先日お客様に「占いとの付き合い方」についてご質問をいただきました。
年末年始になれば雑誌やテレビで開運特集が組まれますし
「〇〇年の運勢」といった本もたくさん出版されます。
占いが好きな方ならそういった本や番組を見ることも多いでしょう。
薬に例えると
販売されている本やテレビで見る占いは
薬局で誰でも買える市販薬です。
誰でも買える市販薬だからといって効かないわけではありません。
薬局を想像していただけたらと思いますが
ちゃんと効能効果別に並んでいるから
こういう症状が出ているからこの薬を飲めばいいと判断できます。
これがたとえば「〇〇座の2023年の運勢」みたいなイメージです。
対する占い師に鑑定してもらうのは
病院で診察してもらって出してもらう処方薬です。
専門の知識を持つ医師に症状をまず伝えます。
そして問診、検査、画像診断(レントゲンやCTなど)を経て
そのときの症状にぴったりとあった処方薬を出してもらいます。
診察の結果、薬が必要でないこともありますよね。
「こんな病気ではないでしょうか?」と質問したことに対して
患者さんが健康であれば薬の処方は必要ありません。
私はお客様には必ず質問したいことを最初におうかがいしているのですが
最初の質問(悩み)が実はその方の本音を隠すためのダミーのときがあります。
それは本当は悩みではないですねとお伝えするのは、これに似ているように思います。
<関連記事>
毎月の運気予報で十干ごとの一言メッセージを出していますが
2022年の年干支が壬寅なので壬を例に出すと
この中で「壬」とまとめていますが
壬には壬子、壬寅、壬辰、壬午、壬申、壬戌の6つがあります。
全体運気の記事での出し方ではそこまで細かく出していませんが
(どのように読み解いているかは四柱推命講座でお伝えしています)
セッションやコンサルに来てくださるお客様の場合
この6つのどれに当てはまるかでその運気の当てはまり方が微妙に変わります。
2022年の壬の例でいくと
2022年2月から2023年1月が重要な意味を持つ年となるのは
壬寅、壬午、壬戌の方たちでした。
年の例で書いていますが
この中でも月ごと、日ごとに干支が変わるので
重要な年の中でも重要な意味を持つ月、日もあれば
その逆にそこまで意味を持たない月、日もあります。
占いが好きで本や雑誌で見ていただいている方はご存知かと思いますが
市販されている占いはそこまで細かく書かれていません。
日ごとの占いが出ている場合でも
上の例の壬6つ分が一緒にされているのです。
占いと上手に付き合っていくには
まずは自分がどの段階まで知りたいのかを把握しておくと良いと思います。
大体のその年の雰囲気が知りたいのであれば
市販されている「〇〇年の運勢」を読むで十分なこともあります。
もう少し細かく知りたいと思ったときは
専門家のところに行って読み解いてもらう。
大手メディアでもたくさんの占い師さんがその年の運勢を書かれています。
そのすべてが当たらないわけではないし、全部が当たるわけではありません。
自分がどの程度占いを必要としているのかを
しっかり確認していただきたいと思います。
今回、占いを薬に例えましたが
実は占いは健康なとき(=悩みがないとき)のほうが効きやすいのです。
(依存的にならないので良い判断ができます)
「自分はこうする」「自分はこうなる」と決めたときにご活用いただけたら
占い師としては大変うれしいです。
<関連記事>