祖母の葬儀の後、ふと思いついて
前から見たかった映画『海獣の子供』を
見に行くことにしました。
2年前、母の葬儀の後は、
自然の中で落ち着く立ち寄り温泉で
一人で過ごしてとてもよかったので、
直後はゆっくり自分だけの時間を
大切にするっていいな、と思って。
『海獣の子供』は身の回りの友人たちに
とても好評で話題になっていました。
『君の名は。』の時もそうだった。
映画情報を調べてみたら、彗星、
ティーンエージャーの男の子と女の子、
なんだよー、君の名は。のパクリ？！
二匹目のドジョウ？と思ったりしたが。
映像美に圧倒され、音楽に打たれるのは
やはり『君の名は。』の時と同じ。
私は久石譲好きなんだな〜♡
なんでこんな映画が流行るんだろう、
という驚きも同じだ。
私はアメリカ映画が嫌い、とは
言わないけどあまり興味がない。
銃撃やら爆破やらのシーンがお約束、
「ドンパチ映画」と呼んでます。
強く逞しい男とセクシーで美しい女、
邪悪な敵とトラブルやピンチ、
ハラハラを抜けてハッピーエンド、
皆同じ予定調和でつまらない。
「正義は勝つ」「愛は勝つ」
とにかく勝ちたい人のための娯楽。
ところが『君の名は。』と
『海獣の子供』は哲学的。
ドンパチ映画の分かりやすさと比べると
「何が言いたいんだか分からない」(笑)。
「生命」とか「宇宙」とか
なんだか壮大なんだよね。
それなのにこの映画は
圧倒的に一般受けしてるよね。
平日の夜なのに、映画館は混んでいた。
なんだろう、日本すげえな、と思った。
こんな映画が生まれるなら、
こんな映画が流行るなら、
人類の未来も捨てたものではない、
という気がした。
「悪の枢軸を倒す」映画より(笑)。
そう呼んで良いのか分からないけど、
私の言葉で言えばこれは
「スピリチュアル映画」ですね。
社会を変えていく原動力の一つが
技術革新（イノベーション）だけど、
もう一つが芸術（アート）。
世界を変えるのは実はアートなんだ。
（二人の息子たちがアーティスト
なので、そう言ってみる笑）
いや、逆かなあ、世界が変わった
という「徴（しるし）」が、
芸術（アート）の中に顕れるのかなあ。
鶏が先か卵が先かみたいなものだけど。
私のやっていることはまだまだ
分かりにくい部分があるけれども、
古い物差ししか持っていない人には
「夢みたい」にしか見えないのかも
しれないけれど、世界が変わった時に、
初めて、スピリチュアルって何だったのか
誰もが理解するような気がする。
アートは、そんな「頭の理解」より
はるかに先に人を動かすんだな、
（私の観客動員数よりはるかに多いw）
そして、もう動いてるんだな、
という嬉しさとドキドキ感。
夏至を前に、大正生まれ、
100年を生きた祖母が亡くなり。
観ることになる。
一つの時代が終わり、
一つの時代が幕を開ける。
そんな象徴的な1日でした。
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