらしてると、

酒屋発見。

イスラム教の国エジプトでは、

酒屋も少ないし、お酒が飲めるところもそんなにない。


なので、ともちゃん飛びついた。


迷って4本買い、

1本はその場で飲むことにした。


そうこうしてたら、店員数人が食事をはじめた。

大きくておいしそうな魚。


ともちゃん、じっと見たでしょ?


そのせいなのか、一緒に食べよう、みたいなジェスチャーして、

なかば強引にテーブルにつかされた。


なんだか図々しい気もするけど、

目の前の魚はあまりにおいしそうだし・・・。


とりあえず遠慮なく頂くことにする。


これが、めちゃめちゃうまい。

焼きたて、身がたっぷり。


うまーいっ!

って顔ジェスチャーしたら、

どんどん食えーっ!って、

目の前に1匹づつどーーーーんと置かれた。


手で身をほじくり出して食べる。

これエジプト流?

奴らは、大きな身が取れると、

どんどんあたしたちに渡してくる。

みんな、ふつうの顔して食事をすすめていく・・・。



いや、おかしいよね?

この状況がおかしくてたまらないあたしは、

1人で腹を抱えて笑ってた。


だって!

おかしいだろ、この状況。


ともちゃん、あなたはなぜ普通に、

そしてまるでその家の子のような顔をして食べていられる?


エジプトのホスピタリティは確かにすばらしい。

それは知ってる。

でも数分前に出会った人たちと、

なんで同じ食卓囲んでるんだ??

なぜ囲める?


みんなが、笑うあたしをどんなに不思議そうな顔で見つめても、

あたしは笑いをこらえることができなかった。

アホにも限度がある。


あたしは、

こんな異文化交流が大好きでもあり、

ただの笑いのツボでもある。


永遠に理解できない人たち。



食事が終わると、

「踊ろっか。」となる。


なーぜ?

まじ意味わかんねーし、勘弁してくれ。

「日本人って、踊らないんですよ。」

と、適当に教えておく。


ろくに英語も喋れないのに、

なぜそこまで堂々としていられる?


やっぱりあたしとは違う種類の人間だ・・・、

と確信。




数日後。

その日も暑く、

ともちゃん、導かれるように、

再びビールを買いにこの店へ(知る限り、近くに酒屋はここだけ)。


今日もローランド(目の下にほくろがあって、桐島ローランドみたいなのでそう名づけた)は、絶好調。

許可無く同じテーブルに座ってくる。

んで、アラビア語でガンガンくる。


・・・・・。

わかるわけないですよね?

多少はくじけようよ。

こんなに”はっ?”って顔してんじゃん、あたしたち。


くじけるわけないので、こちらも日本語で応戦。


アラビア語、英語、日本語が入り乱れる中で、

なんとか会話にする・・・。


そしてこの日はやたらと腕相撲をしたがった・・・。

めんどくせぇ・・・。



そんなこと思いながらも、

分からない英語を必死できいて話の内容を理解したい!と瞳を輝かせてくるから憎めないし、

自分の話を伝えようとアラビア語でけなげにがんばってくるから、聞かずにいられない・・・。



ハルガダにいる間に、

こんな時間をどれだけ過ごしただろう・・・。




ハルガダを発つ日、

ローランドはカイロ行きのバスにまでちゃんと乗せてくれた。




こうして、彼らはこの町で出会った印象的な人たちになった。



出会った人とのお別れは、

いつもどこか切なくて、

何度繰り返しても慣れることなんて出来ない。

ルクソールでのアミンとのお別れも、

やっぱりそうだった。


でもお別れの後には、

こうやって新しい町で新しい出会いがある。

出会った大好きな人たちのことは、

もちろん忘れない。

でも、こうやって新しい人に出会って、

前に出会った人たちが少しずつ思い出に変わってく。

旅を続けるって、これを繰り返していくってこと。


エジプトへ来て、

もちろんたくさんキレた(笑)


でも。

どこに行っても必ず幸せな気持ちになれる。

どこへ行っても笑顔にしてくれる人がいる。

だからこうやって進んでいける。


これってすごいこと。

あたしにとって、大きな経験。





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バスの移動で途中に寄ったカフェ?なんだけど、ほんとぐるぐるの男だらけでした。

宗教上ほとんど男の人しか出歩いたりしないから、やっぱり出会う人ってのもほとんど男の人になってくる。

たまにはガールズトークがしたいんだけどな。



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ホテルのお部屋からみた風景。

紅海がバーンと見えていいでしょ?


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そして、これがその部屋のベランダ。

どうでもいいけど、これはたぶん爪を切ってる。

けっこう広くて、気持ちいいので、よくこんなふうになんか飲んでゆっくり過ごしたりもした。




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ステキなビーチを探し求めて、地図にも載ってない道を何時間もひたすら歩いたことがあった。

焦げて死ぬ・・・と思った矢先に辿り着いたのがこのコクテール屋。

エジプトのフルーツジュースは、安くて死ぬほどうまい。

特にマンゴーはこの世のものとは思えないほど絶品。




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紅海にて。

きれいでしょ?



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こんな感じでシュノーケル。




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ハルカダで見た夕焼け。




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シーシャ(水タバコ)を吸ってみた。

ともちゃん家で見たビデオで、アンタッチャブルの山ちゃんがリビアでこれ吸って、

「これって日本人的に合法?」って言ってて(笑)。

すごいおもしろかった。

もちろん合法で、フルーツの味とかする。
























アスワンからルクソールへ。

フルーカに乗って、

ナイル川を北上。


フルーカってのは、

なんかヨットみたいなやつ。

んで、進むのめちゃ遅い。




出発前、

フルーカに乗り込むと、

「あと4人来るから少し待っててー。」と言われ、

待つこと1時間以上。


こんなに待つなら、

どこかでお茶でもしてたかったなぁ。


やっとスペイン人の男が2人来た・・・。

あと2人か・・・。


どうでもいいけど、

このスペイン人2人は、

たぶんそーゆー関係。


めっちゃ感じいいスキンヘッドの方に、

”つるぴかどん”って

あだ名つけた。


ネーミングのセンスあるな、あたしら。



そんな2人とおしゃべりしながらさらに待つ。




しばらくして。


出発した・・・・。


なんで?

あとの2人はどうなった?


ひょとしてあなた、

あのときの、

”あと4人”というのはただの目標人数?


目指せあと4人?




いい加減にしてください。



エジプトで乗り物に乗ると、

”なんで?”に遭遇する確率がかなり高い。




そのままフルーカで1泊。

吹きさらしの中、眠る。

夜は大量の虫が発生。

朝は相当冷える。


でも、凍えながら見た朝焼けは、

まぁまぁきれいだった。



そんな寒さでも、

みんなよく眠ってる。

どんな神経してるんだろう?


そこへでっかい虫が飛んできて、

「うぎゃぁーーーーっ!」って叫んだら、

みんな起きた。


あたし、悪くないよ。

みんなを起こしてあげただけ・・。




そうこうしてると、

ルクソールの手前の町に到着。

ここからはバス。


とりあえず。

”陸に降りたらコーラを一気飲み”

フルーカでは飲むことすら満足にできず、

これがひとつの目標だった。



これが狙い目とばかりに

どの店も5エジプトポンド(約80円)という高額設定。

それでもなんとか目標をクリアし、

やっとルクソール到着。





たぶん・・・、

最初からバスに乗ればよかったんだと思う。




チェックインしたホテルは、

1泊20エジプトポンド(約360円)!

安い!

これまでの旅の中でも5本の指に入る安さを叩き出した。



しかし値段相応の部屋。


あたしたちのレベルには合わないわ。

という結論に落ち着き、

翌日には移動。


あたしたちって、

ムダな動き多い・・・?





ルクソール神殿を見学して、

ミイラ博物館へ。


ワニ、ヤギ、魚・・・。

こんなものまで?と思ってしまうようなものがミイラにされてた。



すっかりミイラに興味を持ち、

その日の夜、

ホテルで働くアミンに、

「今でもエジプトではミイラ作ってんのー?」って聞いたら、

もう作ってないって。


そうかぁ、残念・・・。

知ってた?



でも、ムバラク(現エジプトの大統領)が死んで、

ミイラにして、

それを博物館に展示して、

ガイドのおねえちゃんが

「こちらが元大統領のムバラクになりまーす。」

とかやったらおもしろくね?

と、話はめちゃ盛り上がり、

アミン含め3人、大爆笑。


これがおもしろいと思えるなんて、

笑いは国境を越えるのね・・・。


それぞれがそれぞれの空想の中で、

ムバラクをミイラにしちゃった夜でした。



観光はまだ続く。

エジプトはほんとに見るべきところが多いのです。

ルクソール最大の見所?

カルナック神殿へ。


世界遺産とは思えぬ観光客の少なさ!

世界でも指折りの・・・って聞いてたんだけど。


ここでもラムセス2世の目立ちたがり屋さんぶりが

存分に発揮されてました。



さらに王家の谷ではツタンカーメンのミイラを拝む。


うん、これは20世紀最大の発見に間違いないでしょう。




とにかく外は暑くて頭が痛くなるくらい。

まぶしくて目も開けられないほどの日差し。


そんな暑さの中ホテルへ帰ると、断水。


手も顔も洗えない。

汗と埃にまみれてるってのに。


はぁーーーーあ。



ベランダから顔を出すとアミンの姿。

道を掘り起こし、水道管工事してるように見えるんだけど。



あなた、ホテルの受付係ですから・・・・、

素人ですよね?



なんて不安をよそに、
あたしたちに気づくと”New water!”と叫び、

1時間ほどで水が出るという。



はい、がんばってください。


昼寝することにした。







『夜になっても、

アミンとその舎弟、おじぎ(おじぎしかできないのでそう名づけた)が

仲良く今日掘り起こした道を埋めてる。


大きな石を持ち上げて、

大きなスコップで土をすくう。


一所懸命なんだけど、

なんだか楽しそうで、笑顔がものすごく無邪気。



そんな姿を見て、

なぜだかいろんなことを思った。


ちょっとうらやましくて、

でもあたしには絶対に手に入らない生活に見えた。

なんなんだろう?

生まれたときから、もう決まってたような。

だからたぶん、たとえばこんなことも、

あたしにはこんなに楽しむことができない。

その手に入らない何かにちょっとがっかりして、

なんだか、ため息が出た。


あたしも毎日幸せだけど、

こんな幸せもここにはあるんだなぁって。


ここはエジプト。

彼らはエジプト人。

自分が勝手に思い描いてたものとは、なんか違ってた。

エジプトって、エジプト人ってこんななんだ・・。

って納得してみたりする。


でもホントのところなんて、

たぶん永遠にわからないけど、

あたしの中でのエジプトが少しずつできてく。


イスラム教が根付いてる感じ。

人のやさしさや思いやり。

けっこうアバウトなところも、

暑いところも、

バカなところも、

すべてが愛せる国。

そんな気がしてきた。


やっぱ、旅っていい。

こうやっていろんな国に住み、そこで生活する人を見て、

たくさんのことを感じる。


旅をしてると、毎日が刺激的。

その中でも、人から受ける刺激がいちばん強くて、

いちばん心に効く。

楽しませて、驚かせてくれる。


どんなに大きくて立派な遺跡よりも、

おいしい食べ物よりも。』





ルクソール最後の夜の日記にそう書いてあった。



これを読めば、

今でもあの時の気持ちを理解することは出来たけど、

その光景を目の前にして感じたことは、

やっぱりその時だけのものなんだと思う。

だんだんぼやけてくし、

熱さもなくなってくし。



旅の真っ只中で、

あたし、いろんなこと考えてたんだなぁ。


日記、読み返すとおもしろい。







1泊たった25エジプトポンド(約400円)の安宿。

そこで思ったいろんなこと。


いつ顔を合わせても無邪気な笑顔を見せ、

いっしょうけんめい話をきいてくれる従業員がいた。


おバカでかわいらしくて、憎めない。


いろんな話をして、エジプトを教えてもらって、

驚いて、謎が深まって・・・。


世界にはいろんな人がいて、教えや文化があって、考えがあって。


いろんな人に出会えば出会うほど、疑問がふえて、

なにがフツーだとかなにが常識なのかなんて、わからなくなる。



こんな出会いの中で思ったのは、

この人たちって何よりも単純に自分の楽しみや幸せ、

そして時間を共にする人の幸せや満足も求めてる(ように見えた)ということ。

すべてにおいて、まずそれが何より優先されてる。

素直で、シンプルで、ストレート。




なんか、そういうのっていいなぁ、って。

人を思いやる気持ちとかって、

したりされたりして、どんどん人に伝わって、

それがその国のカラーになっていったりするんだと思う。



なんだかエジプトが、

どんどん好きになってった、この頃のあたし。











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ちょっと分かりにくいけど、これがフルーカ。

優雅な雰囲気出したりしてるけど、移動手段としては不向きです。

1時間程度の周遊に留め、

移動の際は、はじめからバスを利用しましょう。




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これがホテルの人、アミン。

笑いのわかる奴です。

「モロヘイヤスープ大好き!」って言ったら、

材料ぜーんぶ買ってきて、夕食に作ってくれました。

ほんとおいしくて、日本に帰ってからも作ってる。




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水道管工事?の様子。

近所のみんなで協力して何でもやっちゃいそう。

日中暑くて遊べない子供が夜中にこの路地で、元気に遊んでた。

”子供は早く寝ろ。”なんて、そんなちっちゃな常識にとらわれないその感じが、とてもいいと思った(笑)。

きっとすてきな大人になるでしょう。





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カルナック神殿。

一応。





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ルクソールの町中。

通りには、こんな給水ポイントがいたる所に設けてあります。

じいさん、ゴクゴクいってます。

飲まないと干からびて死んじゃうからねー。





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ものすごい日差しで地面は熱々。

サンダルの底が溶けて?はがれた。

道端の修理屋さんで、縫い付けてもらいました。

このおかげか?最後までこのサンダルといっしょに旅できました。




















































お菓子屋さんで、チョコロールケーキを買って、

アスワンまでの楽しい電車の旅に備える。


カイロを南下。

次はアスワンへ。



アラブの人って、

イスラム教の人が多いから、

お酒とか飲めないせいもあるんだろうけど、

老若男女問わず、

本当に甘いものが好き。


ケーキ屋さんも大繁盛。

大きな箱にものすごい量のケーキを買っていく人々。


そんな量1日で食べきれるの?

こっちが心配になる。



22:00発の電車は期待通りのいい加減ぶりを見せつけ、

23:30も過ぎた頃到着。


待ち疲れた・・・。

でも、とりあえずは楽しみにしてたケーキが食べれる!

意気揚々と乗り込む。



・・・・・。

死ぬほど寒い。

それどころじゃない。


寒さは、夜が更けるにつれ厳しくなる・・。


真夜中には、凍死寸前です。



アホすぎる・・・。

アホすぎやしませんか?


だって、

クーラーの調節って、

そんなに難しいものですか??


100歩譲って、調節は難しいとしよう。

スイッチオフはできるよね?



快適なものでしかありえないと思ってたクーラー。

使い方ひとつで、

使わせる人間違えるだけで、

こんなに恐ろしい凶器に変わるとは・・。




もちろん、

「あの~、みなさん寒くないんですかね?」

と疑問を抱きました。


そりゃ寒いに決まってるでしょう。


なので、

みなさんを代表して、車掌に訴えました。

「死ぬほど寒いので、クーラー消せや!」と。


返ってきた答えは

「10minutes!」


おお、なかなか仕事のできる車掌さんだ。







・・・・。

クーラーがきえることはありませんでした。



念のため車内を見回ると、

みんなさんフツーに寝てらっしゃいました・・・。


ですよね。

誰がおかしいのか、って話ですよね。


おとなしくバックパックをひっくり返し、

着れるものはすべて着て、

体に巻けるものはすべて巻きつけ、

寝ることにしました。


さて、寝ましょうかとソファを見ると、

出た・・・・。

出てしまった。


ゴキだーーーーーっ!





いつもなら・・・・。


えりこ 「ともちゃーーーん、ゴキブリ!!!!」と叫ぶ。



ともみ 「はぁ・・・。」と言って、


あたしのことを冷めた目で見た後、ひねり潰す。

                or

    (小さいのなら)飛んだところを空中キャッチして、外へ投げる。

    ※こんな技をもってるということは、後に知ったんですが。



しかし・・凍死寸前。

生きるか死ぬかのこの状況。

こんなつまんないこと(全然つまんなくないけど)で騒いだら・・・・?

たぶん、「こんなときに何言っとんの?」ってなる。

間違いない。






見なかったことにしました。


人はこうして強くなってゆくのですね。



(この寒さ、ほんとに冗談でも大げさでもないの。

後に、シリアで出会った日本人もとんでもない寒さだったって言ってたんだから!)




14時間後の翌日13:30、

凍死からはなんとか免れアスワンに到着。

ほんとに、よく耐えた。



電車の外に出れば、

これまた死ぬほど暑いアスワンの町。

弱った体に堪えます。


やっとのことでホテルにチェックイン。

部屋に入り、ドアを閉め、電気を点けようとすると・・、

はい、点きません、壊れてますね。


こんなことでは動じません。

安宿ではよくあることです。


さて、お兄さん呼んでくるか。と部屋を出ようとすると・・。



ドアが開かなーーーーーい!


さすがにこれにはちょっとびっくり。

はじめてのパターンだわ。



部屋の中から

「Hello!!」だの「Open the dooor!」だの叫びまくり、

数分後、お掃除係の女の子によって助け出されました。



なんだこの宿?!


その後も電気の修理はちょっとした工事レベルに発展。

そしてドアノブの修理・・・。

かなり拘束された。





アスワンは、エジプトの南の方にあって、

ヌビア人が多く住んでる。

見た目も、ここまでで出会ったエジプト人とは違う。


肌の色が黒くて、顔立ちもさらにはっきりしてる。

そして、髪はくりくりのテンパ。

陽気度はさらに上がる、と思う。



ホテルのおばちゃんはビール飲もうと強引に手を引いてくる。

(てか、ムスリムでしょ?飲んでいいの?って話。さらに女やし。)

飲んでれば、隣に座ってたおっちゃんがおごってくれる。

夕食に入ったレストランでは、少年が口の中でタバコを吸うという芸を披露。

サンダルが壊れたと土産屋の兄ちゃんに言えば、靴屋に連れて行かれ、なぜか無料で修理。


どうなってるんでしょうか、この町。





気を取り直して。

ここアスワンからアブシンベルの観光へ。


アブシンベルは、アスワンから車で3時間。

日帰りの小旅行。


前日にバスを予約すると、

3:30a.m.にロビーに来るようにと言われました。


翌日。

よい子のあたしたちは、

真夜中2:45a.m.にちゃんと起きて支度をしていました。


すると、3:00a.m.に”クイックリー”しか言えないエジプト人が乱入。

どうやら、お迎えに来てしまったらしい。


何事ですか?

集合時間は3:30a.m.ですよね?

まだ30分ありますよね?

見てください、あたしたち今とても忙しそうですよね?



”クイックリー”しか言えない人に通じるわけありませんでした。


はぁーーーーーっ。

なんなの?

眠いんですけど。



意味も分からずめっちゃ急かされ、バスに乗る。


15分走ると停車。

「あれれ?もう着いちゃったとか?」

なわけないですよね。


「一体これは何待ちですか?」


なんだかよー分からんが、

護衛とやらをつけていかなければならないとかで、

その護送をしてくださるお車を待ってるのだ、と。



はぁーーーーーーっ。


こんなとこで1時間待たせるんやったらなんであそこであんなに急かした?



世の中には意味の分からないことがたくさんありますね。





砂漠の道をどんどん進み、

アブシンベルに着いた。


今回もピラミッドと同じ感想です。

デカイ、とりあえず。


ラムセス2世。

この人は、本当に自分の像を作らせるのが好きだったらしい。

同じ像が4体。

高さ20メートル。

どんだけ目立てば気がすむんだろう。


これは約3500年前に建てられたもの。

中のレリーフも細かくてきれいだった。


ナイル川の氾濫で沈みそうになって、

1980年代に実際の場所より60メートル高いところに移されたんだって。

3500年前、ここには国があって、

王様がいた。

エジプト人は、このころすでに世界の広さを知ってたのかなぁ?

だって、日本はこのころ土器作ってたくらいだよね?





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アスワン行きの列車が出る駅のホーム。

けっこうたくさんの人がいるんだけど、

電車が遅れてたって誰も文句なんて言ってない。

売店のおじちゃんに必死の形相で訴えてる人なんてあたしたちくらい。




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車内で死んでしまいそうな私の様子。

もう説明はいらないと思います。

ちなにみゴキは、画面向かって左のソファーにいました。



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アブシンベル。




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アスワンのパン屋さん。

地面に落っこちたパンも、

余裕で拾って自転車の荷台に入れてたよー!



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訪れたすべての国からはがきを出しました。

お土産はたくさん買えないから・・・。

写真と、このはがきがいちばんの宝物になります。




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このぐるぐるチキン定食が、エジプトでいちばん食べたものじゃないかなぁ。

これ全部で8エジプトポンド(約130円)。

スープとサラダとパンと野菜と豆のトマト煮みたいなのがたいてい付いてくる。

とにかく暑さで食欲無くて。

あんまり味は覚えてない。




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洗濯機!

すごくないこれ?

日本でもこんなの使ってた時代があったのかなぁ?

毎日洗濯物を手洗いするのは、ほんとに面倒。

ホテルのおばちゃんが洗濯機貸してくれると言ったときはものすごい感動。

しかし見てびっくり・・・。

どれが洗濯機でしょうか?ってなります。

すごい水しぶきをあげながらぐるぐるまわって、

その水が電源付近にかかる。

止めようと電源に触れたら感電死しかけたという、恐ろしい代物。