スマトラのバタック族の布。Ulos Fest | sehari-hari~ジャカルタ生活日記と日本のインドネシアネタ

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2017年4月~インドネシアのジャカルタへ

ジャカルタのいろいろな情報話題を日記として記録→2022年8月に本帰国しましたが、
2023年9月から再度ジャカルタ生活へ

スマトラ島のバタック族。

首狩りの風習があったりと、やや戦闘的な気質があると言われている。
このバタック族が使う布全般をUlosといい、特にバタックでは、伝統の儀式などで送られたり、民族衣装として肩からかけてたりします。

スマトラ島のバタックセンター主催の展覧会
Ulos FEST 2019が国立博物館で12~17(日)まであります。
国立博物館で、いろいろ企画展やイベントありますが、今回は華やかでした。
初日はだいたい式典がありますが、入り口がちょっと慌ただしいなー
(博物館のスタッフではありません。博物館の人は逆に「関係ないよー」的な、外からよそよそしく見守る感じ)
素人目にもわかるくらい超VIPな車が!

街中を政府関係の車が通るときはナンバーでわかりますが

この車、車種とかわからんけど、見た目に高級車過ぎるし、ついてるナンバープレートも、違う。

イベントの宣伝を後で調べましたが
国民評議会議長のBambang Soesatyo氏でした。
どうもWikipediaによると、彼は高級車が好きらしい。
企画展の前では、手織りの実演が行われています。
興味深いのは、ヌサトゥンガラなどの織物よりも糸が細く柄が細かい絣のよう

途中でビーズを織り込んでいくものもありました。
値段が高いのもうなずける。
儀式や式典が始まる前のお決まりのダンス
バタック族のTor torというダンスだそうです。
同じスマトラのミナンカバウ族の帽子とも少し違うかたち。
名前きいたけどー"ブラン"だったようなー忘れちゃった。
今日は初日はみんな相当のドレスアップ。このお二人めちゃくちゃきれいですが、大人しめなほう。
「間に一緒に立って、写真とりますか?」

滝汗滝汗いえいえ、結構です。
顔の大きさが違いすぎますからー!
六歩ぐらい後ろに下がったとしても、まだ私の方が大きいと思いますんでー
一番目だってたのはこのIbu.
この頭のも名前はさっきの布でできた帽子のようなのと一緒でした。

結婚式などの花嫁や、フォーマルな儀式に被る飾りだそうです。
これはメッキなので軽く、それでも500gくらいだそうで、昔金でできてたときはもっと重かったらしい

昼過ぎにダンスが終わって、偉いひとから入って、私が入れそうな時まで間があったので、周りの人に色々聞いたところ、バタック族には大きく五つの部族があるそう、カロバタックとトババタックしか知らなかった。
(ネットで帰宅後調べたら6つあるということ)
規則正しく配置された星のようだからMaraturスターと呼ばれる柄
子供たち?から女性に贈られるとあります。

初めての子供を妊娠した女性に贈る布や、結婚するときに男性が贈る布など、儀式によってモチーフが違う部族の布などいろいろ
一言でバタックのUlos ウロスといっても、部族ごとに特徴が違うのがわかり興味深い。

今手織りのTenun Ikatの物を探してるので、すごくおもしろい。
写真のはカロバタックのコーナー。
細かい絣模様で日常使いできそう。

このまま布の展示ブースとしておいとけばいいのに....
バタック人は布を織っていくときに文字を入れてる場合もあります。

バタック人の民芸品によく、"HORAS'とかかれたものがありますが、バタック人の言葉で"welcome"という意味だそうです。

今日も"HORAS"と織り込まれたウロスを肩からかけているIbuがいました。

この布BANK INDONESIAの文字

 ここから上に延び、反対側の入口まで伸びる長い布。
織り上げるのにどのくらいかかったんだろう。

16日の土曜日には、頭に巻くウロスのやりかただったり、切らずに服として使う巻き方などのワークショップもあります。

Ulos  FEST 2019 は国立博物館で17日の日曜日までです。
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