9話『彼女の存在』
11月17日(月曜日)
午前5時10分
(ピピピ♪)
大から…メールが届く…
「おはよう!今日も1日頑張ろう!!」
(………)
私は…布団にくるまり…
………静かに、目を閉じた。
…………そして
次に、目を開いた瞬間!!!!
『彩香』の怒りが 一気に
爆発する!!!!!!
彩香「大!!聞きたい事がある!!!!」
大「ん?なんやぁ!?」
彩香「女…いるよね!?」
大「何 ゆうてるんや!?」
彩香「じゃあ!土日のメールが無いのは何故!? 日曜日なんて、一通も無いじゃない!!!!」
大「たから…連れといるんやて…」
彩香「連れ!? 友達と居るんなら、私にメール位出来るよね!?」
暫く、途絶える大からの、返信…
お風呂だろうか!?
それとも何か、新しい 言い訳でも 考えているのだろうか!?
そして
(ピピピ♪)
大からだ!!
大「掘ってくるね~彩ちゃんそんなに俺と 切れたいの!?」
(なっ!!)
(開き直るつもりだろうか!?)
文字を打つ指先が、微かに震えだす…
彩香「貴方の事が、好きなのよ!!お願い!!ごまかさないで!!!!」
………そして
また、途絶える返信…
もう…答えは 決まっていた。
すると…大から…
大「俺は、彩香の事が好きだし…大事に思うとる」
と…返信。
(まだ、粘るの!?大!!)
強気の彩香が、とどめをさす!!
彩香「本当の事を教えて!!大!!!!」
そして…
また、途絶える返信…
『彩香』と 私は…
息を(ゴクリ)と 飲み込むと大からの、次の返信を待った。
『彩香』は…プライドをかけ
そして…私『ともえ』は…と
言うと…
情けないない事に、そんな『彩香』の後ろに、怯える様に…隠れていた。
そして…
(ピピピ…♪)
大から…返信が!!
大「ごめん…彼女居てますだけんど…これだけは、信じてや!! 彩香に対する、俺の気持ちに嘘はない!!
俺は…ほんまに彩香が 好きなんや… あかんか?
あかんよなぁ~ ごめんなわがままで…」
「……………」
(やっぱり…)
と思う…私の気持ちとは
裏はらに…
『彩香』は、傷付いていた。
彩香「ごめん…暫く 泣きます…」
そう…送信すると…
『彩香』は (ガクリ)と
膝を落とし…
(わぁぁぁん~!!!!!!)
と…子供の様に…泣き崩れた。
私『ともえ』は そんな
心の『彩香』を ただ、ぼーぜんと…
成す術もなく…見詰めている事しか、出来なかった。
午前5時10分
(ピピピ♪)
大から…メールが届く…
「おはよう!今日も1日頑張ろう!!」
(………)
私は…布団にくるまり…
………静かに、目を閉じた。
…………そして
次に、目を開いた瞬間!!!!
『彩香』の怒りが 一気に
爆発する!!!!!!
彩香「大!!聞きたい事がある!!!!」
大「ん?なんやぁ!?」
彩香「女…いるよね!?」
大「何 ゆうてるんや!?」
彩香「じゃあ!土日のメールが無いのは何故!? 日曜日なんて、一通も無いじゃない!!!!」
大「たから…連れといるんやて…」
彩香「連れ!? 友達と居るんなら、私にメール位出来るよね!?」
暫く、途絶える大からの、返信…
お風呂だろうか!?
それとも何か、新しい 言い訳でも 考えているのだろうか!?
そして
(ピピピ♪)
大からだ!!
大「掘ってくるね~彩ちゃんそんなに俺と 切れたいの!?」
(なっ!!)
(開き直るつもりだろうか!?)
文字を打つ指先が、微かに震えだす…
彩香「貴方の事が、好きなのよ!!お願い!!ごまかさないで!!!!」
………そして
また、途絶える返信…
もう…答えは 決まっていた。
すると…大から…
大「俺は、彩香の事が好きだし…大事に思うとる」
と…返信。
(まだ、粘るの!?大!!)
強気の彩香が、とどめをさす!!
彩香「本当の事を教えて!!大!!!!」
そして…
また、途絶える返信…
『彩香』と 私は…
息を(ゴクリ)と 飲み込むと大からの、次の返信を待った。
『彩香』は…プライドをかけ
そして…私『ともえ』は…と
言うと…
情けないない事に、そんな『彩香』の後ろに、怯える様に…隠れていた。
そして…
(ピピピ…♪)
大から…返信が!!
大「ごめん…彼女居てますだけんど…これだけは、信じてや!! 彩香に対する、俺の気持ちに嘘はない!!
俺は…ほんまに彩香が 好きなんや… あかんか?
あかんよなぁ~ ごめんなわがままで…」
「……………」
(やっぱり…)
と思う…私の気持ちとは
裏はらに…
『彩香』は、傷付いていた。
彩香「ごめん…暫く 泣きます…」
そう…送信すると…
『彩香』は (ガクリ)と
膝を落とし…
(わぁぁぁん~!!!!!!)
と…子供の様に…泣き崩れた。
私『ともえ』は そんな
心の『彩香』を ただ、ぼーぜんと…
成す術もなく…見詰めている事しか、出来なかった。
9話『彼女の存在』
彩香「なぁぁんてね!冗談に決まってるでしょ!私がネガティブになる訳ないじゃん!!」
大「なんやぁ~? 彩香
冗談かてきついわぁ!メッサ心配したんやで!」
彩香「ごめん!ごめん! ねぇ~ そんな事より、私が大阪行った時、何処連れてってくれんの?決めてくれたぁ~? 」
大「う~ん まだ 決めとらん…」
彩香「んもぅ~ 考えて置いてよね!! 一応、初対面だし…初デートなんだから」
大「ハハハ… おっしゃあ!!まかしとき!考えとくわ! んでも 楽しみやなぁ~
イブの夜は…」
そんな会話を楽しみながら
やがて・・・
大からの返信は、 段々と遠のき…
ピタリと止まる
私は、いつもの様に…
15分待ち…
「お休み…大 泣ける程 愛してる…」
と 書き…
今日、最後の送信ボタンを押した。
それからの毎日は…
朝 昼 晩 と 何気ないやり取りを、楽しみ…
日々は 過ぎて行った。
そして、知り合ってから
2度目の 土日が やってくる…
私は、心の片隅では 分かっては いても…
彼からのメールを待ち続けた。
しかし…
やはり、その2日間 彼からのメールは ピタリと 途絶える…
(彼には、確実に彼女がいる!!)
「彩香…貴方は、明日の朝彼に対して、どんなメールを送るの?」
『…………』
一呼吸置いて…
彩香が、答える…
『決まってるわ…彼女の存在を…はっきりさせるのよ!!』
大「なんやぁ~? 彩香
冗談かてきついわぁ!メッサ心配したんやで!」
彩香「ごめん!ごめん! ねぇ~ そんな事より、私が大阪行った時、何処連れてってくれんの?決めてくれたぁ~? 」
大「う~ん まだ 決めとらん…」
彩香「んもぅ~ 考えて置いてよね!! 一応、初対面だし…初デートなんだから」
大「ハハハ… おっしゃあ!!まかしとき!考えとくわ! んでも 楽しみやなぁ~
イブの夜は…」
そんな会話を楽しみながら
やがて・・・
大からの返信は、 段々と遠のき…
ピタリと止まる
私は、いつもの様に…
15分待ち…
「お休み…大 泣ける程 愛してる…」
と 書き…
今日、最後の送信ボタンを押した。
それからの毎日は…
朝 昼 晩 と 何気ないやり取りを、楽しみ…
日々は 過ぎて行った。
そして、知り合ってから
2度目の 土日が やってくる…
私は、心の片隅では 分かっては いても…
彼からのメールを待ち続けた。
しかし…
やはり、その2日間 彼からのメールは ピタリと 途絶える…
(彼には、確実に彼女がいる!!)
「彩香…貴方は、明日の朝彼に対して、どんなメールを送るの?」
『…………』
一呼吸置いて…
彩香が、答える…
『決まってるわ…彼女の存在を…はっきりさせるのよ!!』
9話『彼女の存在』
その時!?
(ピピピ…♪)
メール音が鳴り…
携帯のディスプレイを開くと
「今、仕事終わった~
彩香 何しとん?」
(クスッ…いつものセリフだ…)
やはり、彼…大からです。
私は、調理の終わったばかりの、フライパンの火を止めると
「今、♪この空の下にいて…聴いてるの♪これ…私の歌だと思うから…」
と、打ち、送信しました。
大「♪この空の下にいて?誰の歌だっけ!?」
私「ERiの歌だよ♪ その歌詞、私の気持ちだから…」
大「分かった!ダウンロードして聴いてみる…」
・・そう
この歌は、『彩香』では無く…私(ともえ)の、大に対する気持ちだ…
(ピピピ…♪)
暫くすると、大から返信
「聴いたで…メッサいい歌やなぁ~ ってか、これ失恋の歌やんか!!」
(大…)
私は…次第に、潤んでゆく視界から…大に言葉を書き送信しました。
「そうだね…だけど、私と切れる時が来たら… その歌を聴く度…私を思い出して…」
大「何をゆうてるんや!? いつもの彩香らしくないでネガティブになったらあかんよ…彩香と俺は ずっと、一緒やで… 何か、心配事があったら、何でも言うんやで…」
(大…)
可愛い大… 私は 貴方の優しい言葉を、見るたびに…苦しく…切なくなってゆく…
いっそ…本当の事を、全て話してしまおうか!?
そんな、言葉が 頭の隅を撫でるように かすめては消えてゆく…
・・・・しかし
再び、送信ボタンを押した時
私は『彩香』になっていた!!
(ピピピ…♪)
メール音が鳴り…
携帯のディスプレイを開くと
「今、仕事終わった~
彩香 何しとん?」
(クスッ…いつものセリフだ…)
やはり、彼…大からです。
私は、調理の終わったばかりの、フライパンの火を止めると
「今、♪この空の下にいて…聴いてるの♪これ…私の歌だと思うから…」
と、打ち、送信しました。
大「♪この空の下にいて?誰の歌だっけ!?」
私「ERiの歌だよ♪ その歌詞、私の気持ちだから…」
大「分かった!ダウンロードして聴いてみる…」
・・そう
この歌は、『彩香』では無く…私(ともえ)の、大に対する気持ちだ…
(ピピピ…♪)
暫くすると、大から返信
「聴いたで…メッサいい歌やなぁ~ ってか、これ失恋の歌やんか!!」
(大…)
私は…次第に、潤んでゆく視界から…大に言葉を書き送信しました。
「そうだね…だけど、私と切れる時が来たら… その歌を聴く度…私を思い出して…」
大「何をゆうてるんや!? いつもの彩香らしくないでネガティブになったらあかんよ…彩香と俺は ずっと、一緒やで… 何か、心配事があったら、何でも言うんやで…」
(大…)
可愛い大… 私は 貴方の優しい言葉を、見るたびに…苦しく…切なくなってゆく…
いっそ…本当の事を、全て話してしまおうか!?
そんな、言葉が 頭の隅を撫でるように かすめては消えてゆく…
・・・・しかし
再び、送信ボタンを押した時
私は『彩香』になっていた!!