真実のノート -71ページ目

3話『彼の生活』

大「へぇ~ 偉いんやなぁ~ 俺は、家族と一緒やで」


彩香「そうなの~兄弟は、居るの? 私は、1人娘だよあっ お仕事、ご苦労様。」


大「俺かぁ~?俺は、4人男兄弟の末っ子や…
彩香 何時も、何時位に、仕事、終わるんや?」


彩香「うーんと、5時位かなぁ~ 大君は?」


大「俺は、マチマチやなぁ~ 忙しい時は、ごっつ、遅い!」


彩香「そう…大変だね… 朝も、早そうだけど、身体大丈夫?」



大「バリいけるよ~!若いしね(笑) 違うか~」


彩香「あは 大君って、面白いね!」


大「そかぁ~ 普通やけんど…彩香は?どんな人?」


「ん?」


私は、一瞬、自分を、振り返りましたが…


『彩香』が、邪魔をするなと、押し退けます。


彩香「う~ん~ 私は、良く、周りから、きつい性格だって、言われる!大君は?」


大「そかぁ~ でも、その位の方が、いいやん!
俺は、せやなぁ~ 優しい性格しとると、言われとる」


彩香「本当?」



大「なんや!彩香 疑い深いなぁ~ 本当やて!めちゃ 優しいよ…俺!」





こんな、何気ない、やり取りが… 暫く続きました。


何だか…つまらなかった夜が…『彩香』の力を、借りて…

一気に、楽しい夜に、変わって行き…彼とのメールのやり取りが、終わった後も余韻は、残り…



夢見心地のまま、久し振りに、私は、熟睡する事が、出来ました。

3話『彼の生活』

<ピピピ…>


すると、すぐ、また彼からメールが…


大「お昼休みも…メールしてええ?迷惑じゃ無かったらやけど…」


私は、思わず!

「かわゆい!!」

と、叫び…「いいよ…」

と書き、送信を押した。

(何時も、1人ぼっちだったお昼休みが、楽しみになってきた!)


「よし!今日も仕事、頑張るぞ!」


何だか…何時もと違う朝、フライパンの、目玉焼きが ハート型に見える…。


「…♪」

鼻歌まじりで、仕事に行くと

「どうしたの?明るくなったね!」

と、言われた。


レジ打ちも、今日は、弾む様に、軽快です。





お昼休みになり、携帯を、開くと…


「あ!」


彼から、メールが、届いていました。


大「お昼、何 食ってるんや? 俺は、コンビニやで」


私は、何時も、残り物の、お弁当なので…

「お弁当だよ…」

と、送信しました。


<ピピピ…」

すると、直ぐに彼から

大「手作り弁当かぁ?
だったら、彩香は、いい嫁さんに、なれるで!」

と、返信。


「えぇ~!?」

と言って、私は、思わず、イスから、立ち上がってしまいました。


まず、『彩香』と、呼び捨てにされた事と…

いい嫁さんだなんて…


(バツイチの子持ちには…耳が、痛いです アイタタ…)




夜になり、夕食を作っていると…


<ピピピ…>


軽快な、メール音が、私の耳に、響きます。


(きっと、彼からだ!)


私は、今日のメイン、肉じゃがの、火を止め… 携帯を、開きました。


(やはり、彼です。)


大「仕事、終わったでぇ~彩香…何しとん?」


(クス…)


私は、急いで、返信します。

「今、夕食作ってるよ!」
すると、直ぐ 彼から、1人暮らしなの?と、聞かれ…


「……」


一瞬、居間で、テレビを見て、笑い転げている、子供達を、見つめ…


・・・・「そう…1人暮らしなの…」

と、書き、送信しました。

(二度目の…嘘…です。)

第3話『彼の生活』

午前、6時30分

目覚めて、枕元の携帯を、開くと…

「あっ…!」


彼から、メールが、届いていました。


大「おはよう!彩香ちゃん昨日は、忙しい所、メールして ほんま…ご免な
今日の夜は、どないやろ?ゆっくり、話がしたいんや」


「!!」


(すっ 凄い!!『彩香』は 天才だ!!)


何だか…彼が、『彩香』と話したがってる?

そう、感じた。


彩香「いいよ!今日の夜は暇だから…」


そう、送信すると…

すぐ、彼からメールが…

大「良かったわ…彩香ちゃん、怒ってんか 思ってたわ…これから、出勤や!
ほな…行ってきます。」


(何か とても、可愛い!)

私は、思わず(ニコッ)と笑い


「行ってらっしゃい!気をつけてね」


と、書き 送信を押した。