10話『大阪空想デート』
家から、離れた街の総合病院へ 最初から、足を運んだのは
(おそらく、軽い病気では無いだろう…)
と、覚悟した為と…
(検査になるだろうから、最初から、設備の整った所に行こう)
と、思ったからです。
案の定…私は この日…
2日後の、胃カメラ検査の予約を入れ…
病院を後にしました。
病院の自動ドアから、外に出ると…
朝、空を一面に覆っていた厚い雲は 予想に反して
姿を消し…変わりに澄んだ青い空が、鮮明に、広がっていました。
すぐ隣の 赤いレンガ作りの
ビルは、この間お世話になった、警察署です…
私は、あの警察署から 真っ直ぐに伸びる 銀杏並木の 今の時期がとても 好きです…
銀杏並木の3番目のベンチは
大と『彩香』が、初めて
気持ちを、確認した場所…
遠くから見詰める私には
ただ…ただ…大に愛される
『彩香』が 羨ましく…
妬ましく…映った場所…
そんな事を 思いながら
私は 暫く 遠くから 銀杏の並木道を見詰め…
(クルリ)と 背中を向けました。
(おそらく、軽い病気では無いだろう…)
と、覚悟した為と…
(検査になるだろうから、最初から、設備の整った所に行こう)
と、思ったからです。
案の定…私は この日…
2日後の、胃カメラ検査の予約を入れ…
病院を後にしました。
病院の自動ドアから、外に出ると…
朝、空を一面に覆っていた厚い雲は 予想に反して
姿を消し…変わりに澄んだ青い空が、鮮明に、広がっていました。
すぐ隣の 赤いレンガ作りの
ビルは、この間お世話になった、警察署です…
私は、あの警察署から 真っ直ぐに伸びる 銀杏並木の 今の時期がとても 好きです…
銀杏並木の3番目のベンチは
大と『彩香』が、初めて
気持ちを、確認した場所…
遠くから見詰める私には
ただ…ただ…大に愛される
『彩香』が 羨ましく…
妬ましく…映った場所…
そんな事を 思いながら
私は 暫く 遠くから 銀杏の並木道を見詰め…
(クルリ)と 背中を向けました。
第10話『大阪空想デート』
11月18日(火曜日)
午前5時08分
(ピピピ♪)
いつもの様に…大から
おはようメールが届く…
「おはよう!彩香 今日の大阪は、雨やなぁ~
んでも…彩香と メール出来るから、なんや…心は 晴れや!!」
(クスッ… 大ったら…)
昨日の一件で 気を使っているのか!?
いつもより 長い文章のメールが やけに可笑しい
「おはよう!こっちは 曇りよ 今日も1日頑張ろう!!」
私は 再び…昨日の夜中から続きだした 吐き気と胸のムカつきに悩まされながらも、 布団の中…毛布で口を塞ぎ、大に 送信の言葉を打った。
「うっ!!」
送信ボタンを 押すと同時に
強くなる吐き気!
我慢出来ずに、私は 布団から飛び起きると、慌ててトイレに駆け込んだ!!
(もう…何日 まともに 食べて無いのだろう?)
考えただけで、恐ろしくなる…
今日は、気分が 悪く…
とても、仕事に行ける様な
状態ではない…
私は、先程 布団の上に 投げ捨てた
携帯を手に取ると…
時間を 少し置いてから
仕事先に、休みの連絡を
いれた。
常備薬の 吐き気止めも
残り少なくなってゆく…
私は 錠剤を 2粒 手の平に
のせると コップに水を注ぎ
(ゴクッ)っと 流し入れた。
そして、まなとりんを
起こし…朝食の準備をしていると!?
(ピピピ♪)
大から、メールが 入った
「ほな!会社 行ってきます!」
私は 途中で 手を止め…
「行ってらっしゃい!気をつけてね!!」
と 送信した。
まなとりんを 学校に送り
出した後…
何気に 寝室のカーテンを開くと…
今にも 雨が降りそうな
灰色の厚い曇が、空一面を
覆っていた。
「うっ…」
又、胸のムカつきと 吐き気が 容赦なく 私を襲う。
(パタパタ)と 慌てて
駆け込んだ 洗面所で
「うっ げぇ~」と 胃液を
吐きながら、私は 決心を
固めていた。
(悩んでも…始まらない!病院にいこう!)
午前5時08分
(ピピピ♪)
いつもの様に…大から
おはようメールが届く…
「おはよう!彩香 今日の大阪は、雨やなぁ~
んでも…彩香と メール出来るから、なんや…心は 晴れや!!」
(クスッ… 大ったら…)
昨日の一件で 気を使っているのか!?
いつもより 長い文章のメールが やけに可笑しい
「おはよう!こっちは 曇りよ 今日も1日頑張ろう!!」
私は 再び…昨日の夜中から続きだした 吐き気と胸のムカつきに悩まされながらも、 布団の中…毛布で口を塞ぎ、大に 送信の言葉を打った。
「うっ!!」
送信ボタンを 押すと同時に
強くなる吐き気!
我慢出来ずに、私は 布団から飛び起きると、慌ててトイレに駆け込んだ!!
(もう…何日 まともに 食べて無いのだろう?)
考えただけで、恐ろしくなる…
今日は、気分が 悪く…
とても、仕事に行ける様な
状態ではない…
私は、先程 布団の上に 投げ捨てた
携帯を手に取ると…
時間を 少し置いてから
仕事先に、休みの連絡を
いれた。
常備薬の 吐き気止めも
残り少なくなってゆく…
私は 錠剤を 2粒 手の平に
のせると コップに水を注ぎ
(ゴクッ)っと 流し入れた。
そして、まなとりんを
起こし…朝食の準備をしていると!?
(ピピピ♪)
大から、メールが 入った
「ほな!会社 行ってきます!」
私は 途中で 手を止め…
「行ってらっしゃい!気をつけてね!!」
と 送信した。
まなとりんを 学校に送り
出した後…
何気に 寝室のカーテンを開くと…
今にも 雨が降りそうな
灰色の厚い曇が、空一面を
覆っていた。
「うっ…」
又、胸のムカつきと 吐き気が 容赦なく 私を襲う。
(パタパタ)と 慌てて
駆け込んだ 洗面所で
「うっ げぇ~」と 胃液を
吐きながら、私は 決心を
固めていた。
(悩んでも…始まらない!病院にいこう!)
9話『彼女の存在』
お昼になり…
(ピピピ♪)
大から、メールが来た。
「俺のわがままで…ごめんけど 彩香が 好きなんや!!このまま、切れたくない!」
「…………」
私は、目を背け…携帯を
(パタンッ)と 閉じると
薄暗い…休憩室の天井を
見上げた。
「はぁ~」
自然に 深いため息が 零れる…
返信する 気力が無い…
手付かずのお弁当は、まだ
バックの中だ…
夜になり・・・
(ピピピ…♪)
また…大からのメール…
「なんか… 彩香と出逢ってから、まだ 2週間ちょいやんやなぁ~?
メッサ 長く 一緒にいる様ななんや…そんな気がしてるわ…
なんや…奥の方まで 入ってきてるよ…彩香が…
こんな、気持ちになったのは、何年ぶりやろ!?
ってか、初めてかも…
彩香も、同じ気持ちなんかなぁ~?
終わりじゃないよな?
俺達… ずっと、繋がっていけるよな!?
でも…彩香の方が 苦しいよな… ごめんな…わがままで… やっぱり、今まで通りは…無理なんか? 」
(だ……い)
思いがけない、彼からの言葉に…
携帯を開き…全部 読み終わる頃…
私の瞳は、涙で ぐちゃぐちゃに濡れていた。
『彩香』と 私が 1つになる…
本当に悪いのは 貴方じゃない!
嘘に嘘を重ねて、貴方を
騙している私には
最初から…大…貴方を 責める資格など 無かったのだ…
「有り難う…大…貴方を 心から、愛してる… だから、これからも、宜しくね」
そう書き…
愛しさに 震える指で 私は
送信ボタンを押した。
(ずるい男…大…)
けれど…そのずるさが
私は たまらなく…
・・・愛しい。
(ピピピ♪)
大から、メールが来た。
「俺のわがままで…ごめんけど 彩香が 好きなんや!!このまま、切れたくない!」
「…………」
私は、目を背け…携帯を
(パタンッ)と 閉じると
薄暗い…休憩室の天井を
見上げた。
「はぁ~」
自然に 深いため息が 零れる…
返信する 気力が無い…
手付かずのお弁当は、まだ
バックの中だ…
夜になり・・・
(ピピピ…♪)
また…大からのメール…
「なんか… 彩香と出逢ってから、まだ 2週間ちょいやんやなぁ~?
メッサ 長く 一緒にいる様ななんや…そんな気がしてるわ…
なんや…奥の方まで 入ってきてるよ…彩香が…
こんな、気持ちになったのは、何年ぶりやろ!?
ってか、初めてかも…
彩香も、同じ気持ちなんかなぁ~?
終わりじゃないよな?
俺達… ずっと、繋がっていけるよな!?
でも…彩香の方が 苦しいよな… ごめんな…わがままで… やっぱり、今まで通りは…無理なんか? 」
(だ……い)
思いがけない、彼からの言葉に…
携帯を開き…全部 読み終わる頃…
私の瞳は、涙で ぐちゃぐちゃに濡れていた。
『彩香』と 私が 1つになる…
本当に悪いのは 貴方じゃない!
嘘に嘘を重ねて、貴方を
騙している私には
最初から…大…貴方を 責める資格など 無かったのだ…
「有り難う…大…貴方を 心から、愛してる… だから、これからも、宜しくね」
そう書き…
愛しさに 震える指で 私は
送信ボタンを押した。
(ずるい男…大…)
けれど…そのずるさが
私は たまらなく…
・・・愛しい。