自分の旅が終わりに近づいているなと思ったのは12月の初めでした。
旅が終わった。
— 伊藤恵利子/財の運気を回す (@eriko_suimei) November 30, 2023
らしい。
実際の旅は12月15日の岡山だったので
え、なんで今なんだろう?と思いながら東京へ。
滞在中にこういうことか・・・と思うことがあったけど
それを何かだと決めつけてしまわないように大阪へ帰りました。
私にとっての旅の始まりは2021年でした。
きっかけはユニコーンだったけど
私自身にとっては過去とさようならするための旅だったように思います。
正直なところ、私の旅は
ユニコーンや父のことが解決した時点で終わると思っていました。
▶︎さようならの旅路
いや、本当にどこかへ行く理由がなかったんですよ。
2023年始まってすぐ奥田さんがソロ活動に邁進し始めたので
ユニコーンのツアーを追いかけてっていう理由すら消えてしまいました。
定期的に行かなければならない仕事も特にありません。
なのに2月に宮崎真由子さんの鑑定を受けたとき
「2023年の後半から自由に動きにくくなる」と聞いて
迷うことなく年の前半に東京へ行くことを決めました。
何の当てもなかったのに。
当時、関東在住の生徒さんやお客様が多くいらしたので
それが理由なのだと私は思っていました。
遊んでくださる友人や知人もたくさんいらっしゃいましたし。
けれども出張が多くなっていくと
楽しいはずなのにどんどん疲れていく自分もいました。
でも自分が行くと決めたのだから行かなければと思うあまり
出発前には眠れなくなっていました。
じゃあなんで、私は東京へ行くと決めたんだろう・・・?
そう何度も自分に問いかけましたが
答えはまったく出てきませんでした。
ありがたいことに仕事に恵まれたので
当初の計画の4月から9月までのうち
大阪にいるほうがいいと判断した8月以外は
すべてお仕事をからめておうかがいさせていただきました。
7月には思わぬご縁から
出版社様のウェブ媒体で監修のお仕事もさせていただきました。
▶︎【メディア掲載】マイカレンダー 7月の特集記事の監修をいたしました
仕事的に見てまったく問題ないどころか
とても充実した出張ばかりです。
なのにどこか煮え切らない自分もいて
何を求めているのかわからなくなっていました。
2021年の11月の武道館は
ここまで自分を連れてこられてよかったねと
自分をねぎらうことができました。
▶︎熱狂するということがやってみてもいまだにわからない<食神・偏印>
2022年の10月の福島では
自分にとって最もトラウマだった曲を
5人揃った状態で聞くことができました。
▶︎ひとりフェスで初めて聞いた「すばらしい日々」【10月・東京/東北】
こういうわかりやすい「何か」が見えなかったから
暗くて何も見えない海をずっと泳ぎ続けているような気持ちでした。
ちゃんと成果が出ているのに、ちゃんと出来ているのに
それでも何も得られていないと、もがき続けていました。
8月を除く4月から9月までの出張を終えたあと
もう行かないのかな?と思っていた東京に
10月と12月にも行きました。
ここで今年初めて仕事の募集をしない出張となりました。
正確に言うと10月は事務局さんとの打ち合わせをしていますし
12月は櫻井のりえさんのコンサルを受けに行っています。
なので仕事での出張ではあるのですが
私自身が受けるお仕事を受けませんでした。
一応ご予約可能とはしていましたが
自分自身が乗り気でなかったのか
募集していること自体あまり表に出しませんでした。
そんなときに泊まったのが東京ステーションホテルでした。
私にとっては憧れのホテルであったけど
仕事の出張で泊まるところではないと思っていた場所でした。
けれども自分自身のお金の実験をしてみたいとも考えていたので
思いきって泊まってみることにしました。
私にはお金を正しく使ったときにやってくるサインがあるのですが
もちろんここでもそのサインは来ました。
これも自分にとって予定調和に過ぎませんでした。
けれども実際に泊まってみて
いろいろな心境の変化がありました。
自分が贅沢だと思っていたものを
当たり前のように受け取っている自分もいました。
そしてこのとき
「もう東京に未練はない」
という言葉が唐突に降ってきますが
その答えが出たのは12月でした。
12月に日本橋エリアを迷わずに歩けるようになったとき
東京のことがずっとわからなかったから知りたかったんだと気づきました。
2021年の11月、武道館帰りに日本橋で迷ったあの日から
ずっと自分だけの東京の地図を作り続けていたんだな、と。
2021年11月
東京へ自分で決めて自分から行ったときに
ライブ後の多幸感を抱えながら迷い歩いた日本橋は
今でも忘れられません。
正職員時の研修センターが千葉だったので
東京に来ていなかったわけではありません。
けれども迷うほどの探索もしていませんでした。
それまでの東京は誰かに連れて行ってもらう場所でした。
自分1人でどこかへ行くとしても
駅の周辺のわかるところしか歩きませんでした。
実際に自分の足で歩いてみて
東京駅と日本橋、日比谷、有楽町、銀座の位置関係がわかるようになりましたし
大阪より複雑な相互乗り入れについて理解することもできました。
全部自分でやってみたからです。
そうやって自分で食らって血肉として東京が当たり前になったから
「もう東京に未練はない」のです。
私にとっては東京も大阪も全部同じ「日常」です。
そしてこの歩くことがもたらした効果はもう1つありました。
それは自分の脚力や体力です。
10月か11月か、とにかく秋ごろに
急に足がしっかりしたなと思いました。
もともと体力はないほうで
階段よりもエスカレーターかエレベーターを選ぶし
移動中に座席が空いていたらすぐに座る有様でした。
けれども旅とスタンディングのライブを重ねたことで
足(物理)が自分でも驚くくらいしっかりしていました。
先日メンテナンスをしていただいたときに
「足が出来上がっている」とおっしゃっていただけるくらいでした。
その2へ続く。