セルフ前世療法で何度見てもなかなか罪状が分からなかったですが、
とうとう裁判にかけられるシーンまで見えてきました。
不倫相手だった山伏と少し離れて座りながら、
問答を聞いています。
全部私が悪かったことにされています。
私が誘惑したと。
バラされたくなかったら逢瀬を続けるようにと。
口止めのために金銭を要求したと。
土下座でひれ伏しながら、全身の血の気が引いて、
気が遠くなっていくような気持ちを味わいます。
全部逆ではないですか。
もともとは暴行したんではないですか。
逢瀬を強要したのも金銭を与えたのも
山伏の方ではないですか。
全部嘘なのです。
自分の保身のため。
我が身可愛さのため、全部罪を私になすりつけるつもりなのです。
それがかつて愛し合った人なのか。
その人のため、何度も子を堕ろしてでも身を捧げた、
その男が今自分の目の前で、何もかも自分のせいにして、
自分だけ助かろうとしているのです。
汚い人物。
小さい人物。
卑怯な男。
裏切り者。
嘘つき。
今までの愛し合った年月が、がらがらと音を立てて崩れていきます。
（つづく）
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