5話『間違いメール』
「おっ 彼女達 中々、可愛いいじゃん♪」
そう言って、立ち止まる 男 2人連れ!
美紀が 「有り難う!」
そう言うと、 ゆるくカールした 栗色の毛先を 指先で(クルクル)させながら(ニコリ)と微笑んだ。
(………)
あたしは、ゆっくりと瞳を開いた。
「ブルーアイじゃん!! カッコイイ!」
金髪のロン毛男が、 あたしの顔を覗き、込む!!
「ねぇ~ 今日泊まる所 探してんだけど… ホテル代ある!?」
あたしは、肩迄伸びた、白銀の髪をかきあげながら、男に、聞いた。
「お前達ならさぁ~ 幾らでも 稼げるんじゃねーの? 援交とかさ!?」
男の言葉に 美紀が 大きな声をあげて
「あははは…!!!!」
と 笑う。
あたしは、そんな美紀を
(クスッ)
横目で 促し
「嫌だよ!じじい キモいじゃん!! どーせ犯るならカッコイイ男の方が いいじゃん♪」
そう言って、男の肩に、手を置いた。
男が ニヤリと笑う
「んじゃあ~ 行きますか!?」
そう言って、男があたしの 手を引いた。
後ろを 振り返ると、美紀が もう1人の男に肩を抱かれ 笑っていた。
(今夜の寝床…確保!)
あたしは、そう心の中で
呟くと (ニヤリ)と 笑った。
風船ガムが (パチンッ)と
弾ける!!
(いつもの…週末の夜が
今日も 始まる…)
鮮明に澄んだ、青空を見上げると
あたしは、なんだか…
ムカつく!!
何 自分ばっか 幸せそうな顔(ツラ)してんの!?
って、思う
そんな事を、考えながら…
学校の屋上で あたしは
美紀と 2人、寝っころがって…
ぼんやりと 空を眺めていた。
隣を見ると!?
「なんか…面白い事ねーかな!?」
そう 呟きながら、美紀が
携帯を (カチャカチャ)と いじり出した。
「無いねぇ~」
あたしは、そう言うと 又
空を、見た。
その時!?
「ねぇ~ シンナーって知ってる?」
美紀が あたしに聞いた。
「ううん…知らない!」
あたしは、寝っころがったまま…
首を横に、振る
「この間 犯った男達いたじゃん…あたしの方 犯り終わった後、そればっかやっててさぁ~」
「何やってたんだよ!?」
あたしは、意味が分からず美紀に そう聞いた。
「だからぁ~ シンナーだよ! シンナー… でさ やって見たらさぁ~ マジ ぶっ飛び!!って感じでさぁ~」
美紀の顔が 段々 興奮して赤くなっていく!
「ふぅーん」
あたしは、訳が 分からず
ただ…そう言って、頷いた。
そして…
週末
いつもの様に ナンパ待ちしている、あたしの横には
片手で持った、ビニール袋を コートで隠しながら、
「あははは…♪」
ゲラゲラと ご機嫌に笑い転げる、美紀がいた。
「ねぇ~ 君達 可愛いいねぇ~」
せっかく、話し掛けてくれる男達も
「あははは…♪」
美紀の 異様な笑い声を聞くと
「まじ…やばくね~」
そう言って、逃げて行った。
「チッ」
舌打ちを、打ったあたしは…
「なぁ~ 美紀!!今夜の寝床、無くなっちまうよ!!」
そう怒鳴りながら、美紀を見た。
しゃがみ込んでいた美紀は
潤んだ瞳で あたしを見上げ
「ねぇ~佐奈もやって見なよ~ 全部 忘れられるよ!」
そう言って、ビニール袋をあたしに、差し出した。
(全部 忘れられる!?)
「ゴクリッ」
つばを飲み込むあたし
(本当!?)
あたしは、美紀の差し出した、ビニール袋に 手を伸ばした。
そう言って、立ち止まる 男 2人連れ!
美紀が 「有り難う!」
そう言うと、 ゆるくカールした 栗色の毛先を 指先で(クルクル)させながら(ニコリ)と微笑んだ。
(………)
あたしは、ゆっくりと瞳を開いた。
「ブルーアイじゃん!! カッコイイ!」
金髪のロン毛男が、 あたしの顔を覗き、込む!!
「ねぇ~ 今日泊まる所 探してんだけど… ホテル代ある!?」
あたしは、肩迄伸びた、白銀の髪をかきあげながら、男に、聞いた。
「お前達ならさぁ~ 幾らでも 稼げるんじゃねーの? 援交とかさ!?」
男の言葉に 美紀が 大きな声をあげて
「あははは…!!!!」
と 笑う。
あたしは、そんな美紀を
(クスッ)
横目で 促し
「嫌だよ!じじい キモいじゃん!! どーせ犯るならカッコイイ男の方が いいじゃん♪」
そう言って、男の肩に、手を置いた。
男が ニヤリと笑う
「んじゃあ~ 行きますか!?」
そう言って、男があたしの 手を引いた。
後ろを 振り返ると、美紀が もう1人の男に肩を抱かれ 笑っていた。
(今夜の寝床…確保!)
あたしは、そう心の中で
呟くと (ニヤリ)と 笑った。
風船ガムが (パチンッ)と
弾ける!!
(いつもの…週末の夜が
今日も 始まる…)
鮮明に澄んだ、青空を見上げると
あたしは、なんだか…
ムカつく!!
何 自分ばっか 幸せそうな顔(ツラ)してんの!?
って、思う
そんな事を、考えながら…
学校の屋上で あたしは
美紀と 2人、寝っころがって…
ぼんやりと 空を眺めていた。
隣を見ると!?
「なんか…面白い事ねーかな!?」
そう 呟きながら、美紀が
携帯を (カチャカチャ)と いじり出した。
「無いねぇ~」
あたしは、そう言うと 又
空を、見た。
その時!?
「ねぇ~ シンナーって知ってる?」
美紀が あたしに聞いた。
「ううん…知らない!」
あたしは、寝っころがったまま…
首を横に、振る
「この間 犯った男達いたじゃん…あたしの方 犯り終わった後、そればっかやっててさぁ~」
「何やってたんだよ!?」
あたしは、意味が分からず美紀に そう聞いた。
「だからぁ~ シンナーだよ! シンナー… でさ やって見たらさぁ~ マジ ぶっ飛び!!って感じでさぁ~」
美紀の顔が 段々 興奮して赤くなっていく!
「ふぅーん」
あたしは、訳が 分からず
ただ…そう言って、頷いた。
そして…
週末
いつもの様に ナンパ待ちしている、あたしの横には
片手で持った、ビニール袋を コートで隠しながら、
「あははは…♪」
ゲラゲラと ご機嫌に笑い転げる、美紀がいた。
「ねぇ~ 君達 可愛いいねぇ~」
せっかく、話し掛けてくれる男達も
「あははは…♪」
美紀の 異様な笑い声を聞くと
「まじ…やばくね~」
そう言って、逃げて行った。
「チッ」
舌打ちを、打ったあたしは…
「なぁ~ 美紀!!今夜の寝床、無くなっちまうよ!!」
そう怒鳴りながら、美紀を見た。
しゃがみ込んでいた美紀は
潤んだ瞳で あたしを見上げ
「ねぇ~佐奈もやって見なよ~ 全部 忘れられるよ!」
そう言って、ビニール袋をあたしに、差し出した。
(全部 忘れられる!?)
「ゴクリッ」
つばを飲み込むあたし
(本当!?)
あたしは、美紀の差し出した、ビニール袋に 手を伸ばした。
5話『間違いメール』
今年は 良く知らないけど
選挙のシーズンらしい(笑)
父親が…秘書を連れ
家に帰宅して来た。
母親は… 直人と2人きりに
なりたい為…
マンションを 父親に内緒で 借りて…
そこに 直人を住まわせ…
いそいそと 通っていたが
直人に…別に女でも居たんだろうか!?
直人とは 切れた様で
ただの…寂しい女に、なっていた(笑)
「お帰りなさい!あなた!」
一生懸命、父親に笑顔で
媚びを売る 母親…
あたしは… そんな母親を
風船ガムを (プゥ~ッ)と
膨らませながら、笑って
見ていた。
母親は そんなあたしに 気が付いたのか!?
父親に、気づかれ無い様に
あたしの側に 寄ってくると
「お父様の選挙が 終わる迄は 大人しくしてちょうだい! お願いだから…」
眉を潜め…そう言った。
「はん!! 知るかよ!!んな事!!」
あたしは、そう吐き捨てると、黒い革ジャンを 肩に乗せ…
スタスタと 玄関に歩き出した
「佐奈お嬢様…」
不安顔で 玄関の扉の前に
立つ梅…
「退いてよ!梅…」
あたしは、梅の小さな身体を そっと 手で払いのけた
梅に あんな顔されると
あたしの心は (ズキンッ)と 痛む…
だけど… (ごめん…梅…)
あたしは、決めたんだ!
どーせ 誰からも 愛されないんだから…
勝手に生きてやる!ってさ!
誠と 出逢う迄… あたしは
1人が 寂しい何て
感じた事など 無かった…
そんなめんどい感情は
幼い昔に とっくに吐き捨てて 生きて来た!
誠と 出逢う前の あたしに戻ればいい…
何の感情も、持たなかったあの頃に戻れば…
キズ付く事も
泣く事も
何にも…無くなる…
(あの頃に 戻ろう…)
美紀と一緒の夜の街…
路上の片隅で
あたしは、カラーコンタクトが入った ブルーの瞳を
静かに………閉じた。
選挙のシーズンらしい(笑)
父親が…秘書を連れ
家に帰宅して来た。
母親は… 直人と2人きりに
なりたい為…
マンションを 父親に内緒で 借りて…
そこに 直人を住まわせ…
いそいそと 通っていたが
直人に…別に女でも居たんだろうか!?
直人とは 切れた様で
ただの…寂しい女に、なっていた(笑)
「お帰りなさい!あなた!」
一生懸命、父親に笑顔で
媚びを売る 母親…
あたしは… そんな母親を
風船ガムを (プゥ~ッ)と
膨らませながら、笑って
見ていた。
母親は そんなあたしに 気が付いたのか!?
父親に、気づかれ無い様に
あたしの側に 寄ってくると
「お父様の選挙が 終わる迄は 大人しくしてちょうだい! お願いだから…」
眉を潜め…そう言った。
「はん!! 知るかよ!!んな事!!」
あたしは、そう吐き捨てると、黒い革ジャンを 肩に乗せ…
スタスタと 玄関に歩き出した
「佐奈お嬢様…」
不安顔で 玄関の扉の前に
立つ梅…
「退いてよ!梅…」
あたしは、梅の小さな身体を そっと 手で払いのけた
梅に あんな顔されると
あたしの心は (ズキンッ)と 痛む…
だけど… (ごめん…梅…)
あたしは、決めたんだ!
どーせ 誰からも 愛されないんだから…
勝手に生きてやる!ってさ!
誠と 出逢う迄… あたしは
1人が 寂しい何て
感じた事など 無かった…
そんなめんどい感情は
幼い昔に とっくに吐き捨てて 生きて来た!
誠と 出逢う前の あたしに戻ればいい…
何の感情も、持たなかったあの頃に戻れば…
キズ付く事も
泣く事も
何にも…無くなる…
(あの頃に 戻ろう…)
美紀と一緒の夜の街…
路上の片隅で
あたしは、カラーコンタクトが入った ブルーの瞳を
静かに………閉じた。
4話『突然の別れ』
ふと、顔を上げると!?
駅には 帰宅の電車を待つ
学生の群れが出来ていた。
みんな… 楽しそうで
友達がいて…
愛されてて…
そんな風に、あたしの目には 映る…
(学校…休んじゃった…)
あたしは、すくっと 立ち上がると…
スカートのほこりを、(パンッパンッ)と 払い、スタスタと
歩き出した。
そして… 家に帰ると
「お帰りなさい!」と 笑顔で 迎えてくれる 梅を、無視し…
一気に、階段を駆け上がると
(バタン!!)
自分の部屋のドアを、力いっぱい、閉めた。
噛みしめた唇から…
何故か!?
(クスッ)
笑みが…零れ出す…
良く、考えて見ればさぁ~
親にさえ、まともに愛され無い…あたしがさぁ~
人からさぁ~
真剣にさぁ~
愛される訳ねーじゃん!!
でも
あたし…バカだからさぁ~
誠……
あんたの事……
信じちゃったよ……
なんか……
可笑しい……よ
笑える………
あたしは…
左手の薬指から…
シルバーリングを
外した。
「………ヤ…ロ…」
(まことの…)
「バカヤロー!!!!!」
そう叫ぶと!!
あたしは、シルバーリングを
床に 叩きつけた!!!!
次の日
「行ってきまーす!」
いつもの様に 玄関を開け
鉄格子の様な門を開けると
(!?)
そこには!?
「あっ おはよう!」
そう言って、照れ笑いを 浮かべる、美紀がいた。
それからは… 何故か!?
隣を見ると…
何だかんだと うるさく
付きまとう…美紀が
いつも あたしの横にいた。
あたしは、一度は 捨てた
シルバーリングを
又、拾い…指にはめる事は
無かったが…
机の引き出しの中に 閉まった。
(未練なのかな!?)
惨めなあたしは、心の何処かで 誠からの、連絡を待っていた。
けれど…
何の連絡も無いまま…
月日は 流れ…
気がつくと!?
あたしは… 高2の終わりを
向かえていた。
美紀とは 相変わらす仲が良く…
毎日、つるんでいる…
最近では、夜の街に繰り出す事が 多くなって
まぁ~ 結構 楽しい毎日を
送っている(笑)
そして…
季節は
春…
あたしは…
高3に…なった。
駅には 帰宅の電車を待つ
学生の群れが出来ていた。
みんな… 楽しそうで
友達がいて…
愛されてて…
そんな風に、あたしの目には 映る…
(学校…休んじゃった…)
あたしは、すくっと 立ち上がると…
スカートのほこりを、(パンッパンッ)と 払い、スタスタと
歩き出した。
そして… 家に帰ると
「お帰りなさい!」と 笑顔で 迎えてくれる 梅を、無視し…
一気に、階段を駆け上がると
(バタン!!)
自分の部屋のドアを、力いっぱい、閉めた。
噛みしめた唇から…
何故か!?
(クスッ)
笑みが…零れ出す…
良く、考えて見ればさぁ~
親にさえ、まともに愛され無い…あたしがさぁ~
人からさぁ~
真剣にさぁ~
愛される訳ねーじゃん!!
でも
あたし…バカだからさぁ~
誠……
あんたの事……
信じちゃったよ……
なんか……
可笑しい……よ
笑える………
あたしは…
左手の薬指から…
シルバーリングを
外した。
「………ヤ…ロ…」
(まことの…)
「バカヤロー!!!!!」
そう叫ぶと!!
あたしは、シルバーリングを
床に 叩きつけた!!!!
次の日
「行ってきまーす!」
いつもの様に 玄関を開け
鉄格子の様な門を開けると
(!?)
そこには!?
「あっ おはよう!」
そう言って、照れ笑いを 浮かべる、美紀がいた。
それからは… 何故か!?
隣を見ると…
何だかんだと うるさく
付きまとう…美紀が
いつも あたしの横にいた。
あたしは、一度は 捨てた
シルバーリングを
又、拾い…指にはめる事は
無かったが…
机の引き出しの中に 閉まった。
(未練なのかな!?)
惨めなあたしは、心の何処かで 誠からの、連絡を待っていた。
けれど…
何の連絡も無いまま…
月日は 流れ…
気がつくと!?
あたしは… 高2の終わりを
向かえていた。
美紀とは 相変わらす仲が良く…
毎日、つるんでいる…
最近では、夜の街に繰り出す事が 多くなって
まぁ~ 結構 楽しい毎日を
送っている(笑)
そして…
季節は
春…
あたしは…
高3に…なった。