4話『忍びよる影』
仕事が、終わり・・・
今日の、おかずを入れた
スーパーの、レジ袋を、ぶらさげ、帰宅を急いでいると…
『・・・♪』
「…!?」
どこから…ともなく…
スローなテンポの…
素敵な、曲が 流れてきました。
ふと、振り返ると…
毎日、同じ道を 通ってるのに…気が付かなかった程…
小さな、喫茶店の扉が…
開き・・・
(これは、バラードでしょうか?)
中から、本当に 聞き惚れてしまう程の、素敵な曲が流れて来ます。
「ちょっ ちょっとだけならいいかぁ~」
私は足を止め、その喫茶店に入り…
「いらっしゃいませ!」
と、(ニコニコ)と 出迎えてくれた、白髪の 老人マスターに コーヒーを 注文し…
辺りを、見回すと、お客は誰も 居なかったので…
一番奥の、窓際の席に座りました。
そして、コーヒーが来るまでの間、私は、目を、静かに
閉じて…
その、曲に 耳を、傾け
聴き入りました♪
♪ 何も 知らなくていい
ただ…この空の下にいて…
何も…望んで居ないよ…
貴方と、繋がる以外は…♪
「………」
何故か・・・
涙が、頬を伝います。
私は、銀色のオボンに、注文した、コーヒーを乗せ…
「お待たせしました!」
と、テーブルに置く マスターに…
「この曲!何ていう 曲ですか? 誰の曲ですか!?」
と、けたたましく、訪ねました。
マスターは、一瞬、黒ブチの
眼鏡の奥から、(キョトン!?)
とした、目で 私を見てから…
(ニッコリ)優しく、笑い…
「ERiの ♪この空の下にいて…」
と、答えてくれました。
今日の、おかずを入れた
スーパーの、レジ袋を、ぶらさげ、帰宅を急いでいると…
『・・・♪』
「…!?」
どこから…ともなく…
スローなテンポの…
素敵な、曲が 流れてきました。
ふと、振り返ると…
毎日、同じ道を 通ってるのに…気が付かなかった程…
小さな、喫茶店の扉が…
開き・・・
(これは、バラードでしょうか?)
中から、本当に 聞き惚れてしまう程の、素敵な曲が流れて来ます。
「ちょっ ちょっとだけならいいかぁ~」
私は足を止め、その喫茶店に入り…
「いらっしゃいませ!」
と、(ニコニコ)と 出迎えてくれた、白髪の 老人マスターに コーヒーを 注文し…
辺りを、見回すと、お客は誰も 居なかったので…
一番奥の、窓際の席に座りました。
そして、コーヒーが来るまでの間、私は、目を、静かに
閉じて…
その、曲に 耳を、傾け
聴き入りました♪
♪ 何も 知らなくていい
ただ…この空の下にいて…
何も…望んで居ないよ…
貴方と、繋がる以外は…♪
「………」
何故か・・・
涙が、頬を伝います。
私は、銀色のオボンに、注文した、コーヒーを乗せ…
「お待たせしました!」
と、テーブルに置く マスターに…
「この曲!何ていう 曲ですか? 誰の曲ですか!?」
と、けたたましく、訪ねました。
マスターは、一瞬、黒ブチの
眼鏡の奥から、(キョトン!?)
とした、目で 私を見てから…
(ニッコリ)優しく、笑い…
「ERiの ♪この空の下にいて…」
と、答えてくれました。
4話『忍びよる影』
ゴミ置き場の掃除をしていると…
「松下さん!」
と、同じアパートの一階に住む、(金子さん)に、
(ポンッ)と、肩を、叩かれました。
金子「松下さん!私、見たんだけど…この間、24~5才の男が、あんたん家の 部屋のドアの前、行ったり来たり!?…してたわよ!
アパート古いし 松下さん家 2階だから、何か…ギシギシ歩く音がして…大柄で…不気味そうな、男だったわよぉ~!」
「えっ!?」
私は、一瞬 言葉を失い! 愕然と、なりました!!
それと、同時に…足の爪先から…背中、 全身へと、 悪寒が、走ります。
金子「まぁ~ 知り合いなら、いいけど…気をつけなさいよ!あんたの所、女ばっかりなんだから…」
そう言い残し…去って行く金子さんに、頭を下げながら、はっきりと、 先程の
疑いが 【確信】へと、変わってゆきます。
(私、やっぱり、誰かに、見張られてる!!)
<ピピピ>
お昼休み…
大から…メールが、入りました。
大「お昼やでぇ~ 彩香 何食べてるん? 俺は、牛丼やでぇ~ ポツポツ雨が、パラついて、来やがった… 嫌な 天気やなぁ~ 」
「……」
私は、携帯を、手に持ち
一瞬…ストーカーの事を
相談しようと、思いましたが…
彩香「私は みんなと、パスタよぉ~ 」
と、送信。
「……」
辺りを見回すと…
薄暗い…休憩室の、室内
一緒に、食べる友達など、居ません。
私は、開けかけた、お弁当箱のふたを…
<パタン!>
と、閉め… 薄暗い…灰色の天井を、見上げ…
1人・・・
・・・・呟きました。
「彩香は…いいなぁ~」
「松下さん!」
と、同じアパートの一階に住む、(金子さん)に、
(ポンッ)と、肩を、叩かれました。
金子「松下さん!私、見たんだけど…この間、24~5才の男が、あんたん家の 部屋のドアの前、行ったり来たり!?…してたわよ!
アパート古いし 松下さん家 2階だから、何か…ギシギシ歩く音がして…大柄で…不気味そうな、男だったわよぉ~!」
「えっ!?」
私は、一瞬 言葉を失い! 愕然と、なりました!!
それと、同時に…足の爪先から…背中、 全身へと、 悪寒が、走ります。
金子「まぁ~ 知り合いなら、いいけど…気をつけなさいよ!あんたの所、女ばっかりなんだから…」
そう言い残し…去って行く金子さんに、頭を下げながら、はっきりと、 先程の
疑いが 【確信】へと、変わってゆきます。
(私、やっぱり、誰かに、見張られてる!!)
<ピピピ>
お昼休み…
大から…メールが、入りました。
大「お昼やでぇ~ 彩香 何食べてるん? 俺は、牛丼やでぇ~ ポツポツ雨が、パラついて、来やがった… 嫌な 天気やなぁ~ 」
「……」
私は、携帯を、手に持ち
一瞬…ストーカーの事を
相談しようと、思いましたが…
彩香「私は みんなと、パスタよぉ~ 」
と、送信。
「……」
辺りを見回すと…
薄暗い…休憩室の、室内
一緒に、食べる友達など、居ません。
私は、開けかけた、お弁当箱のふたを…
<パタン!>
と、閉め… 薄暗い…灰色の天井を、見上げ…
1人・・・
・・・・呟きました。
「彩香は…いいなぁ~」
第4話『忍びよる影』
11月6日(木曜日)
午前5時09分
<ピピピ…>
携帯に大から、おはようメールです。
「今日も1日 頑張ろう!」
私は、布団の中から…
「おはよう 頑張ろうね!」
と 送信します。
大は、この後、お風呂に入るので… 暫く返信は、来ません。
その間に、私は、まなと、りんの、朝食の支度を、します。
朝食の支度が、終わる頃、
<ピンポーン♪>
玄関の、チャイムの音に…
(誰だろう? こんなに朝早く?)
と、思いながら、エプロンで
手を拭い、「は~い」と
玄関のドアを、開けました。
「!!」
そこには、隣の部屋に住む
主婦(山本さん)が、ちょっと、不機嫌そうに、立っていました。
山本「松下さん!貴方の家のゴミだと思うけど、又、荒らされてるわよ!散らばっちゃって… 悪いけど、かたずけて、くれない?」
そう言うと、山本さんは、前で、腕組みをして見せた。
「すっ すみません…
すぐ、片付けます。」
そう言うと、私は、(ペコリ)と、頭を下げ…
怒りながら、去って行く
山本さんの、背中を見つめ… 頭を、抱えました。
家は、ゴミを、朝出すのは面倒なので、夜中に、出していたのですが…
何故か?
数ヶ月前から…家のゴミだけが、荒らされるのです。
それだけでは、有りません!!
私は、子供達を、たまに
実家の母に、預けてジムに行くのですが…
その帰り道… 何となく、誰かに付けられている様な!?
そんな、違和感を、感じていました。
(ストーカー?)
と言う 言葉が、一瞬 頭の中に、浮かびましたが…
(ううん…)
慌てて、私は、それを 打ち消しました。
(まさか…こんな、おばちゃんの事、狙う ストーカーなんて、居ないわ!)
午前5時09分
<ピピピ…>
携帯に大から、おはようメールです。
「今日も1日 頑張ろう!」
私は、布団の中から…
「おはよう 頑張ろうね!」
と 送信します。
大は、この後、お風呂に入るので… 暫く返信は、来ません。
その間に、私は、まなと、りんの、朝食の支度を、します。
朝食の支度が、終わる頃、
<ピンポーン♪>
玄関の、チャイムの音に…
(誰だろう? こんなに朝早く?)
と、思いながら、エプロンで
手を拭い、「は~い」と
玄関のドアを、開けました。
「!!」
そこには、隣の部屋に住む
主婦(山本さん)が、ちょっと、不機嫌そうに、立っていました。
山本「松下さん!貴方の家のゴミだと思うけど、又、荒らされてるわよ!散らばっちゃって… 悪いけど、かたずけて、くれない?」
そう言うと、山本さんは、前で、腕組みをして見せた。
「すっ すみません…
すぐ、片付けます。」
そう言うと、私は、(ペコリ)と、頭を下げ…
怒りながら、去って行く
山本さんの、背中を見つめ… 頭を、抱えました。
家は、ゴミを、朝出すのは面倒なので、夜中に、出していたのですが…
何故か?
数ヶ月前から…家のゴミだけが、荒らされるのです。
それだけでは、有りません!!
私は、子供達を、たまに
実家の母に、預けてジムに行くのですが…
その帰り道… 何となく、誰かに付けられている様な!?
そんな、違和感を、感じていました。
(ストーカー?)
と言う 言葉が、一瞬 頭の中に、浮かびましたが…
(ううん…)
慌てて、私は、それを 打ち消しました。
(まさか…こんな、おばちゃんの事、狙う ストーカーなんて、居ないわ!)