最終話『真実のノート』
後日… ノートの疑問点を
求め… 私は あの喫茶店に足を運びました。
でも、確かに あったはずの 喫茶店は 跡形も無く 姿を消し…
私の目の前に広がったのは ただの 雑草の茂る 空き地でした…
近所の人に訪ねると!?
そこは、昔から 空き地で
あった!!と 言う答えが 返ってきました。
そんな!?
そんな、バカな!!
私は 頭を抱えました。
(赤レンガの喫茶店は!?)
(白髪のマスターは!?)
(ノートを渡してくれた娘さんは!?)
「………」
私は…夢!?を見ていたのでしょうか?
(いいえ…)
そんなはず有りません
私は 首を 大きく横に振りました。
だって…私と大を 繋いで
くれた…『真実のノート』は
今、この手の中に
しっかりと、有るのですから…
私は もしかしたら…
あの、白髪のマスターから
大きな『真実』の
クリスマス プレゼントを貰ったの
かも…知れません…
そして…
1年後…
銀杏の葉が 再び 黄金色に
並木道を 染める頃…
私…松下 ともえ(41才)と
渡辺 大(27才)は…
あの、3番目の ベンチに座り
結婚を 誓い合いました。
誰が!?
こんな結末を 予想出来ますか!?
おそらく…
1番…出来ないのは!?
『彩香』
貴方なのでは…ないでしょうか!?
更に…1年後…
(ピピピ…♪)
今日も メール音が 鳴り
響きます。
(カチャッ)
私は ディスプレイを開きます
(クスッ)
(大からです…)
大「おーい!後…30分程で 帰るで!! 夕飯は何や!?」
ともえ「今日は カレーだよ!!
りんの自転車いいの見つかった!?」
大「バッチリやで けんど 女の子やからピンクやろ!! りんは 青が言いゆーて
聞きゃーせん!! 強情やぁ~ 」
ともえ「それで?青色買ったの!?」
大「せや…負けてもうたわ ってか めんどいから 家 帰ったら 話すわ~」
ともえ「うん 待ってるよ!!」
私は 夕飯のカレーを
4人分 お皿に盛りました。
もうすぐ…
大…まな…りん…
私の宝物達が 青い自転車を積んで、帰って来ます
私は いつもの様に
「お帰り!!」
そう 言って 笑顔で迎えるでしょう…
そして…自転車の事で
多分、言い合う 大とりん
を まなと一緒に
冷ややかに見詰め…
一言…呟くんです…
「くだらない…」
・・・・・・と
第1章 『ともえの嘘』
・・完・・
求め… 私は あの喫茶店に足を運びました。
でも、確かに あったはずの 喫茶店は 跡形も無く 姿を消し…
私の目の前に広がったのは ただの 雑草の茂る 空き地でした…
近所の人に訪ねると!?
そこは、昔から 空き地で
あった!!と 言う答えが 返ってきました。
そんな!?
そんな、バカな!!
私は 頭を抱えました。
(赤レンガの喫茶店は!?)
(白髪のマスターは!?)
(ノートを渡してくれた娘さんは!?)
「………」
私は…夢!?を見ていたのでしょうか?
(いいえ…)
そんなはず有りません
私は 首を 大きく横に振りました。
だって…私と大を 繋いで
くれた…『真実のノート』は
今、この手の中に
しっかりと、有るのですから…
私は もしかしたら…
あの、白髪のマスターから
大きな『真実』の
クリスマス プレゼントを貰ったの
かも…知れません…
そして…
1年後…
銀杏の葉が 再び 黄金色に
並木道を 染める頃…
私…松下 ともえ(41才)と
渡辺 大(27才)は…
あの、3番目の ベンチに座り
結婚を 誓い合いました。
誰が!?
こんな結末を 予想出来ますか!?
おそらく…
1番…出来ないのは!?
『彩香』
貴方なのでは…ないでしょうか!?
更に…1年後…
(ピピピ…♪)
今日も メール音が 鳴り
響きます。
(カチャッ)
私は ディスプレイを開きます
(クスッ)
(大からです…)
大「おーい!後…30分程で 帰るで!! 夕飯は何や!?」
ともえ「今日は カレーだよ!!
りんの自転車いいの見つかった!?」
大「バッチリやで けんど 女の子やからピンクやろ!! りんは 青が言いゆーて
聞きゃーせん!! 強情やぁ~ 」
ともえ「それで?青色買ったの!?」
大「せや…負けてもうたわ ってか めんどいから 家 帰ったら 話すわ~」
ともえ「うん 待ってるよ!!」
私は 夕飯のカレーを
4人分 お皿に盛りました。
もうすぐ…
大…まな…りん…
私の宝物達が 青い自転車を積んで、帰って来ます
私は いつもの様に
「お帰り!!」
そう 言って 笑顔で迎えるでしょう…
そして…自転車の事で
多分、言い合う 大とりん
を まなと一緒に
冷ややかに見詰め…
一言…呟くんです…
「くだらない…」
・・・・・・と
第1章 『ともえの嘘』
・・完・・
最終話『真実のノート』
『ほな…行こか?』
大は そう言って 私の手を取ると…
何故か?…あの 並木道に私を、連れ出しました。
「なんや…病院の窓から 見下ろしてたら…ここが…妙に 懐かしい様な 気がしてもうてな……何でやろ!?」
そう言って 大は 道に 落ちていた… すりきれた銀杏の葉を 一枚拾いました。
「あのぅ~」
やっとの思いで 口から声を絞り出す…私…
大が 振り向きます…
「正直ゆうて…まだ 戸惑ってるわ… ずっと…
彩香やって 思うてたから… 」
大の言葉が ズキッと 胸に突き刺さりました。
「だけんど、あのノート見た時なぁ~ 俺は 朝、俺と 一緒に起きてくれて…
行ってらっしゃい…ゆうてくれる…そんな女に 惹かれたんやて 気づいてん… そしたらな…彩香やったら そんな事 しぃへんやろ?って 」
大は そう言うと、手に持った、 銀杏の葉を くるくると回し始めました。
(大…)
涙が 自然と 頬を 伝います。
「全く…お前のおかげで 彼女にも 振られてもうたわ… 年増が 好きな男に様はないて… おまけに…
彩香にまで、飽きたゆーて捨てられて… 俺の心は、 ズタズタや… 」
(はぁ~)
そう言って、大は… 深いため息をつきました。
今、彼が 何を 私に語ってくれているのか?
考えれば…考える程…
嬉しくて
信じられなくて…
けれど、上手く言葉に出来なくて…
「ごっ ごめんなさい…」
やっと 絞りだした言葉は
謝罪の言葉でした…
「ごめんじゃ…済まさへんよ! 責任とって もらわな気ぃー済まへん!!」
大が…私を 真っ直ぐ見詰めます。
「何でも…いっ 言って下さい… 責任取ります。」
そう言ってうつ向いた私に大は 言った
「俺は 松下ともえが 知りたい… だから、これから嘘は 嫌や!…俺も 嘘はつかん…だから、正面から 俺と 向きあうんや… それが…お前の責任や…」
(だ…い…)
「は…はい…」
涙で 歪む視界…
私は 大の言葉に 大きく
(コクリ)
と 頷きました。
(本当に!? 本当に…私で いいんですか?)
(貴方を…愛していいんですか?)
目の前の 大に 聞きたい事が 山程 あるけれど…
貴方の言葉に 心が震えて
今の私には…到底 聞く事
は…無理でした…
泣き崩れる私…
大が 路面に崩れ落ちそうな私の身体を支え…ベンチに座らせてくれました。
そして…
横に、 座ると…
「ともえは、彩香と違って泣き虫やんなぁ~」
そんな言葉と 一緒に
私の涙を 人差し指で 優しく、拭ってくれました。
でも 無駄です!
幸せ過ぎて…暫く 私の涙は止まらないでしょう…
大が、私の横で 笑って
くれるのなら…
そして…貴方と私の、これからを、 貴方が 望んでくれる限り…
私の 幸せの涙は、渇く事は有りません…
その後…暫く…私の思考回路は、正常には…戻らず…
やっと、落ちつきを取り戻し正常に機能し始めた頃…
私は 2つの…疑問点に、気が付きました。
まず、何故…大が ここに居るのか?
大が 読んだと言うノートとはなんなのか?
私は 大に聞きました。
大は 「その お前が 胸に抱えてるノートやて」
と 私が持っているノートを 指差しました。
慌てて ノートをめくると!?
不思議な事に、そのノートは
あの喫茶店で 私が 涙ながらに、大への気持ちを
綴った 『真実のノート』でした…
「どうして、このノートが
貴方に届いたのかしら!?」
「うーん…朝起きたら… 机の上に、あってん」
(説明が つかない…)
私達は 頭を抱えました。
その時!?
「ママ~ お兄ちゃん!!」
まなとりんが、私達を見つけ…駆けて来ました。
「あっやべぇ~!!忘れてたわ!!」
大が 慌てて 立ち上がります。
「何を忘れたの?」
私が、聞くと!?
大は 照れた様に 笑って
「俺の恋人 お前だけやないわ!!」
そう言って駆け寄る、 まなとりんを、抱き締めました。
(だ…い…)
まな「あ~っ ママ泣いてる!!」
りん「ないてるぅ~!!」
大「せやなぁ~ママ泣き虫やんなぁ~」
3人が 一斉に 私を見て
笑います。
遠くから…
クリスマスソングが 聞こえてきました。
大「戻ろか?」
私達は、まなとりんを間に
挟み… 手を繋ぎ…
並木道を 歩きました。
途中、ふと振り返ると
私と大が 座っていた
3番目のベンチに
大が そっと置いた銀杏の
葉が…緩やかな風に吹かれ
微かに…揺れていました。
大は そう言って 私の手を取ると…
何故か?…あの 並木道に私を、連れ出しました。
「なんや…病院の窓から 見下ろしてたら…ここが…妙に 懐かしい様な 気がしてもうてな……何でやろ!?」
そう言って 大は 道に 落ちていた… すりきれた銀杏の葉を 一枚拾いました。
「あのぅ~」
やっとの思いで 口から声を絞り出す…私…
大が 振り向きます…
「正直ゆうて…まだ 戸惑ってるわ… ずっと…
彩香やって 思うてたから… 」
大の言葉が ズキッと 胸に突き刺さりました。
「だけんど、あのノート見た時なぁ~ 俺は 朝、俺と 一緒に起きてくれて…
行ってらっしゃい…ゆうてくれる…そんな女に 惹かれたんやて 気づいてん… そしたらな…彩香やったら そんな事 しぃへんやろ?って 」
大は そう言うと、手に持った、 銀杏の葉を くるくると回し始めました。
(大…)
涙が 自然と 頬を 伝います。
「全く…お前のおかげで 彼女にも 振られてもうたわ… 年増が 好きな男に様はないて… おまけに…
彩香にまで、飽きたゆーて捨てられて… 俺の心は、 ズタズタや… 」
(はぁ~)
そう言って、大は… 深いため息をつきました。
今、彼が 何を 私に語ってくれているのか?
考えれば…考える程…
嬉しくて
信じられなくて…
けれど、上手く言葉に出来なくて…
「ごっ ごめんなさい…」
やっと 絞りだした言葉は
謝罪の言葉でした…
「ごめんじゃ…済まさへんよ! 責任とって もらわな気ぃー済まへん!!」
大が…私を 真っ直ぐ見詰めます。
「何でも…いっ 言って下さい… 責任取ります。」
そう言ってうつ向いた私に大は 言った
「俺は 松下ともえが 知りたい… だから、これから嘘は 嫌や!…俺も 嘘はつかん…だから、正面から 俺と 向きあうんや… それが…お前の責任や…」
(だ…い…)
「は…はい…」
涙で 歪む視界…
私は 大の言葉に 大きく
(コクリ)
と 頷きました。
(本当に!? 本当に…私で いいんですか?)
(貴方を…愛していいんですか?)
目の前の 大に 聞きたい事が 山程 あるけれど…
貴方の言葉に 心が震えて
今の私には…到底 聞く事
は…無理でした…
泣き崩れる私…
大が 路面に崩れ落ちそうな私の身体を支え…ベンチに座らせてくれました。
そして…
横に、 座ると…
「ともえは、彩香と違って泣き虫やんなぁ~」
そんな言葉と 一緒に
私の涙を 人差し指で 優しく、拭ってくれました。
でも 無駄です!
幸せ過ぎて…暫く 私の涙は止まらないでしょう…
大が、私の横で 笑って
くれるのなら…
そして…貴方と私の、これからを、 貴方が 望んでくれる限り…
私の 幸せの涙は、渇く事は有りません…
その後…暫く…私の思考回路は、正常には…戻らず…
やっと、落ちつきを取り戻し正常に機能し始めた頃…
私は 2つの…疑問点に、気が付きました。
まず、何故…大が ここに居るのか?
大が 読んだと言うノートとはなんなのか?
私は 大に聞きました。
大は 「その お前が 胸に抱えてるノートやて」
と 私が持っているノートを 指差しました。
慌てて ノートをめくると!?
不思議な事に、そのノートは
あの喫茶店で 私が 涙ながらに、大への気持ちを
綴った 『真実のノート』でした…
「どうして、このノートが
貴方に届いたのかしら!?」
「うーん…朝起きたら… 机の上に、あってん」
(説明が つかない…)
私達は 頭を抱えました。
その時!?
「ママ~ お兄ちゃん!!」
まなとりんが、私達を見つけ…駆けて来ました。
「あっやべぇ~!!忘れてたわ!!」
大が 慌てて 立ち上がります。
「何を忘れたの?」
私が、聞くと!?
大は 照れた様に 笑って
「俺の恋人 お前だけやないわ!!」
そう言って駆け寄る、 まなとりんを、抱き締めました。
(だ…い…)
まな「あ~っ ママ泣いてる!!」
りん「ないてるぅ~!!」
大「せやなぁ~ママ泣き虫やんなぁ~」
3人が 一斉に 私を見て
笑います。
遠くから…
クリスマスソングが 聞こえてきました。
大「戻ろか?」
私達は、まなとりんを間に
挟み… 手を繋ぎ…
並木道を 歩きました。
途中、ふと振り返ると
私と大が 座っていた
3番目のベンチに
大が そっと置いた銀杏の
葉が…緩やかな風に吹かれ
微かに…揺れていました。
最終話『真実のノート』
(クリスマス イブ)
それは 『彩香』と大が
出逢いを、約束した日でも 有りました。
『彩香』が 実在したなら
きっと 今頃…彼の車に乗り…
彼と 話を弾ませていたのでしょう…
私が、作り上げ…
1人歩きを始めた『彩香』は…
過去の私と共に…
思い出と言う 私の心の
扉を開け、 いつの間にか
帰ってゆきました…
1人残された 私は…
行き場の無い… 大への
想いを… どうしても
消えてくれない、貴方への
この想いを…
これから、どう抱えて…
歩けば…いいのでしょうか?
頼りにならない『ともえ』
に、聞いても…
その答えは 永遠に見つから無いのでしょう…
途中のエレベーターの中で
私は そんな事を 思いながら…
病室に再び、戻りました。
病室に戻ると!? 「ん?」
私のベッドの横に 窓の外を
見詰める…一際大きな背丈の青年の後ろ姿が有りました。
(誰だろう…!?)
「あっ あのぅ~」
私は 恐る恐る…その青年に 近づき…声をかけました。
その時… 青年の着ている
紺色のスーツの背中が
(ピクリ)と 微かに動きました。
青年が 振り向きます。
私は その青年の後ろから
差し込んだ、太陽の光が
眩しくて 思わず、目を細めました。
その時!?
「あっ ママ!いたぁ~!!」
背後から聞こえた
娘達の声…
振り返ると!?
母が 肩で 大きく息を切らしながら…
「ちょっと~あんた 何処行ってたのよ!! 探したじゃない!!」
と言って、ハンカチで 汗を拭っていました。
確かに、声を聞いたのに…
まなとりんの姿が有りません!!
「ママ!こっちだよ!!」
又 聞こえた 背後からの
2人の声に 再び振り向くと
青年を挟み…両側から
(ニタニタ)と 笑うまなとりんの姿が、有りました。
まなが、青年の手を取り
叫びます!
「この お兄ちゃん ママの恋人だって!!」
つかさず、りんも 青年の手を取り、お姉ちゃんの まねっこをしました。
「こいびとだってぇ!!」
(え!?)
私は 2人の言葉に ゆっくりと視線を、上に滑らせました。
(あっ!!!!)
目の錯覚……でしょうか!?
そこには、後ろからの光を
大きな身体で さえぎるように…
プロフィールの写メを見て
あの日、何度も 指でなぞ
った 顔が、有ります
(そんな…まさか!?)
青年が 私を見て、(ニコリ)と
微笑みます。
「初めましてやな?松下 ともえさん…渡辺 大です」
そう言いながら、彼は
私に 歩み寄りました。
(だ…い…)
心で 叫んでも 余りの驚きに言葉が出ない私に
大は…一冊のノートを手渡しました。
そして…
相変わらず、ニタニタしてこちらを見ている…まなとりんに 視線を落とし
「ごめんな…ママ ちょっと、借りるで!!」
そう 言い 自分の着て来た
黒いコートを(フワリ)と 私に
かけました。
それは 『彩香』と大が
出逢いを、約束した日でも 有りました。
『彩香』が 実在したなら
きっと 今頃…彼の車に乗り…
彼と 話を弾ませていたのでしょう…
私が、作り上げ…
1人歩きを始めた『彩香』は…
過去の私と共に…
思い出と言う 私の心の
扉を開け、 いつの間にか
帰ってゆきました…
1人残された 私は…
行き場の無い… 大への
想いを… どうしても
消えてくれない、貴方への
この想いを…
これから、どう抱えて…
歩けば…いいのでしょうか?
頼りにならない『ともえ』
に、聞いても…
その答えは 永遠に見つから無いのでしょう…
途中のエレベーターの中で
私は そんな事を 思いながら…
病室に再び、戻りました。
病室に戻ると!? 「ん?」
私のベッドの横に 窓の外を
見詰める…一際大きな背丈の青年の後ろ姿が有りました。
(誰だろう…!?)
「あっ あのぅ~」
私は 恐る恐る…その青年に 近づき…声をかけました。
その時… 青年の着ている
紺色のスーツの背中が
(ピクリ)と 微かに動きました。
青年が 振り向きます。
私は その青年の後ろから
差し込んだ、太陽の光が
眩しくて 思わず、目を細めました。
その時!?
「あっ ママ!いたぁ~!!」
背後から聞こえた
娘達の声…
振り返ると!?
母が 肩で 大きく息を切らしながら…
「ちょっと~あんた 何処行ってたのよ!! 探したじゃない!!」
と言って、ハンカチで 汗を拭っていました。
確かに、声を聞いたのに…
まなとりんの姿が有りません!!
「ママ!こっちだよ!!」
又 聞こえた 背後からの
2人の声に 再び振り向くと
青年を挟み…両側から
(ニタニタ)と 笑うまなとりんの姿が、有りました。
まなが、青年の手を取り
叫びます!
「この お兄ちゃん ママの恋人だって!!」
つかさず、りんも 青年の手を取り、お姉ちゃんの まねっこをしました。
「こいびとだってぇ!!」
(え!?)
私は 2人の言葉に ゆっくりと視線を、上に滑らせました。
(あっ!!!!)
目の錯覚……でしょうか!?
そこには、後ろからの光を
大きな身体で さえぎるように…
プロフィールの写メを見て
あの日、何度も 指でなぞ
った 顔が、有ります
(そんな…まさか!?)
青年が 私を見て、(ニコリ)と
微笑みます。
「初めましてやな?松下 ともえさん…渡辺 大です」
そう言いながら、彼は
私に 歩み寄りました。
(だ…い…)
心で 叫んでも 余りの驚きに言葉が出ない私に
大は…一冊のノートを手渡しました。
そして…
相変わらず、ニタニタしてこちらを見ている…まなとりんに 視線を落とし
「ごめんな…ママ ちょっと、借りるで!!」
そう 言い 自分の着て来た
黒いコートを(フワリ)と 私に
かけました。