禁断の関係を犯したこと、そしてそれが全て「自分のせい」にされたこと、でした。
![$私の前世療法-山伏土下座姿](https://stat.ameba.jp/user_images/20130119/09/eribow711/13/72/j/t02150138_0215013812382867467.jpg?caw=800)
尋問に答えている
不倫相手だった山伏を
チラリと横目で見ると、
ひれ伏したまま
こちらを見ないでいます。
そこで、過去生の私は思うのです。
自分一人が罪を着よう、と。
自分は、夫も子供も亡くし、頼りにしていた実家とも縁が切れ、
天涯孤独の身の上です。
無知無学で、ただその日その日を生き延びるだけで精一杯。
自分一人が死んだとて、誰に迷惑をかけるでもない。
それにひきかえ、相手は立派な山伏様。
人々に尊敬され、お役を果たしている。
そのお方が、生きたいと望むなら。
自分一人の命など投げ出してもどうということはない。
そんな気持ちになったのです。
「女、この山伏の申したことはまことか」
おそらく、台詞にしたらそのような尋問があったかと思われます。
過去生の私は不思議なほど冷静にすらすらと、
その通りであったと、「すべて自分がやりました」と、罪状を認めるのです。
山伏はこちらを見ようともせず、じっと固まったまま、動きません。
でも私は内心、「よかった」と思うのです。
(つづく)
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