映画とネコと、私の好きなもの。 -2ページ目

「ドクター弁護士」

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ディズニープラスにて視聴。

 

久しぶり(「私の恋したテリウス」以来)のソ・ジソブ主演。

 

1話から、なかなか面白い。

 

以下、ちょっとネタバレもありますので、ご注意。

 

 

天才外科医にはもう1つの顔がある。

勤務する病院の院長の息子に代わって、幽霊ドクターとして手術をしている。

名前は出ない。

でも、彼は院長から依頼されれば、

仕事と割り切って、淡々とこなす。

が、これが、これで終わるはずないでしょ?

というのが、ドラマの発端。

案の定、成功したはずの手術に不正があったとして

訴えられ、ドクターの資格を剥奪、病院から追放される羽目に。

彼には身に覚えがない。

一体、、、、、

さあ、この後、どうする?

というストーリーで、

 

5年後、彼は弁護士として登場するわけよ。

 

大体、この病院、院長がイ・ギョンヨンとくれば、

悪いことしか起こらない。

って、読めちゃうわね。

 

イ・ギョンヨンssi、なんか、こういう役専門だよね。

(見飽きた感あり、、、、爆  笑

 

 

弁護士となったソ・ジソブは、当然、彼に復讐するのが目的だが、

そこに絡むのが、

彼の手術で弟を失ったと思っているイム・スヒャン。検事。

 

 

この3者で展開すると思っていたら、

なんと、そこにもう1人、謎の人物が。

 

ジェイデン・リー。

演じるは、シン・ソンロク。

どの作品でも、オーラ強めで、強烈な印象。

 

 

今まで、悪役が目立った彼だけに、

え、こいつは、味方か敵か?

まるで読めない。

味方と見せて、やっぱり敵?

いや、やっぱり味方だった?

この振り子の振幅が、ドラマによくある復讐ものとは一味違うテイストを与えて、

ときに、彼が主役だった?と思わせる部分もあって、

先が読めないところも、随所に。

しかし、物語のいちばんの謎は、

イム・スヒャン弟の心臓を移植されたのは誰なのか、という部分で、

だんだんとシン・ソンロクに焦点が合うようになってくる。

(しかし、ココも、あんまり突き詰めると、もともと弟がもらった心臓って、誰か他の人のなんで、その誰か、については、誰も何も言わないってところも、ちょっと違和感ありな気が、、、)

 

ドラマって、深掘りしていくと辻褄が合わなくなるって、往々にしてありますよね。

これも、その口。

まあ、

エンターテイメントとしては、楽しめるんじゃないかな。

 

 

さて、今は、

キム・ナムジュと私にはお初、チャ・ウヌの

「ワンダフル・ワールド」見てまっせ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「恐怖のメロディ」 数十年ぶりの。

 

クリント・イーストウッドが初めて監督した

記念すべき作品。

 

月曜日にNHKBSでオンエアされていて、

久しぶりにちょっと見始めら、やっぱり気になって録画。

 

あとで、ゆっくりと鑑賞しましたよ〜

 

いやあ、これ、作られたの、1971年。もう、半世紀以上も前だったのね〜

私は、劇場でなく、TVで見た記憶がある。

 

当時のイーストウッドは、マカロニウエスタンでヨーロッパで人気爆発の後、

アメリカでも「マンハッタン無宿」「荒鷲の要塞」「白い肌の異常な夜」などが公開され、

人気スターとしてハリウッドで地固めしていた頃。

「マンハッタン無宿」を監督したドン・シーゲルから演出の技術や低予算で映画を作るテクニックなどを学び、自分でも監督業に乗り出す意欲を持っていた。

そんなときに企画が上がってきたのが、この作品。

 

ラジオのDJをしている男性に、女性の声で「Play Misty for me」と電話がかかってくるのが発端で、その声の主が実際にバーに現れて、そこから話は急展開。

ちょっとした気まぐれで彼女と一夜を共にするも、予想外に執拗に付き纏われ、

だんだんと身の危険を感じていく男。

挙げ句の果てに、殺人事件にまで発展していき、

ラストの方の彼女の行動などは、ヒッチコック映画を見ているよう。

まさに第一級のスリラーになっている。

後年の「危険な情事」の原型とも言われ、

後の作品にも少なからず影響を与えているに違いない

第一、この頃って、「ストーカー」という概念すらなかった時代。

それを先見の明、というか、

女性の尻を追いかける男性たちへのキツイ警告映画にもなっているのだ。

 

でもって、今にしてもう一度見ると、

色々気が付く場面もあるわけですね。

 

まず、序盤、レストランバーのオーナーみたいな男の人が出てくるけど、

これがドン・シーゲル本人だったとは当時は気が付かなかったわ。

 

 

シーゲルとは、このすぐ後に、

クリントの代表作となる「ダーティ・ハリー」でまたコンビを組むことに。

 

こうやって、カメオ的に登場していたんですね。

2人の親密ぶりが伝わってきて、嬉しいじゃないの。

 

 

ストーカーになる女性、エヴリンを演じているのは、ジェシカ・ウォルター。

 

ジェシカはこれより前に、ソドニー・ルメットの「グループ」や

ジョン・フランケンハイマー監督「グランプリ」などで注目されていた。

 

最初は、後腐れなく遊べる大人の女性として接近してきて、

彼と関係を結ぶや、翌日から食料を持って押しかけ、秘密で合鍵作っちゃったり、

だんだんと異常行動が目立ってくる。

彼がビジネスランチをしていると、そこに割って入って、相手の女性を口汚く罵倒。

もう、明らかに精神おかしい。しまいに自殺未遂まで起こす。

なのに、彼は、どうも彼女に甘いというか、ツメが甘い。隙だらけ。

キスを迫られると拒めずに、結局、また関係しちゃったり、とにかく、彼も節度ゼロ。

これって、クリントの経験談か?って疑いたくなる。

彼の伝記を読んだけど、

映画で共演した女性と片っ端から関係を結んでますからね、妻がいるのに!

このドラマでは、

もう1人、本命のガールフレンドのトビーがいるんだけど、

彼女には常に女性のルームメイトがいて、これが度々変わる。

見ていると、最後にエヴリンが同居人になるのではと、誰もが想像つくが、

本当にそうなって、トビーが狙われ、それを助けようとした刑事があっけなく殺されて、、

(このへんも展開読めすぎちゃう、、)

で、トビーを助けようとクリントが駆けつけ、エヴリンは崖に転落してthe end。

これ、今だったら、実は生きてて、、、という最終章が作られても不思議なじゃない。

 

ロケはすべて、クリントが実際に住むカーメルで行われ、撮影は1ヶ月ぐらいで終了。

この最初のやり方を、彼は今に至るまで守っているというわけですね。

彼の作品は撮影もほとんどワンテイクでOKという異例の早さ。

カーメルの美しい海の景色、街中の様子なども、見どころの一つ。

そして、ジャズ好きのクリントらしく、

実際にモンテレージャズフェスティバルの様子もセミドキュメンタリーぽく挿入したり、

そのへん、それまでのハリウッド作品とは違う雰囲気で、

クリント独自のセンスが光っている。

 

ところでーー

今年94歳になったクリント。

彼の最後の作品として法廷ドラマがプレプロダクションに入っていたが、

imdbを確認したところ、削除されていたわ。

企画がなくなったということですね、、

もう、さすがに仕事、無理なのかあ、、、

残念だけど、仕方ないですね。。

 

 

この映画のとき、41歳。

これから、というときで、さすがに若い!

この後、「ダーティ・ハリー」でさらなるキャリアアップに挑む、その直前の姿です!

 

 

 

 

ちなみに、私、

初めてアメリカに行ったのは30年ぐらい前、仕事で、でした。

LAからウエストコーストを北上して、

マリブ、モロベイ、ハーモニー、サンシメオン、ビッグサー、

そしてカーメル、モンテレーまで、ドライブの旅をしました。

カーメルに滞在したのは、それこそ数時間もなかったと思うけど、

当時、イーストウッドが市長を務めた後のことで、

ああ、これがあのカーメル!って感動したものです。

写真の鍋敷きは、モンテレーで買ったものだったか、記憶が定かでないけど、

今でも大事に飾ってますよ〜!

 

 

 

 

 

 

オスカー・ステンブリッジ、知ってる?

 

 

「アメリカ’ズ・ゴット・タレント」ってアメアイみたいな番組、

 

そのオーディション番組のクォーターファイナルを勝ち抜いた(まだか?)

オスカー君。

 

スウェーデン生まれで、自作の曲で活躍の場を広げている16歳の少年よ。

 

あの辛口サイモン(しかし、最近はだいぶ甘くなってるわね)が

大大大絶賛!

オスカーのまだ磨かれてないダイアモンドの原石のような才能を見抜いてる感じ!

 

これから、どう成長していくのか、楽しみなミュージシャンです!

 

 

実は、彼の名前を知ったのは、

15歳の孫娘が夢中になっているのを知ったとき。

去年ぐらいから、彼女はオスカー大ファンで、

彼のウェブサイト(かなにか)にコメント送ったら、彼から返事が来たとか、

私にも、よく彼の歌っている動画を送ってきて、

「バーバ、見て!」

相当に彼にお熱なの。

次女はミーハーな部分はまるでなく育ったので、

孫のミーハーは、多分に私の遺伝子であることは間違いない爆  笑爆  笑爆  笑

 

おまけに、

次女一家は、今年の5月にスウェーデンに観光旅行。

ストックホルムの街と、人々の優しさに魅了されたと言ってました。

孫は、オスカーには会えなかったけど、

彼が育った国の様子を見て、いい体験ができたはず。

願わくば、留学したい、なんて言ってます。

 

ま、そんなわけでーー

 

私も孫に刺激されて、youtubeなどで、

ついついオスカー君のことをリサーチしちゃうという日々爆  笑

 

 

ちなみに、これは5月。

次女から送られてきた、ストックホルムの街並みです〜

 

 

 

 

 

「わずか1000ウォンの弁護士」

 

 

ナムグン・ミン主演のこのドラマ、完走しました!

 

彼が「恋人」の前に主演した作品で、

「昼と夜」で一緒だったイ・チョンア、

「ドクター・プリズナー」「黒い太陽」で共演したキム・ジウン

といった、おなじみメンツと再タッグ。

 

以下、ネタバレもありますゆえ、ご注意を。

 

 

 

なぜにわずか1000ウォンで弁護を引き受けるのか、

そこは中盤になって次第にわかってくるんだけど、

序盤は、とにかくコミカル路線で魅せる!

 

 

彼が演じるチョン(チュに非ず)・ジフン。

弁護士としては型破りすぎるし、なんか胡散臭いけど

(って、そういう役、得意よね、ナムグンssi)

 

彼をサポートする事務長(パク・ジヌ演)

そんな彼のもとに修行に訪れる女性(キム・ジウン演)と、

3人3様の事情を抱えながらも、

次第に息もぴったり。

 

 

中盤からは、

チョン・ジフンとはどんな人物?

と、過去に遡り、

ここからは、結構シリアス、かつ悲しいストーリー。

彼が唯一愛した女性(イ・チョンア演)とのエピソードは、

あら、いやだ、涙腺を刺激されちゃったわよ!

 

 

でも、そのエピソードがあるので、

なぜ、彼が今のような弁護士稼業を始めたのか、

なぜ、いつもサングラスをしているのか、

視聴者にもストンと入ってくる仕組み。

 

そして、終盤は、

それらの伏線回収で、

正義が勝つ!という展開へ。

 

エンディングは、シーズン2を予感させるような内容だったけど

ま、これはちょっと余計だったような。。

 

全12話(ほんとは16話の予定が色々あったらしく12話に)

で、視聴率もよかった作品よ。

 

全体にほどよくまとまっていて、

役者たちもよかったし、楽しめました!

ナムグン・ミンて、

うぉ〜て二度見しちゃうぐらいハンサムなときと、

おチャラけているときのギャップが激しくて、

非常におもしろい役者よね。

私は大好きです!

 

ついでに、この作品、トリビア的な楽しさもあるのよ。

 

わずか1000ウォンの弁護士と聞いて、まっさきに思い出したのは、

ジョン・グリシャム原作で、

スーザン・サランドンが主演した映画「依頼人」だった。

これ、少年が1ドルしか手持ちがなくて、それで弁護士に弁護を依頼するというドラマ。

ここが、この作品の大元のヒントになっているような、

まあ、あくまで推測ですけどね。

(実際に子供が1000ウォンで弁護を依頼する場面あり)

 

それと、ラストの方で、水中に投げ出されたチョン・ジフンが

死んだ・かと思わせて、やおら動き始めるシーン。

ここは、まんま、「ボーン・アイデンティティー」のジェイソン・ボーンそのまま!

 

あと、

漢江の無人島に漂着して助けを待つ男(チョン・ムンソン特別出演!?)

が出てくるラストシーン。

 

これは、

「彼とわたしの漂流日記」を見た方には、なんか嬉しくなっちゃう場面じゃない?

 

あ、あと、イ・ジェフンが本名のままで出てくるお遊びシーンもあったな。

 

 

まあ、色々細部も楽しめる、ということでーーー

 

ディズニープラスの韓流「弁護士」シリーズ(勝手に私が言ってます)

次なるは、

ソ・ジソブ「ドクター弁護士」に挑戦してま〜す!

 

 

 

 

 

 

 

「ホールドオーバーズ」

 

ようやく、見てきた〜!

 

7月に飛行機内で見ながら、日本語字幕なしで、

原語だとほとんど理解できずで、、、

せっかくの映画と最悪の出会い。

でも、映画館の冷房がコワクて、このまま、諦めるつもりでいたが、

たまたま、近くで上映していたので

(て、かなり長期間、上映してますよね、結構ヒットしたのかしら?)

ジャケットやスカーフ、カイロまで持参して、

見に行ってきましたよ〜

 

 

いやあ〜、やっぱり、ちゃんと見てよかった〜!

 

アレキサンダー・ペイン監督、

「ダウンサイズ」では信じがたくガッカリだったけど、

「サイドウェイ」のころのセンスを取り戻して、

ポール・ジアマッティとの再タッグも嬉しく、

なんとも清々しい良作に仕上がってました〜!

 

70年代を舞台に、

東部のプレップスクール、冬休みに展開する、

曲者教師と曲者生徒、そしてもう1人、曲者料理長、3人の人生ドラマ。

 

この3人がね、とにかく、アクが強い。エキセントリック!

どんなときも、自分を譲らないし、

それで相手を嫌な気持ちをさせてもお構いなし。

日本人にはなかなかできないかなあ、いかにもアメリカン。

アメリカ人はどんなときでも(中身はどうあれ)堂々としてる、と、

次女もよく言ってます。

(だから、ママも堂々としてていいのよ!って)

 

 

そんな3人が、広い学校の宿舎で、ともにクリスマスと新年の休暇を過ごす羽目に。

トーゼン、順調にはいかない。

でも、色々と紆余曲折を共有していくうちに、互いの心を開いていく。

少しづつ、温かいものが生まれていく。

一人一人のドラマが結構重いんだけど、

そこを軽妙に演出していくペイン監督の手腕もよろしくて。

 

 

 

 

ポール・ジアマッティ、大好きな役者の1人。

 

彼自身、イェール大学の(元)学長を父に持ち、

本人もこういうプレップスクールからイェール大学で学んでいるので、

この教師の役は、まさにお家芸のようなもの!

本作で、アカデミー賞主演男優賞候補となり、

是非にもとらせてあげたかったが、

キリアンに持っていかれちゃったのよね。

 

 

それと、本作がデビュー作だという

ドミニク・セッサ。

 

映画初出演とは思えないほどの堂々たる存在感!

センシティーブな思春期の若者の複雑な心情を巧みに表現。

自身、この舞台になった学校に在学しており、

今は名門、カーネギーメロン大学で学ぶ。

imdbを調べたら、本作のあとに、もう3本の作品に出演。

今後がとても楽しみな次世代アクターNo.1ね!

 

料理長を演じるのは、デヴァイン・ジョイ・ランドルフ(なかなか名前が覚えられない)

この作品でオスカーの助演女優賞に輝いた!

 

息子をベトナム戦争で亡くして、心の傷が癒えない。

そんな彼女のどうにもならない心情も、よく描かれている。

本人は、イェール大学院で声楽を学んだのね。

今までテレビドラマに多く出てるけど、

私は、この映画がお初でした。

 

 

この映画、オープニングから時代色を意識しての凝ったデザインで、

そこも面白いんだけど、

私が驚いたのは、まだMIRAMAXって機能してたってことガーン

とっくに潰れていると思い込んでいたので、

あのロゴが出てきたときは「え」って感じでした。

認識を改めないとね。

 

全編でクリスマスの曲からクラシックまで多くのサウンドが流れているのも良し。

また、2人がボストンの映画館でダスティン・ホフマン主演「小さな巨人」を見ている場面や、

歴史教師ポール・ハナムならではの古代の人々を引き合いに出してのセリフなど、

細部のお楽しみも色々。

 

ラストの展開は、予想外に泣けて困ったが、

ハナム先生、あの後は、きっと本を書くんだろうなあ、

って、予感させて、爽やかなエンディングでした〜!

 

 

 

ちなみに、ペイン監督のこの2作、大好きで、

DVD、所有〜!ハートピンクハートハート